普段はSNS運用に注力していない企業でも、インスタなどのSNSを上手に活用して、クイックなプロモーションの実施が可能です。年度末の予算消化や、キャンペーン遂行の最後の一押しとして「何かもう一手欲しい!」「すぐ実施できるプロモーション案が欲しい!」という方のために、新米SNS担当者向けの連載を担当してきた高野がプロモーションのアイデアをリサーチしましたので、まとめてお届けします。
短期決戦のプロモーション、どんなことができる?
一般的なSNS運用は一朝一夕に成果が出るものではなく、フォローしてくれるファンとの恒常的なやりとりを通じて、徐々に認知拡大・ブランディングが浸透し、行動変容・態度変容につなげるものです。
ですが、インフルエンサーに依頼をしたり、インセンティブをうまく絡めたりすることによって、最短1ヶ月などでクイックな成果を上げることができます。では、どんなプロモーションが可能なのか、主な実施目的4つは以下の通り。
1. サイトへ誘導する
2. 商品・サービスの認知拡大
3. 商品・サービスの理解度を上げる
4. ABテストなど簡単な調査
それでは、一つ一つをチェックしていきましょう。
サイト誘導が目的
こんな人におすすめ
→公開中のLPやオウンドメディアへの流入を強化したい
→購入サイトへの流入を強化したい
→自社SNSへの流入を強化し、フォロワーを増やしたい
広告出稿・インフルエンサーのストーリーズ投稿
難易度:★☆☆
KPI:クリック数(サイト送客数)、コンバージョン数
インスタは、投稿テキストにリンクを挿入することができないため、インスタから外部サイトへの送客を目的とする場合は、広告出稿をするか、インフルエンサー(フォロワー1万人以上限定)にストーリーズでリンクを紹介してもらうかの二択になります。
インスタ広告出稿時のポイントについては、別の機会にご紹介予定ですが、広告運用会社へ依頼してしまえば、誘導するサイトのリンクと広告クリエイティブの素材さえあれば、数日で出稿可能に。
また、インフルエンサー経由で拡散してもらう場合も、キャスティング会社に依頼すればインフルエンサー選定、クリエイティブの指示など全てお任せすることができます。
商品・サービスの認知拡大が目的
こんな時におすすめ!
→新商品・サービスのリリースに合わせて、認知獲得したい
→時期に合わせて既存の注力商品の露出を増やしたい
→販促キャンペーン(店頭施策やセールなど)の告知をしたい
→オウンドメディアや自社SNSへの集客をしたい
インフルエンサーへギフティング(商品提供)
難易度:★☆☆
KPI:投稿のリーチ数(何人に見られたのか)
ギフティングとは、インスタのインフルエンサーに商品提供し、それについてPR投稿をしてもらうこと。もともとそのブランドや商品のファンです!というインフルエンサーに出会うことができれば、安価で受けてもらえる場合も多いです。過去にやりとりのあるインフルエンサーや、自社商材との相性が良さそうなインフルエンサーの目星がすでにある場合は、直接依頼をしてみましょう。ただし商品発送には個人情報の取り扱いが発生するので要注意です。
依頼したいインフルエンサー候補がいない場合は、キャスティング会社に依頼もおすすめ。商材にぴったりなインフルエンサーの提案を受けられる上、個人情報の取り扱いも、お任せできるので安心です。
インフルエンサー&そのフォロワーにギフティング
難易度:★★☆
KPI:総リーチ数(インフルエンサー+フォロワーの投稿の合計)
こちらはギフティングの応用編。
インフルエンサーにまとまった数(例えば10個)の商品を送り、その人経由でフォロワーにプレゼントする、というやり方も可能です。フォローしている人の属性や趣味嗜好は、インフルエンサーと類似していることがほとんどなので、インフルエンサー選定さえしっかりしていれば、狙いたいターゲットへ効率よくアプローチすることができます。
また、複数のユーザーに同時に投稿してもらうことで、インスタ上の人気投稿としてピックアップされたり、他のユーザーが検索した時にヒットしやすくなったりするので「インスタ上でのSEO対策」にも繋がります。
実施時のポイント
- インフルエンサーより先のギフティング先は管理がしにくくなるので、固有ハッシュタグを設定し、投稿を追いかけられるようにしておきましょう。
- この施策は、普段からフォロワーとコミュニケーションを取っているインフルエンサーを選定した方が成功確率UPします。インフルエンサー選定時には、フォロワー数だけでなく日頃の投稿にどの程度いいね・コメントが付いているかチェックしておくことが必須です。
https://www.webtanguide.jp/interview/reach_on_instagram/
商品・サービスの理解促進が目的
こんな時におすすめ
→パッと見で使い方がわかりづらい商材の使用シーンで訴求したい
→調理器具やトレーニンググッズなど、実際に使っている様子を見せたい
→アパレルのコーデ例やコスメの使用感を画像で伝えたい
インフルエンサーにPR投稿(フィード)を依頼
難易度:★★☆
KPI:その投稿のリーチ数(何人に見られたのか)
インスタは1投稿につき複数枚の画像、動画もまとめて投稿できるため、やや複雑な商材でも視覚情報を添えて解説的コンテンツとして展開できるので、商材の利用シーンなどの訴求に向いています。
インスタ上で投稿を依頼する際は、どんな投稿にしてほしいか、何がNGかをまとめてインフルエンサーに伝えることが必要です。公序良俗に反する内容はもちろん、競合商材と比較するような内容がNGの場合は、しっかり伝えましょう。
また、商品の理想的なアングルやサンプルとなる文章、必ずつけてほしいハッシュタグなどもあらかじめ指定してあげたほうがインフルエンサーもスムーズに投稿内容を作成することができます。
https://www.webtanguide.jp/interview/s0088/
調査が目的
こんな人におすすめ
→販促物に掲載するお客様の声を集めたい
→商品パッケージやサイトデザインのABテストをしたい
→オウンドメディアのネタが欲しい
インフルエンサーにストーリーズ投稿を依頼
難易度:★★☆
KPI:質問への回答数、投票数など
インスタのストーリーには、質問募集や投票などが簡単に実施できる機能があり、アンケートとして活用することができます。調査会社経由の場合、回答しれくれる対象者のターゲティングから始めることがほとんどですが、前述の通り、インフルエンサーとフォロワーの属性や趣味嗜好はある程度事前に把握ができるため、調査に必要なパネルのスクリーニングが整った状態とも言えます。
- 商品についての感想募集(画像や動画で判断できる場合のみ)
- 専門家に聞いてみたいことを募集し、オウンドメディアの企画材料にする
- デザインのABテストを実施する(オープンな場での投票で問題ない場合のみ)
ただし、ストーリーズは24時間で投稿が消えてしまうため、かなりの短期決戦になる他、場合によっては投稿日は問い合わせ対応に終われる可能性もありますのでご注意を。また、求める答えを得るためにはどんな質問をすれば良いか、しっかり検討していなければ、的外れな回答だけが集まってしまうこともありますので、迷うときは投票形式が無難でしょう。
まとめ
いかがでしたか?
ターゲット層がインスタ上で顕在化している場合は、ぜひプロモーション案としてご検討ください。
自社にとってどんなプロモーションが適切かわからない、やってみたいけれど、何から手をつければわからない、という場合は、ディレクターバンクに所属する経験豊富なディレクター陣が全力でサポートしますので、下記よりお気軽にお問い合わせくださいね。
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