SNS運用

現役ディレクターが語る!SNS運用費の見積りの取り方(RFPテンプレDL可)

2020年5月27日

フリーで活躍しているWebディレクターが、事業主へこっそり伝えたい「見積りの取りかたノウハウ」シリーズ。今回は「SNS運用代行の見積りをディレクターに依頼する際の注意点」についてお送りします!

教えてくれたのはこのディレクター

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澤田  知枝 さん(PRディレクター)

企業やアーティスト、イベント等のSNS(Twitter、Instagram、LINE等)の企画運用・コンサルティング、企業のオウンドメディアの立ち上げや運用の経験を生かし、2018年よりフリーランスのディレクターとして活動中。

SNS運用を依頼する際のRFP(提案依頼書)とは?

正直、私あてにSNS運用の依頼がきたときにRFPまで作って準備をしてくれていることは稀で(笑)、「SNS運用を検討しているので相談に乗って欲しい」というヒアリングベースでスタートすることが大半です。ただ、毎回必ずヒアリングする項目というものがあるのも事実なので、この際RFPフォーマットとして整理してみました。(ダウンロードはページ最下部へ)

その項目の中でも私が特に聞いておきたい点を3つご紹介します。

 1. SNS運用の目的(KGI)

一言にSNS運用といっても、目的によって実施すべき施策はガラリと変わります。例えば、エンゲージメントの向上が目的であれば、コンテンツのPDCAを回して制作を強化しますし、自社サイトの送客数を増やしたいのであれば、制作費はそこそこにSNS広告の運用をご提案することもあります。

発注主とディレクターの間で、しっかりゴールの認識合わせができていれば、私たちディレクターもベストパフォーマンスを発揮できます。

また、現場のSNS運用担当者と認識が合っていても、上長・経営層の考え方と異なる場合があります。担当者はじっくりブランディングをしていきたいと思っても、経営層は売り上げに直結する施策として捉えている、など。この場合も、その状況がわかっていれば、見積りと同時に提出する提案書の構成やプレゼンする方向性を工夫することでネジレを修復できる可能性が高くなります。うまく社内でヒアリングをして、ディレクターにありのままの状況をお伝えいただければと思います。

 2. 画像素材がどの程度あるのか

Twitterであれば画像がない投稿も成立しますが、Insgaramは画像ありきのSNS。どの程度自社で画像素材が準備できるのかは、SNS運用代行の見積りに直接関わる項目です。シンプルな製品画像しかない場合は、新規で撮影を組むか、イラスト起こしをするなど、フォロワーに既視感を与えないコンテンツ作りを検討する必要があります。そうなると、もちろん制作費が発生するので、まずは現行のマーケティング活動の中でSNS用素材を作り出せないか、という検討から始めますが、今の予算内で素材が作れない・制作費が捻出できない、となるとInstagramの通常運用はやめて、別のご提案も視野に入れることになります。

3. 参考となるアカウントイメージ

ベンチマークしている競合のSNSアカウントや、目指したい雰囲気がわかる参考アカウントをピックアップしていただけると、制作コンテンツの提案をする上で、とても参考になります。同様に、こういう投稿は違うなと思うアカウントもトンマナのすり合わせには効果的です。ぜひ、色々なアカウントを参照し、ディレクターへ共有してみてくださいね。

 

相手からの提案と見積りがきたら、何をチェックする?

SNS運用にまつわる作業は多岐に渡ります。素材準備、撮影、制作の進行管理、投稿設定、レポート作成など。提出された見積りが、具体的にどの作業を含むのか、含まれないのか、しっかり確認をしてください。ここを明確にせずに運用スタートしてしまうと、後になって「これやってくれると思ってた!」という状況に直面することになります。

見積書に「月額XX円」とだけ記載されていて詳細がない場合は、想定される作業をブレイクダウンしてもらえるよう依頼しても良いと思います。

 

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福田貴子

WebメディアやSNS企業アカウントの運用中心にコンテンツ企画、制作ディレクション、ライティングまで幅広くこなす。元PRプランナー、デジタルマーケティングコンサルタントを経て2016年に独立。2020年より見積もり相場ガイド2代目編集長に就任。