Web制作や運営業務に関する見積書を取得する際、どのような点に注意すれば、より適切な価格の見積書を取り寄せることができるのでしょうか?
見積もり相場編集部でいろいろ検討してみた結果、実際見積書を作っている側の人に聞くのがてっとり早いのでは?という結論になり、日頃、クライアントから依頼されて見積書を作成しているWebディレクターの方に、見積書を作成する際に重視しているポイントや、見積もり金額に大きく影響する要素について、アンケートを実施してみました。(回答に協力いただいたディレクターのみなさま、ありがとうございました!)
見積書を作成する側のディレクターは、日々どのような視点で見積もり依頼者のリクエストを捉え、見積書を作成しているのでしょうか。フリーアンサー設問を織り込みながら、より納得性の高い見積書を取得するためのアドバイスをアンケート回答から抽出してみました。
こんなことを聞いてみました。
質問1:あなたが新規のクライアントから仕事を受ける時、重視しているポイントを教えてください。(選択式+自由記述)
質問2:あなたが見積書を作成する時、どのあたりの要素が見積もり金額に大きく影響してきますか?(選択式+自由記述)
質問3:見積もりのやりとりをした経験の中で、いい発注者との思い出があれば教えてください。(自由記述)
質問4:見積もりのやりとりをした経験の中で、嫌な発注者との思い出があれば教えてください。(自由記述)
質問5:発注者に対して、より適切な価格の見積もり書を取り寄せるためのアドバイスがあれば教えてください。(自由記述)
質問1や2については、あらかじめ編集部で考えた「重視しているポイント」「大きく影響しそうな要素」の選択肢を選んでいただきつつ、プラスαでフリーコメントをいただく形をとりました。
そして、今回は現場ディレクターのリアルな意見や感想も細かく拾いたいと思ったので、質問3「いい発注者との思い出」質問4「嫌な発注者との思い出」というフリーコメントも集めてみました。(質問4の結果はかなり気になりますよね。苦笑)
以下、そのアンケート結果のサマリーをご紹介いたします。
質問1:あなたが新規のクライアントから仕事を受ける時、重視しているポイントを教えてください。
結果はこのようになりました。
「1位:納期」「2位:予算」「3位:継続的な取引になりそうか?/自分の得意ジャンルか?」というのは、予想通りの結果といったところでしょうか。
その他、フリーアンサーとしては、こんな感じです。
プロジェクトの準備状況と情報開示
- 労働時間、予算、時間、追加で発注をしたい場合の条件や金額、納品後のフォロー等、諸々の条件をきちんと提示してくれているかどうか。
- 文章や画像などのデータの準備状況
- 予算額の提示の有無
- 相見積・入札などクライアント側による事情なんかも知れたら良い
クライアントとのコミュニケーション
- 連絡のやりとりがスムーズかどうか
- 決裁者との関係性(距離感)
- クライアントの意思決定権者の傾向
- 自社オフィスとクライアントのオフィスとの距離(移動時間)
クライアントのITリテラシー
- クライアントのウェブに対する理解度
- 発注側の担当者のWEBに対する認識や感覚
クライアント属性
- 過去の取引実績。
- 顧客側がビジネスの芯を持っているか。目標設定やKPIなど、経営方針に沿って必要なときに必要な決断を下せなければプロジェクトが進まないため。
- 事業投資案件かコスト削減案件かどうか
- 相談相手、パートナーとして扱ってくれる企業文化かどうか
- 最低限のマナー。
質問2:あなたが見積書を作成する時、どのあたりの要素が見積もり金額に大きく影響してきますか?
結果はこのようになりました。
「1位:全体の作業量」というのは予想通りの結果ですが、「2位:難易度」「3位:作業内容の煮詰まり具合」「4位:クライアントとの想定コミュニケーションコスト」というのは、どこまで受注側の意思や考えが明確になっているか、というのが共通した背景にありそうですね。
その他、フリーアンサーとしては、こんな感じです。
求められる品質・修正回数
- 事前にわかりにくいですが、修正回数ですね
- 発注者に品質に対するこだわりがあるかどうか(多少品質が悪くても納期を優先するか等)
事前のクライアント側の準備状況
- クライアントが要求を自分たちでまとめドキュメント化している(できる)か否か
- 素材の準備度合い(原稿があるか、写真はあるかなど)
- 前提条件(既存インフラを使う必要がある、デザインレギュレーションが決まっている、開発環境が決まっているなど)
クライアントの関わり方、ポジション
- クライアント側の決裁フロー。掲載内容やデザインの承認を取るフローがチーム外に必要かどうか。チーム内に決裁者がいればスムーズに進むが、そうでなければやり取りのコストが増加する。
- クライアント側がどの程度ディレクションしそうか。クライアントがディレクションしたがると、ややこしくなる可能性が高いため、多少予算にバッファを持つようにする。
- 社内のその人のポジション(決裁権までの距離)
- 一緒にやりましょうというスタンスがあると、こちらも頑張ろう(安く見積もろう)という気になります。
質問3:見積もりのやりとりをした経験の中で、いい発注者との思い出があれば教えてください。
ここはフリーアンサーの抜粋をご紹介いたします。
- どういったことをやりたいのか、どのようなものにしたいのかが明確に説明できる熱意のあるクライアントは良かったです。
- 先方上層部の空気感や熱量をちゃんと伝えてくれた。案件に対する真剣度が伝わったし、一緒に作り上げましょうという熱意がすごく伝わった。
- 一緒になにかを創り上げたいという意識が明確にあり言葉の節々に見える人。そのための(めんどうな社内調整的な)アクションを主体的にやろうとする人。
- 決裁者の調整など各ステークホルダーの合意形成をうまくとってくれる。また、役割分担を明示したうえでプロジェクトを進めてくれる。
- 初回の打ち合わせに社内で決裁を受けた企画書、メニュー構成、各ページのデータ(掲載文章・画像)をお持ち頂けた案件は、それらをご準備頂く間にクライアント側がコンセプトやイメージを研ぎ澄ませておられたので、こちらは制作に集中することが出来、打ち合わせから納品までとてもスムーズにお取引出来ました。
モテる発注者さんイメージが湧いてきましたでしょうか?(笑)
質問4:見積もりのやりとりをした経験の中で、嫌な発注者との思い出があれば教えてください。
こちらもフリーアンサーの抜粋をご紹介いたします。
- 「いくら位で何が出来ますか?納期は?」漠然とし過ぎて答えようが…
- 全部人に任せて得に自分はやりたいことが無い人。特にイメージなく「できれば安く」しか言わない人。
- 事前に確認したにも関わらず後からの変更点が多いクライアント様。
- 他社と比較し、提案関係なく「金額」だけでの値下げ交渉。
- 複数の見積もりパターンを要求しておきながら、その発注者から音沙汰がなくなったこと。
- 見積もりを提示した後、連絡がない。(見送るにしても連絡してほしい)
- 見積書の前提となる提案書など、こちらの資料を見てない人
- 「ざっくりで良いから」とラフな仕様で急ぎの見積りを出させた上で、いろいろ質問してきて、結局、仕事にならないことが繰り返される
- 正直に話をしない、ヒアリングしても情報を出さない。結果的に良い提案ができないためコストの無駄遣いとなる。
ドキッとさせられるコメントはありましたでしょうか?(笑)
アンケート結果の資料が無料でダウンロードできます。
アンケート結果のサマリーをご紹介させていただきましたが参考になりましたでしょうか?
設問5の「発注者に対して、より適切な価格の見積もり書を取り寄せるためのアドバイス」の内容も含め、アンケート結果の資料を無料でダウンロード提供しています。(以下のボタンをクリックするとダウンロードページに移動します)
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