会員制WEBサイトの構築相場は、2〜300万円。【コンクリートファイブジャパン】

2017年7月20日

ID、パスワードを持つ限られた相手だけに情報を提供する「会員制WEBサイト」。最近では、社員や自社の商品を販売する代理店などビジネスパートナーとのコミュニケーションツールとしての利用も増えているようです。今回は会員制WEBサイトを制作・管理しやすいCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)「concrete5(コンクリート・ファイブ)」を日本で展開しているコンクリートファイブジャパン株式会社の代表取締役CEO・菱川拓郎氏に、会員制WEBサイト構築費の相場を聞きました。

会員制WEBサイト構築・運営に必要な機能がパッケージされたCRM「concrete5」

「concrete5」は、アメリカ・ポートランドにあるPortlandLabs社が開発したオープンソースのCMSです。プログラミングの知識がなくても直感的に自由度の高い編集ができる操作性が一つの大きな特徴で、基本的には無料でさまざまなWEBサイト制作ができるシステムになっています。

中でも会員制WEBサイト構築に適していることが大きな特徴。concrete5公式WEBサイト自体が会員制になっており、もちろんconcrete5で構築されています。「一般には配信していない情報を配信する」「専門的な情報や未発表の情報を配信する」「取り扱う商材の情報や販促素材などを代理店に提供する」など、ビジネスパートナーや特定の顧客に向けたアクションを起こすための機能が最初から搭載されているという点が評価されていると思います。また会員登録やログイン、閲覧制限、マイページなどの設定が、プラグインを必要とせずに実装出来るので、初期費用を抑えて安定性の高い立ち上げを行うことができるのもメリットです。

日本のユーザーグループによる翻訳や日本語フォーラムの運営もされており、その点でも初心者に使いやすい環境が整っているといえます。

企業のステークホルダー同士の情報交換の場として活用

大きな販売ネットワークを持つ企業では、社内や全国の販売代理店、海外拠点などと常にビジョンを共有する必要があります。世界40カ国にパートナー企業を持つ大手メーカーの内部関係者向け会員WEBサイト構築をお手伝いしたのですが、これまでは年に数回の代理店交流会などで行っていたノウハウや事例の情報交換を、WEBサイトを通じて日常的に行うことができるようになったというのは大きなメリットということでした。

新しく会員制のWEBサイトを構築しようと考えている企業や、すでに会員制サイトを運営中のWEB担当者の方から、ユーザー数増加にともなう維持や改修などにかかる費用を削減するために、現在使用中のCMSからconcrete5に移行したいという問い合わせも良くいただきます。そのような場合は、今後WEBサイトをどのような方向性で運営していくのか、どれくらいのコストダウンを図る必要があるか、実現したい機能は何か、などの内容をご連絡いただけると、移行のための費用見積もりの精度が高まるかと思います。

各種カスタマイズやサイト担当者のサポートプログラムも充実

会員数やグループ数、更新頻度などにより異なりますが、concrete5を使った会員制WEBサイト構築をご依頼いただいた場合の予算は2〜300万円が目安です。加えて、社内の基幹システムと連動させたり、グループ登録などを自動化させたりといった機能をご希望であれば、都度お見積もりで追加費用がかかるケースが多いですね。 最初はデフォルトの機能を使って運用し、費用対効果や規模の拡大に合わせて、システム連携や運営タスク自動化などのカスタマイズを検討するのが、リーズナブルな進め方だと思います。

サイト担当者に向けたトレーニング(30万円・6時間)、ヘルプデスク(4万円〜/月)、テクニカルサポート(8万円〜/月)などのサービスも提供しています。私たちのお客様の約8割はこれらサービスを利用しています。

また会員制WEBサイトでは「ログインできない」「ページが表示されない」「パスワードを再発行したい」といった使用方法に関する問い合わせが寄せられるケースも多いです。それに対応する事務局の代行も可能です。これは条件により価格が異なりますので、都度お見積とさせていただいてます。

編集部のまとめ

今回は、concrete5という会員制WEBサイトの機能が組み込まれたCMSを利用する前提での調査となりました。

社内システムとの連携や自動化などの付加機能をつけない基礎的な要件での場合とは言え、費用相場が2-300万円という結果は、専用の会員システムなどを構築するケースと比較すると、かなりリーズナブルな印象ではないでしょうか。

最もメジャーなCMSである「WordPress」でも、各機能に適したプラグインを組み込むことで会員制機能に対応することが出来ます。ただし、復数のプラグインを組み込むと、その分アップデート時に不具合が起きるリスクが高くなることを理解しておいたほうが良いでしょう。

また、会員制サイトの運営にあたっては、情報管理、会員管理、問い合わせ対応など、一般的なWEBサイトでは通常発生しないタスクがあることも事実。サイト構築だけでなく、その後の運営体制も考慮しつつ、自社のWEBマーケティングに上手に活用していきましょう。

concrete5の公式サイトはこちら

concrete5 Japan

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