BtoBコンテンツマーケティングのおすすめツール14選|2024年9月版

2024年9月12日

こんな課題をお持ちのWebマーケティング担当者向けの記事です

BtoB企業でこれからコンテンツマーケティングを始めたい、またはコンテンツマーケティングで思うように成果が出ないことに悩んでいる企業のWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事です。

  • BtoBコンテンツマーケティングを始めるために必要なツールについて知りたい
  • 各ツールについて具体的なおすすめツールを知りたい

この記事ではBtoBコンテンツマーケティングの運用に必要な7種類のツールと概要について解説するとともに、具体的なおすすめツール全14選をご紹介します。

BtoBコンテンツマーケティングについての概要はこちらのページもご覧ください。

BtoBコンテンツマーケティング
BtoBコンテンツマーケティングとは?メリット、最新事例、実践方法、おすすめ学習方法を解説

BtoB企業でこれからコンテンツマーケティングを始めたい、またはコンテンツマーケティングで思うように成果が出ないことに悩んでいる企業のWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事です。 Bt ...

目次

BtoBコンテンツマーケティングで必要なツールの種類

1.アクセス解析ツール、SEO分析ツール

アクセス解析ツールとは、Webサイトなどにアクセスされた記録を蓄積し、データとして可視化するツールです。

無料で提供されているGoogleアナリティクスが有名ですが、WordPressのプラグインでアクセス解析機能を持ったものや、有料のアクセスツールも存在します。

SEO分析ツールは検索エンジン最適化(SEO)施策に必要な情報を収集し分析することができるツールです。

総合的な分析ツールのほか、検索順位チェックツールなど特定の機能に特化したツールも存在します。

2.コンテンツ制作ツール

コンテンツ制作ツールはオウンドメディアの記事制作や画像制作、動画制作などに活用できるツールです。

近年は生成AIを活用した記事作成ツールや、デザイン知識が少ない初心者でも画像制作ができる「canva」などが注目されています。

3.コンテンツ・マネジメント・システム(CMS)

コンテンツ・マネジメント・システム(CMS)は、Webサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、ページテンプレートなどを一元的に格納して管理し、ページ制作や更新を効率的に行うことができるツールです。

世界的に利用されている無料のCMSとして「WordPress」がありますが、近年はクラウド上で管理するホームページ制作ツールも一定の人気があります。

4.リード獲得・管理ツール(CRM)

CRM(Customer Relationship Management)ツールは「顧客管理ツール」とも呼ばれます。

BtoB企業がコンテンツマーケティングを行なう場合、見込み顧客となる「リード」を獲得し、管理するためにCRMが使用されています。

CRMを活用した具体的としては、お役立ち資料のダウンロードやウェビナー開催時に登録された企業担当者の個人情報をデータベースで管理し、リードナーチャリング(リードの育成)施策の際にメールアドレスの送付先などとして対象のメールアドレスを抽出することが可能です。

5.メール配信ツール

CRMツールを利用している場合、メール配信機能はCRMツールに含まれているケースが多く、個別にメール配信ツールを利用する必要はありません。

ただし、マーケティングコストを抑えたい場合や単独でメール配信ツールを使用したい場合、メール配信に特化したツールを利用する必要があります。

6.マーケティングオートメーションツール(MAツール)

マーケティングオートメーションツール(MAツール)は、見込み顧客の獲得〜管理〜育成〜データ分析など、一連のマーケティング業務の自動化や効率化を目的としたツールです。

CRMツールも顧客データの管理や分析を行うためのツールですが、MAツールはリード獲得の自動化やナーチャリングに焦点をあてている点に違いがあります。

例えばMAツールは、Webサイトにタグを埋め込むことで、訪問者のIPアドレスから企業名や業種、売上規模などを割り出しデータベース化し、そのデータからマーケティング対象となる見込み顧客のリストを自動的に抽出するといったことが可能です。

7.セールスフォースオートメーションツール(SFAツール)

セールスフォースオートメーションツール(SFAツール)は、営業プロセスを効率化するためのツールです。

MAツールが主にマーケティング活動の自動化と効率化を目的としているのに対し、SFAツールはマーケティング施策で獲得した個々の顧客についての商談管理機能、売り上げ予測や受注・失注の状況などの分析機能など、営業活動を支援するための一連の機能を備えています。

コンテンツマーケティングツールその1)SEO分析、アクセス解析ツール

選定する際のポイント

アクセス数をはじめとしたユーザーの行動を確認できる「アクセス解析ツール」については、世界中で圧倒的なシェアを誇るGoogleアナリティクスをおすすめします。

SEO対策を行なう場合は、Googleが無料で提供している「Googleサーチコンソール」のほか、有料の各種SEOツールを活用すればより多くのアクセスを集めることが可能です。

有料ツールを選定する際は、コンテンツを企画、制作、分析のどのステップで活用できるツールかを考えながら選定するようにしましょう。

おすすめツールその1)Googleアナリティクス

Googleアナリティクス

GoogleアナリティクスはGoogleが無料で提供するアクセス解析ツールです。

計測タグをWebサイトに設置することで、Webサイトを訪問したユーザーの行動を分析することが可能です。

ユーザーの動線を分析することで、アクセスが集まらないページの改善策や、より多くのコンバージョンを獲得するための課題を洗い出すことができます。

【利用料金】

無料

「Googleアナリティクス」のWebサイトはこちら

おすすめツールその2)ミエルカSEO

ミエルカSEO

ミエルカSEOは国産のSEO対策ツールで、1,900社以上が導入した実績があります。

コンテンツ制作前に、より効果的な検索キーワードを選定したり、競合Webサイトの比較を行なうことができるほか、AIを活用した記事制作支援も行なうことができます。

さらに、ヒートマップ機能でユーザーのサイト内の行動を可視化したり、改善施策を実施後の効果分析機能も搭載しています。

【利用料金】

要問い合わせ(無料トライアルあり)

「ミエルカSEO」のWebサイトはこちら

コンテンツマーケティングツールその2)コンテンツ制作ツール

選定する際のポイント

オウンドメディアの記事制作については、オウンドメディア運用代行やライティング作業代行を依頼すると費用が高額になるケースがあります。

現在注目されているAIを活用した記事作成ツールでは無料または安価に記事を作成することができます。

一方、AIを活用した画像制作は著作権の問題が発生する可能性があるため、商用利用可能かを確認した上で利用する必要があります。

画像作成のコストを抑えたい場合は、初心者でも簡単にバナー画像などを作成できる無料ツール「Canva」で画像を作成することもおすすめです。

おすすめツールその1)User Local AI WRITER

AIライター

User Local AI WRITERはAIを活用して無料で記事を作成できるツールです。

執筆したい記事のキーワードを2~5語入力するだけで2,000字程度の記事が出力されます。

出力された記事をそのまま利用するよりも、記事に追記することでさらに高品質な記事を作成することができます。

【利用料金】

無料

「User Local AI WRITER」のWebサイトはこちら

おすすめツールその2)Canva

canva

Canvaではデザインに関する知識のない初心者でも簡単におしゃれな画像を作成することができます。

Canvaは直感的な操作で利用することができ、SNSに添付する画像やバナー画像だけではなく、プレゼン資料、ポスター、名刺、チラシなど様々な用途で利用することができます。

さらに有料の「Canvaプロ」に登録すると有料会員しか利用できない素材やテンプレートを利用することができるようになります。

【利用料金】

無料(Canvaプロは月額1,180円、または年間11,800円)

「Canva」のWebサイトはこちら

コンテンツマーケティングツールその3)コンテンツ・マネジメント・システム(CMS)

選定する際のポイント

コンテンツマーケティングを行なうためにオウンドメディアなどのWebサイトを構築する場合、WordPressやBtoBマーケティングに特化したCMSを活用してリード管理用のCRMツールを連携させるケースと、MAツールなどに付属されているCMS機能を活用してWebサイトを作成するケースがあります。

WordPressはデザインテンプレートやカスタマイズ機能が豊富であり初心者でも記事作成やWebサイト運用ができる反面、標準機能ではCRM機能がありません。

対してMAツールに付属されているCMS機能を使う場合はデザインテンプレートが限られてしまうデメリットがあります。

おすすめツールその1)WordPress

WordPressは無料で公開されているブログ型ソフトウェア・コンテンツ管理システムです。

W3Techsという海外のWebサイトによると全世界のWebサイトのうち43.4%がWordPressによって構築されており、日本でも多くの企業がWordPressでWebサイトを構築しています。

WordPress自体は無料ですが、高品質なサイトデザインなどを利用できる「テーマ」や拡張機能にあたる「プラグイン」には有料のものもあります。

【利用料金】

WordPressの利用:無料

おすすめツールその2)ferret One

ferret One

「ferret One」は株式会社ベーシックが運営する人気Webマーケティング情報発信メディア「ferret」のブランド名がついたBtoBマーケティングに特化したCMSです。

WordPressと同様にWebサイト制作のスキルがない担当者でも簡単にサイト制作や編集が可能で、LP作成やMA機能など、BtoB企業がコンテンツマーケティングを行なう際に便利な機能があらかじめ備わっているのが特長です。

【利用料金】

初期費用:10万円

月額費用:10万円~

「ferret One」のWebサイトはこちら

コンテンツマーケティングツールその4)リード獲得・管理ツール(CRM)

選定する際のポイント

コンテンツマーケティングにおいて、CRM機能はリードを蓄積するデータベースの役割を果たすため、セキュリティや動作の安定性も重要となります。

データベース容量や保存件数によって金額が変わるサービスもありますが、HubSpotのように保存件数(データ容量)無制限で無料利用が可能ですが、コンタクト数に応じて(100万件~)追加の利用料が発生するケースもあります。

おすすめツールその1)HubSpot CRM

HubSpot CRM

「HubSpot」は世界中で利用されている総合インバウンドマーケティングツールです。

HubSpotで提供されているツールは企業が使いたい用途に合わせて、マーケティング施策で機能を搭載した「Marketing Hub」、Webサイトなどのコンテンツを制作できる「Content Hub」などがあり、あらゆるソフトウェアで利用されるのが、基盤となるCRM機能「HubSpot CRM」です。

100万件までのコンタクト数(顧客情報)を無料で保存できるほか、詳細なレポート作成および分析機能や様々な第三者ツールとの連携機能も備わっています。

【利用料金】

無料

「HubSpot CRM」のWebサイトはこちら

おすすめツールその2)kintone

kintone

「kintone」はサイボウズ株式会社が提供する業務のシステム化や効率化を支援するノーコードツールです。

プログラミングの知識がなくてもCRMを構築し利用できる点が、顧客管理ツールとしてkintoneを利用するメリットとして挙げられます。

さらに、集積したリードの属性などを分析して簡単にグラフ化、共有することも可能です。

【利用料金】

1ユーザーあたりの金額

ライトコース:月額1,000円(最小10ユーザー)

スタンダードコース:月額1,800円(最小10ユーザー)

ワイドコース:月額3,000円(最小1,000ユーザー)

「kintone」のWebサイトはこちら

コンテンツマーケティングツールその5)メール配信ツール

選定する際のポイント

メール配信ツールを選ぶ際は月額料金と配信可能な通数から導かれる1通あたりのコストだけではなく、送付できなかったアドレスを自動で削除する機能や、ステップメール利用時の設定可能なシナリオ数など、安定的にメールを配信する際に必要な追加機能も選定の際の判断材料にしましょう。

おすすめツールその1)blastmail

ブラストメール

「blastmail」は株式会社ラクスライトクラウドが提供するメール配信サービスです。

これまでに10,000社以上が利用しており、14年連続顧客導入数シェアNo.1(*1)となっています。

最安の「Lightプラン(月額4,000円)」でも配信数は無制限となっており、通数制限が気になる企業におすすめです。

【利用料金】

Lightプラン:月額4,000円(登録アドレス5,000件まで)

Standardプラン:月額8,000円~

Proプラン:月額30,000円~

*1=ミックITリポート2024年7月号「クラウド型eメール一斉配信サービスの市場動向と中期予測(売上高/アクティブ法人顧客数)

「blastmail」のWebサイトはこちら

おすすめツールその2)AutoBiz

オートビズ

「AutoBiz」は株式会社ビズクリエイトが提供するメルマガスタンドサービスです。

このサービスでは最安の「スーパーライトプラン(月額1,980円)」でもステップメールを設定することができ、フォーム作成数(シナリオ数)も最大10件設定可能です。

ステップメールの配信通数に制限はなく、気軽にステップメールを始めたい企業におすすめです。

「AutoBiz」のWebサイトはこちら

コンテンツマーケティングツールその6)マーケティングオートメーションツール(MAツール)

選定する際のポイント

MAツールについては、国内企業が提供するMAツールと海外企業が提供するMAツールが存在しますが、海外企業が提供するMAツールは日本語対応がされていないものや、リード数が多い大企業に適したツールが多いため、中小企業や初めてMAツールを導入する場合は国内企業から検討することをおすすめします。

おすすめツールその1)BowNow

BowNow

「BowNow」はクラウドサーカス株式会社が提供する国産MAツールです。

MAツール国内シェアNo.1ツールとして13,000社以上に導入されており、初心者でもわかりやすいシンプル設計のツールとなっています。

また、リード数が100件以下など、一定の条件であれば完全無料プランを利用することができるため、MAツールを導入すべきか悩んでいる企業の方にもおすすめです。

【利用料金】

フリープラン:無料

スタンダードプラン:月額36,000円

リード数が5,000件以上の場合は料金要問い合わせ

「BowNow」のWebサイトはこちら

おすすめツールその2)SATORI

SATORI

「SATORI」は連絡先を取得することができた見込み顧客だけでなく、問い合わせ前の匿名の見込み顧客を獲得できる国産MAツールです。

計測タグをWebサイトに設置するだけなので、初心者でも簡単にMAツールを導入でき、これまで1,500社以上に導入されています。

さらにプッシュ通知やメール配信、パーソナライズされた表示機能など、見込み顧客を育成できる機能も搭載されています。

【利用料金】

初期費用:300,000円(税別)

月額費用:148,000円(税別・年間契約)

「SATORI」のWebサイトはこちら

コンテンツマーケティングツールその7)セールスフォースオートメーションツール(SFAツール)

選定する際のポイント

現在Excelで管理している企業や、オフラインの営業活動と顧客情報を一元化したい企業にはSFAツールの導入をおすすめします。

オフラインの営業活動と切り分けて、BtoB企業がWebマーケティングで獲得したリードから営業活動を進める場合は、リード管理はHubSpotなどのMAツールのCRM機能を活用することでコストを抑えることが可能です。

オフラインを含む全社的な商談管理を行なう場合は名刺管理機能もある「Sansan」も導入の選択肢となります。

おすすめツールその1)Sansan

Sansan

「Sansan」は名刺管理市場で82%のシェアを持つ営業DXに強みを持つツールです。

99.9%の精度でデータ化できる名刺管理機能のほか、メールの署名欄などからも顧客情報を登録でき、自動的に名寄せされます。

そして全社で蓄積したデータが一元管理され、営業活動の効率化に役立てられます。

SalesforceやAdobe Marketo EngageなどのMAツールなどとの連携機能も備えています。

【利用料金】

要問い合わせ

「Sansan」のWebサイトはこちら

おすすめツールその2)Kairos3 Sales

Kairos3 Sales

「Kairos3 Sales」は営業・マーケティングを支援するCRM「Kairos」のSFA機能です。

このSFAツールでは、担当者の日報をデジタル化し、上長のマネジメントが効率化されるほか、各商談の進捗管理、売上予測などが可能です。

また、外出先からでも確認できるスマートフォンアプリも提供しています。

【利用料金】

スタンダードプラン:月額25,000円(税別)~

プロプラン:月額50,000円(税別)~

最低契約期間:12ヶ月、別途サポートプランへの加入必須

「Kairos3 Sales」のWebサイトはこちら

まとめ

BtoB企業がコンテンツマーケティングを行なう場合、Webサイトを訪問したユーザーを商談に結びつけるために様々な施策が必要となります。

高品質なコンテンツを作成し、Webサイトを改善しながら、獲得したリードを育成するなど、様々なタスクを実行するためには、マーケティングを効率化できるツールが不可欠です。

具体的にどのツールを利用するかはマーケティング予算の大きさにもよりますが、コストを抑えたい場合は無料で利用できるツールや初心者でも使えるツールでトライアルを行なうこともおすすめです。

複数のツールを管理することが難しい場合は「HubSpot」など様々な機能が統合されたツールを利用してみましょう。

ディレクターバンクではオウンドメディアの構築、運用から改善案のコンサルティングまで、コンテンツマーケティングに関する様々なお悩みをお受けしています。

「コンテンツマーケティングを始めたい」「コンバージョンを思うように獲得できない」などでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

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山口優

2017年にIT企業を退社しフリーランスとなる。自ら企画したブログメディアやSNSを中心としたマーケティング活動を行なっている。現在は動画製作とHubSpotを勉強中。