インスタグラム運用代行の基本:外部委託か社内運用か迷った時のチェックポイント

2021年6月24日

インスタグラム運用と一言で言っても、その業務内容は運用体制を整えることから始まり、投稿コンテンツ作り・見直し・改善、広告出稿、キャンペーンの企画実施、社内報告と、多岐にわたります。

社内リソースだけで運用すべきか、予算を割いて運用代行を依頼するべきか。その場合は何をどこまで代行してもらえば効率的かつ効果的なのか、迷うことも多いと思います。

そこで、今回は、インスタグラムの運用代行を依頼するべきかどうか判断する際に検討すべきポイントをご紹介していきます。

外部委託か内製か迷った時に検討すべきポイントとは?

アカウント開設自体は無料なので、手軽に始められるインスタグラム運用ですが、いざ運用を始めてみると細かい業務が多岐にわたっていることに気づくことになります。よくあるお悩みを挙げてみると…

  • ネタ切れがちで、同じような投稿が続いてしまう
  • フォロワーの反応が減ってきている
  • 他の業務が忙しく、思い通りの投稿頻度が維持できない
  • 運用継続できているが、効果を感じづらい
  • 経営層への報告方法がわからない、伝わらない

いかがでしょうか?

一つでも共感するものがある場合、同じ運用体制で同じ運用スタイルを維持しているだけでは、現状打破が難しいかもしれません。担当者自身が勉強会に参加したり書籍を読んだりしながら改善策を探るのも一案ですが、インスタグラム運用の経験豊富な運用代行業者に頼ってみるのも良い解決策です。

インスタグラム運用代行とは

インスタグラム運用代行は、企業やブランドインスタグラム公式アカウントを外部委託し、運用してもらうするサービスです。

具体的なサービスの内容は運用代行会社によって異なりますが、戦略設計(運用目的やKPIの設定など)、投稿画像・文章の作成、ハッシュタグの選定、レポート作成などを行います。また、キャンペーンや広告運用などもワンストップで請け負う代行会社も存在します。

運用代行業者は、効率的な運用ノウハウを持ち、プラットフォーム側のアップデート情報にも詳しいため、外部委託することで社内リソースを補うだけでなく、スピーディにノウハウを身につけたい場合に便利です。次々に登場する新機能、めまぐるしく変化するトレンドを常に把握し続けるのは、他業務を兼任する担当者の場合などは特に困難を極めます。

このような背景から、自社でインスタグラム運用を完結させるよりも、専門知識を持った運用代行会社に運用を依頼するケースも多く見られます。

インスタ運用代行業者の業務内容

運用代行業者に依頼ができるのは、主に以下のような業務です。

  • アカウント開設
  • 戦略設計
  • 投稿コンテンツの制作(画像・動画・テキスト・ハッシュタグ)
  • 投稿作業
  • コンサルティング&レポート作成
  • インスタグラム広告の出稿
  • キャンペーンの運用

これらの業務を部分的に依頼することあれば、まるっとワンストップで依頼することもあるでしょう。

ここからは、インスタグラム運用代行業者に依頼するとどんなサービスを受けられるのか一つひとつ解説していきますので、自社の運用において強化すべきポイントを探りながら読み進めてください。

インスタアカウントの開設

これからインスタグラムのアカウントを開設するぞ、という企業向けのサービスで、数万円〜という予算感で請け負ってくれる場合がほとんどです。プロフィールアイコン、テキストなど必要事項をヒアリングしながら適切な設定をしてくれます。右も左もわからない!という場合は活用しましょう。

ですが、実際は開設だけを外注することは珍しく、通常は3ヶ月〜1年程度の戦略策定と合わせて依頼をし、開設直後〜運用が軌道に乗るまでのサポート依頼することがほとんどです。

インスタグラムの戦略策定

3ヶ月〜半年、または1年〜3年など、指定した期間のロードマップを描き、KGI達成に向けた具体的な施策の提案をしてくれるのが戦略策定です。アカウント開設直後はもちろん、しばらく運用を継続した後に、現状を振り返り軌道修正をしたい時に依頼しましょう。

戦略をまとめた資料の納品という依頼方法もあれば、さらにその戦略に沿った運用ができているか定期的に分析をしてくれるコンサルティングサービスを含めて依頼する方法(詳細は後述)もありますので、ニーズに合わせて判断してください。

戦略策定単体の予算感は数十万〜数百万円と、自社が抱える課題の難易度やその他のデジタルマーケティングの状況、または代行業者の経験値によってかなり差があると思います。

投稿コンテンツの制作

インスタ運用において欠かせないのが投稿する画像・動画、テキストなどのコンテンツ制作です。この料金もまちまちで、月額の料金(10~60万円/月、月の投稿本数は5〜12本程度)を設定している場合や、1投稿あたりの料金(1投稿3,000円~30,000円)で設定される場合があります。

投稿画像・動画

どんな投稿コンテンツを作るかを具体的にしていくプロセスの中で撮影の有無、画像への文字入れの有無などを判断し、予算が確定します。自社で準備できるクリエイティブにどんなものがあるのかを委託先に共有しつつ、プランを練っていきましょう。

なお、エンゲージメントを産む質の高いコンテンツ制作をするためには、ターゲットユーザーが「面白い」「役に立つ」と何らかの有益性を感じる必要があるため、ただ商品をキレイに見せるだけでは不十分です。

インスタグラム運用の経験が豊富な代行業者であれば、どんな見せ方をするべきか、またどんな切り口で製品・サービスを紹介するべきかという提案もしてくれるはず。指示通りの制作物を納品しようとするのではなく、ある程度提案型の代行業者を選定することをオススメします。

ただし、社内に知見のある担当者がいる場合は、指示内容を適切に汲み取ってクリエイティブに反映してくれる制作会社の方が相性が良いでしょう。

投稿テキスト・ハッシュタグ

ハッシュタグはインスタグラム上の検索キーワードでもあるため、どんなハッシュタグを投稿に盛り込むかがフォロワー獲得やエンゲージメント向上に直結する可能性があります。また選定したハッシュタグた適切だったかどうか、分析し改善策を見出していくにもある程度の経験とノウハウが必要になるため、外部委託をするケースも多くみられます。

投稿代行

インスタグラムの投稿作業は、即時投稿をしない場合、専用の有料ツールを導入して投稿予約をするか、代行業者に依頼することが一般的です。相場は月額5~20万円程度。土日祝日や夜間に投稿したい場合に活用できますが、曜日や時間帯によって別料金を設定している場合もあるので、事前にチェックをしておくことをおすすめします。

せっかくのコンテンツは、ユーザーがアクティブになる曜日・時間を狙って投稿する方が効果的ですので、投稿代行サービスの活用を検討してみましょう。

コンサルティング&レポート作成

インスタグラムの運用をしている担当者の悩みとして最も多いのが、「本当に効果的な運用ができているかわからない」というもの。日々、投稿コンテンツの準備をするだけでも手一杯で、分析にまで手が回らない場合は、ぜひコンサルティングサービスを活用してください。

投稿されたコンテンツのうち反応が良かったものはどれか、その要因は何かなど、分析データと考察をレポートしてくれるサービスです。客観的な視点でコンテンツ評価をしてくれるため、定期的にKGI(運用の目的)に立ち返り、進捗を把握することがで容易になります。

ここで重要なのは、その振り返りの結果を踏まえた提案内容です。改善すべき点が明確になったら、次のステップとして具体的に何をすればよいのか、建設的なアイデアを提供してもらえる代行会社を選ぶのがポイントです。よいコンサルティングであれば、自社の運用体制や予算内で着手できる改善策を一緒に考えてくれるはずです。

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キャンペーン実施時には、LP制作や広告運用なども連動するため、自社で完結しているケースは稀です。

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信頼できる代行会社を見極めるには?

現状把握をする際にデータ分析をしっかりしているか、インスタグラムのトレンドをリアルタイムで把握できているかがよい代行業者をチェックするポイントです。

また、業界ごとに運用ノウハウが異なるため、同じ業界のアカウント運用実績や類似製品の実績があればベストです。ドンピシャの事例がなくても、他業種で似た課題間の解決にインスタグラム運用を活用した実績も参考になるでしょう。

その時に注意したいのが、会社として実績があっても、担当するディレクターの経験が豊かであるとは限らないという点です。実績をヒアリングすると同時に、担当してもらう方のキャリアや過去の担当案件も合わせて確認しておくと参考になるでしょう。

 

まとめ

社内で運用するのか、外注するのかを迷ったなら、まずは社内リソースを一覧化し、ここで紹介した業務のうち強化すべきなのはどれか、を洗い出してみてください。

撮影や画像加工が得意な社員がいる場合は、コンテンツ制作は不要でコンサルティングのみを外注すればよいでしょう。通常運用に支障がない場合は、キャンペーン時など、盛り上げ時期のみ単発で依頼するのも効果的です。もし、自社のニーズが明確でない場合は、代行業者にヒアリングをしてもらい適切なサービスの提案を受けることも検討してみてください。

 

ディレクターバンクでは、経験豊富な専任ディレクターが、企画・制作・投稿・効果測定まで、企業のインスタグラム公式アカウント運用を代行するサービスを提供しています。具体的な依頼内容がぼんやりした状態でのご相談も大歓迎。「なんとなくうまくいっていない」と感じている担当者の方からのお問い合わせ、お待ちしています。

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福田貴子

WebメディアやSNS企業アカウントの運用中心にコンテンツ企画、制作ディレクション、ライティングまで幅広くこなす。元PRプランナー、デジタルマーケティングコンサルタントを経て2016年に独立。2020年より見積もり相場ガイド2代目編集長に就任。