マーケティング施策の一つとして外部企業にWebサイト制作を発注した場合、完成後の運用体制を維持するための工数が確保できないケースや、自社の担当者がWebサイトを更新しても思うようにアクセスが増えないケースがあります。
また、サイト運用を継続する中で、制作に関わった担当者の退職や、担当してきたWeb制作会社の事業終了などのリスクもあります。
このようにWebサイトの更新が難しくなった企業に対応するため、Webサイトの運用代行サービスが提供されています。
この記事では、Webサイト更新の工数や集客の伸び悩みに悩む担当者に向け、Webサイト運用代行を利用するメリットや、具体的なおすすめ企業を10社紹介いたします。併せて選定時のポイントを列挙しますので、代行会社を選ぶ際の参考にしてください。
Webサイト運用代行を利用するメリットとは?
自社でWebサイトの運用を行わず、代行会社を利用するメリットとしては、コスト削減、社内人員の負荷軽減、外部ノウハウを活用できる、という3点があります。
コスト削減
Webサイト運用代行を利用すると、月額1万円程度から委託することができるため、自社で専任の担当者を置く場合と比べ、人件費などのコストを削減することが可能です。
また、代行会社を利用することで、ノウハウが溜まった担当者の離職リスクに備えることができます。
社内人員の負荷軽減
中小事業者の多くは、Webサイト専任の担当者を用意する人的リソースを用意できず、他の業務と兼務することで担当者の負荷が高まることがあります。
また、中長期の戦略として、Webサイト更新だけでなく、SNS運用やマーケティング施策を実施する場合、自社内で対応することで、担当者の負荷がさらに高まってしまうことがあります。
運用代行会社に委託した場合の負荷軽減策としては、定型的な問い合わせについて代行会社に返答作業を委託することができるため、Webからの問い合わせへの対応が必要になる場合も人員を確保する必要がありません。
外部ノウハウ活用
Webサイト運用代行会社は10年以上サービスを提供している会社も多く、長く運用されてきたWebサイトについて社内のWebサイト担当者から適切に引き継ぎができなかった場合でも技術的な問題を解決できることもあります。
また、運用代行に関するサービスを提供する際に付随して、アクセス解析やコンサルティングを行なったり、課題を解決するためのWebサイトリニューアルに関する相談をすることができます。
Webサイト運用の主な業務
サーバー、ドメインなどの管理・保守
Webサイトを運用するために必要なサーバーやドメインを維持するため、外部サーバーなどを使用している場合の契約管理などを行います。
また、WordPressの各種バージョンアップや、サーバー側のアップデートなど、セキュリティアップデートを行います。
ドメインやサーバーが使えなくなったり、セキュリティリスクを防ぐために重要な作業になりますが、頻度が多い場合は担当者にとって負荷になる部分を代行します。
戦略設計
運用代行会社の中にはサイト制作の方法や集客のための戦略に関して相談できる企業もあり、定期的に打ち合わせを実施することで、様々な情報を提供してもらうことが可能です。
ただし、相談ではなく戦略そのものを代行会社に丸投げしてしまうとWebサイトやブランドのオリジナリティが失われたり、運用代行会社側もどの施策が強みにあった施策なのか迷うことがあるため、注意が必要です。
コンテンツ作成
Webサイト作成後、運用作業を行なわず放置してしまうと、セキュリティ問題だけでなく情報が古くなり検索順位が下がるなどのデメリットがあるため、定期的な運用作業が必須です。
既存のページの情報を最新のものに更新したり、バナーをより効果の高いものに貼り替えたり、新規サービスのLPを作成するなど、日々発生するWebサイトの作業を代行します。
簡単な修正であれば、変更内容を委託先に伝えると、確認のあとに数日以内でWebサイトに反映されます。
問い合わせ対応
事前に業務内容を取り決める必要がありますが、Webサイトからの問い合わせについて、定型的な内容については運用代行会社が実施することが可能です。
緊急時対応
サーバートラブルなどでホームページが開かなくなった場合も、Webサイト運用代行会社が検知し対応が可能です。
Webサイト運用代行おすすめ会社10選
ディレクターバンク株式会社
「ディレクターバンク株式会社」はWebサイトだけでなく、メールマガジンの制作・配信、SNSの投稿代行など、様々な運用業務を経験豊富なWebディレクターが代行します。
ご相談をいただいてから最短2週間で担当者をアサインでき、運用ディレクターの他にプロジェクト成功をサポートするアカウントマネージャーもアサインしております。
工数としては週1.5日(12時間)の稼働から請け負っており、新たに担当者を雇用するほどの作業が発生しない場合にも気軽に相談することができます。
株式会社アビリブ
「株式会社アビリブ」は1999年に創業した企業で、20年以上が経過しています。その間Web構築を中心としたビジネスを展開しています。
運用代行についてはこれまでに1,000サイト以上の更新実績があり、他社が構築したWebサイトであっても問題なく国内外16拠点から運用をサポートします。
また、Webサイト制作や運用代行以外にも、宿泊業界向けの予約システムやWeb接客ツールなどを提供しています。
株式会社タービン・インタラクティブ
株式会社タービン・インタラクティブはBtoBマーケティング支援に特化した企業です。
名古屋・東京・宮古島に拠点があり、Webサイトの企画・制作・運用だけではなく、インバウンドマーケティング支援なども提供しています。
また、代表の志水氏が様々な方と対談するオンラインセミナー(ウェビナー)の動画が紹介されています。(視聴にはフォームに個人情報などの入力が必要)
株式会社サイバーテック
「株式会社サイバーテック」の特徴は、フィリピンの拠点も含めた自社内で完結し、同社から再委託を行わない運用体制を約束している点と、月額固定料金型のWebサイト運用代行サービスを提供している点になります。
料金プランとしては、以下の3プランが提供されています。(3ヶ月以上の契約が必要)
- 20時間以内:月額50,000円
- 80時間以内:月額150,000円
- 160時間以内:月額300,000円
テキストの修正やバナー画像の差し替えなどであれば、20時間以内のプランで概ね対応可能ということです。
株式会社ピーシー・ブレイン
「株式会社ピーシー・ブレイン」のWebサイト更新代行サービスは月額制の更新代行サービスの他に、スポットの更新作業についても対応しています。
基本料金15,000円に加え、テキスト修正は1ページあたり5,000円、画像の差し替えは1点1,500円など、作業内容ごとに料金が定められています。
また、埼玉・東京・千葉・神奈川の各都県にある企業については無料訪問サービスが付いており、対面での相談に乗っています。
Runland株式会社
「Runland株式会社」は人と街をつなぐ地域創造企業として、岐阜県に拠点を置き活動しているWeb制作企業です。
これまでに地元企業を中心に1,000件以上の実績があり、デザイン制作やランディングページ制作なども対応しています。
作業代行としては月額固定費10,000円に加えて、テキストや画像の修正依頼などを1時間単位(1時間あたり3,000円)の実費形式で契約することが可能です。
株式会社へノブファクトリー
「株式会社へノブファクトリー」は自社でECサイトを立ち上げ、年商1億円を達成するなど、ECサイトの運用サポートに強みを持った企業です。
売上が思うように上がらないECサイトに対し、サイト改善やより効果の高いメールマガジンの記載方法などのノウハウを提供し、アジャイル型のWeb運用代行も行なっています。
また、Webサイト担当者向けにアクセス分析の際に便利な目標管理ツールも提供しています。
株式会社WEB STAGE
株式会社WEB STAGEは、15,000件以上の制作実績があります。
Webサイト制作後の相談については、現行のWebサイトを無料で診断し、業種に合わせた改善方法を提案します。
専門性が高い薬機法(旧薬事法)に関わる法律関係のチェックができる人材を揃えています。
また、簡単なテキスト修正については「定期無料修正サービス」が含まれており、少ない箇所であれば、更新費用を低く抑えることが可能です。
ポーカー・フェイス・コンサルティング株式会社
「ポーカー・フェイス・コンサルティング株式会社」は10人未満の弁護士や司法書士などの事務所に関するWebサイトの制作・運用代行を行なっている企業です。
運用代行については「顧問契約」としてコンサルティングと修正作業をパッケージ化して、月50,000円から請け負っています。広告運用と同時に申し込むと割引が適用されます。
株式会社カプセル
「株式会社カプセル」は住宅業界に特化したデジタルプロモーション支援を行なっています。
15年以上1つの業界に絞ることで、WebサイトだけでなくSNS運用についても他にはないノウハウを蓄積しています。
また、近年普及している物件などの動画撮影や、VRショールームなど業界で必要となるコンテンツの作成も請け負うことができます。
Webサイト運用代行会社を選定する際のポイント
自社にとって最適なWebサイト運用代行会社を選ぶ際は、次のようなポイントに注目しながら選ぶようにしましょう。
運用目的と目標を共有する
Webサイトの運用作業について発注する際は運用目的や中長期的な目標について運用代行会社と擦り合わせを行なうことをおすすめします。
委託した場合に修正作業がどの程度発生するか、新規のページ制作が定期的に発生するかなどを事前に検討した上で相談すると見積もりがスムーズに進行すると思います。
業務内容などについて細かく確認する
作業内容について、緊急時に土日対応が可能か、また発生する費用など、契約書に記載していない事項で気になる点があれば事前に取り決めておきましょう。
また、Webサイトを制作していない会社に運用作業を委託する際は制作時の仕様などについて共有しておくと作業発生時のトラブルを防止でき、結果として費用を安く抑えることができるケースもあります。
委託先の得意分野を確認する
Webサイト運用代行を請け負う際に付属サービスとして、アクセス解析や集客に関するコンサルティングを行なう会社もあれば、広告運用やSNS運用を組み合わせることができる会社もあります。
自社のWebサイトの集客強化や売上向上のために利用できるサービスがあれば相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
Webサイトの運用代行を委託すると、担当者の負荷を下げることができたり、修正作業を効率的に行なうことができるなどのメリットがあります。
Webサイト運用代行会社の中には月額ではなくスポットで更新作業を委託することができたり、特定の業種に特化した会社もあります。
ディレクターバンクでは、Webサイト運用代行に加え、リスティング広告運用やSNS運用代行など様々なサービスを提供しています。Webサイト完成後の運用工数でお困りの方や、思うようにWebサイトのアクセスが増えずにお困りの方は是非一度弊社にご相談ください。
御社のWeb担当者として日々のWebサイト運用業務を代行
ディレクターバンク(株)のWebサイト運用代行は、Webサイトの更新業務をはじめ、メールマガジン配信業務、SNSへの情報投稿業務など、御社のWeb担当者として、日々のWebサイト運用業務を代行するサービスです。