- 社内のWebマーケティング体制を強化していくにあたり、即戦力の外部人材をうまく活用したい。
- Webマーケティング人材を正社員で採用しようと考えていたが、なかなか採用できないので外部人材を活用してみたい。
そんな課題を持っている、Webマーケティング部署の責任者、または経営層向けに、外部Webマーケティング人材をうまく活用する10のヒントを紹介したいと思います。
ディレクターバンクでは、外部Webマーケティング人材を活用した、企業のWebマーケティング運営支援事業を幅広く手掛けています。
今まで手がけてきた支援実績の中で共通する、「こうしたほうがうまくいく」ヒントを私なりにピックアップしてみました。
[2020/10/05 追記:この記事をベースに10月14日(水)18時〜からウェビナーで講演することになりました!詳しくはこちら]
外部Webマーケティング人材をうまく活用する10のヒント
結論:外部Webマーケティング人材を上手に活用するには、「発注時の依頼と、内部の社員と連携した体制作り」が肝
最初に結論から言うと、外部Webマーケティング人材を上手に活用するには、「発注時の依頼と、内部の社員と連携した体制作り」が肝だなぁ、と個人的には思います。
発注時に必要な情報をきちんと伝えていないと、それ以上の仕事のアウトプットを得ることは難しいですし、きちんと内部の既存社員と連携したワークフローを想定しておかないと、意思疎通の面で仕事が滞ってしまって、こちらもいいパフォーマンスを引き出すことはできません。
では、具体的にはどのようなことをすべきか、外部のWebマーケティング人材に業務を依頼をするところから、実際の業務に取り組むところまで、以下の3つのステップに分けて、うまく活用していくためのヒントを紹介します。
本記事の内容
- ステップ1)外部のWebマーケティング人材に業務依頼する際の3つのヒント
- ステップ2)外部のWebマーケティング人材候補を見極める際の3つのヒント
- ステップ3)外部のWebマーケティング人材と仕事を始める際の4つのヒント
- まとめ
ステップ1)外部のWebマーケティング人材に業務依頼する
Webマーケティング人材をアレンジしてくれる業務代行会社、クラウドソーシング事業者などに、以下の点を踏まえたリクエストを出すと、自社に合った人材をアレンジしてくれる確率が上がると思います。
ヒント1:戦略、目標、時間軸をあらかじめ共有して、目線を合わせておく
単純作業なら必要ないかもしれませんが、Webマーケティングの企画や運用を依頼する場合は、精度が甘くてもいいので、今考えている戦略や目標、その目標を達成したい時間軸はしっかり相手に伝えておいた方がいいと思います。
精度が甘いようでしたら、それを叩き台に一緒に精度を高めていくことも可能なので、そこは恥ずかしがらずに出せる情報はすべて伝えた方が、後々意思疎通が楽になると思います。
ここでの問題なのは、「実は戦略がない」というケースです。
この場合は、外部のWebマーケティング人材の知恵を借りて一緒に戦略や目標を作っていく、というパターンも考えられますが、少なくとも、外部に丸投げせずに、自社のメンバーが主導権を持って組み立てたり判断したりする意識がとても重要だと思います。
ヒント2:外部のWebマーケティング人材にお願いしたいことは、作業レベルだけでなく、課題レベルでも明確にしておく
外部のWebマーケティング人材のノウハウを活用したい場合は、作業レベルだけでなく、課題レベルでも期待していることを伝えた方がいいと思います。
単なる作業レベルだと、それ以上のアウトプットが出てこないと思いますが、課題レベルがうまく共有できれば、それをクリアするためのノウハウなどを提供してくれることもあり、より大きなパフォーマンスを引き出せる場合があります。
ヒント3:外部のWebマーケティング人材とやりとりする、カウンターパートを決めておく
外部のWebマーケティング人材が採用され、活動を開始する時に、社内の誰と主なやりとりをするか、あらかじめ担当を決めて、その体制を伝えておいた方がいいと思います。
その情報を元に、受ける側としては、どのようなタイプのWebマーケティング人材をアサインしたほうがコミュニケーションが円滑にまわるか、人選作業に大きく影響していきます。
ステップ2)外部のWebマーケティング人材候補を見極める
外部のWebマーケティング人材の候補が挙がってきた際に、以下の点を踏まえた選考をすると、より自社にあった人材を選ぶことができるのではないかと思います。
ヒント4:スキルだけでなく、どんな立ち位置でWebマーケティングに取り組んできたかを見る
Webマーケティング人材と言っても、Web制作会社出身、広告代理店出身、事業会社出身と、それぞれの出身によって、Webマーケティングに関わってきたスタンスと得意な領域が変わってきます。
細かいスキルセットのチェックも大切ですが、大くくりに、どのような立ち位置で今までWebマーケティングに取り組んできた人か見ることも、自社の課題解決にフィットする人材かどうか、見極める意味で大切な視点だと思います。
ヒント5:仕事の進め方の価値観をヒアリングする
実際の面談などでは、過去の実績を確認することも大切ですが、そもそもどのような仕事の進め方をする人なのか、といった、その人ならではの仕事をする上でのこだわりや価値観をヒアリングすることも重要な判断材料になります。
仕事のスピード感や、どんなアウトプットにこだわっている人材なのか、というインサイトが、自社の価値観や課題解決に合致しそうか、というのが大切な判断材料になるかな、と思います。(あくまで妄想になるとは思いますが)
ヒント6:自社のカウンターパートとうまくやっていけそうかどうかを想像する
これはベタに相性の話です。でもこれがとても大切なポイントです。必要なノウハウを持っている人材であっても、コミュニケーションをする内部の社員との相性が合わないようであれば、そこで仕事がスタックする場合があります。
ステップ3)外部のWebマーケティング人材と仕事を始める
業務をお願いする外部のWebマーケティング人材が決まり、これから仕事を始める時、以下の点を踏まえるとよりいいパフォーマンスを引き出せるんじゃないかな、と思います。
ヒント7:社内と社外をできるだけ仕切らないIT作業環境を準備する
地味ですが、この部分はすごく大切です。
例えば、チャットツールやオンラインMTGツールなどが、社内と社外のメンバーはひとつの場所でやりとりできない、とか。WebサイトのCMSの環境に特殊なVPN環境がないとアクセスできない(しかも外部からアクセスしたら、すごく重くて仕事にならない。。。)、とか。
このあたりの環境は、外部パートナーの作業パフォーマンスに大きく影響するので、まず最初に整えることをお勧めします。
ヒント8:作業レベルの依頼だけでなく、課題の共有もおこなっていく
これはヒント2でも書きましたが、仕事を始めてからも、課題レベルの共有は継続しておこなっていくと、課題解決のための改善提案などのアイデアを出してもらえる(一緒に考えてくれる)ので、積極的に共有したほうがいいと思います。
一方、外部パートナーとして関わっている立場としても、作業タスクの実行だけでなく、自分たちの活動が相手企業の課題解決に貢献しているか?が、継続して業務していく上での大切なモチベーションにつながります。
ヒント9:定期的に振り返りや改善を検討するコミュニケーションルールを作っておく
実際に活動してみると、当初想定していたようにいかないことが多く起こります。
それは、プロジェクト自体の進捗状況の面でも、外部パートナーとの仕事の進め方の面でも起こります。
現状の方針でうまく成果が出ない、パフォーマンスが発揮できない部分については、定期的に見直すためのコミュニケーションルールを作っておくことをお勧めします。
例えば、月1回のプロジェクトの成果と課題を共有するMTG、3ヶ月に1回の戦略や業務体制をチューニングしていくMTGなど。
ヒント10:熱量のある現場責任者をアサインする
外部パートナーと、そのやりとりをする窓口担当者さんとの相性が大切、という点をヒント6に書きましたが、モチベーションや課題感が低い窓口担当者さんをつけてしまうと、ぶっちゃけ、外部パートナーもそのレベルに合わせた仕事のアウトプットにどうしても落ち着いてしまいがちです。
一方で、中小企業などの場合、そもそも窓口担当社員がいないから、社長さんが直接外部パートナーの窓口になる、というケースもあったりしますが、それはそれで、社長さんがいつも忙しいので、なかなかコミュニケーションがとれずに仕事がスタックする、といった問題も起こりがちです。
なので、理想ではありますが、できるだけ熱量のある現場責任者を外部パートナーの窓口にアサインすることをお勧めします。
Webマーケティングの経験やスキルがなくても、そこは外部パートナーが補ってくれるはずなので、同じ視点や熱量を共有できる現場責任者のアサイン、つまり相性が、外部Webマーケティング人材をうまく活用するための大きなポイントになってくると思います。
まとめ
最後のほうはかなりストレートトーク気味になってしまいましたが(苦笑)、以上が、私なりにピックアップした、外部のWebマーケティング人材をうまく活用するヒントとなります。
ディレクターバンクでは、100名を超えるWebマーケティング人材のネットワークを持っていますので、もし自社のWebマーケティング運用のリソースが足りないという課題をお持ちでしたら、お気軽にご相談いただければと思います。
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