WEBサイトリニューアルでは、色いろなことを決めなくてはいけません。範囲は多岐に渡りますし、社内関係者との意見調整や部門間の利害調整も多く、時間も手間もかかります。
今回のコラムでは、WEBサイトリニューアルを円滑に進めるためのヒントとして、「課題把握」と「2つの仮説作り」についてお伝え出来ればと思います。
この記事の対象者
- webサイトリニューアルを進めることになったが、どこから着手すべきか悩んでいる。
- webサイトに課題を感じおり、どのように改善していくべきか考えている。
- webサイトリニューアルについて、社内のコンセンサスを得ていくための進め方やロジックを知りたい。
そんな方はぜひ、ご覧いただければと思います。
1.リニューアルは、既存のWEBサイトの課題整理から始めよう。
まずは、課題から考えよう。
「リニューアル」は、既存サイトの課題を整理するところからスタートさせましょう。
箇条書きで構わないので、既存のWEBサイト課題を書き出してみましょう。関係部署や経営的な視点も必要になってきますので、社内のキーマンにヒアリングして、できるだけ幅広く書き出してみるのが良いでしょう。
課題の大きさを確認しよう。
課題が洗い出されたら、定量的に表現できないか検討してみましょう。「問い合わせを増やしたい」という課題であれば、「現状、月間で10件の問い合わせを、20件くらいまで増やしたい」というイメージです。
目標に対する現時点の立ち位置を定量的に把握することにより、課題の大きさを可視化することが出来ます。どれくらいの改善努力が必要か、社内でイメージ共有出来るようになることがとても重要です。
今回のリニューアルで解決したい範囲を決める。
課題の大きさが把握出来たら、今回のリニューアルで解決が見込める範囲を決めていきましょう。
現時点の自社サイトや運営体制の実力値を踏まえ、達成可能な目標レベルに設定しておくことが望ましいですが、適正なレベルが読めない場合も多いと思います。この段階では、ざっくりとした目安レベルでも構いません。
2.リニューアルプランは、仮説に基づいて検討する。
【仮説1】一番大きいボトルネックは何か?
洗い出した課題のリストから、一番大きいボトルネックは何か?を考えます。GoogleAnalyticsなどでサイトデータを分析してみるとボトルネックが定量的に見えやすくなりますので、活用してみると良いでしょう。
ボトルネックの例)
- そもそもトラフィックが少ない(PVやUU)
- 見込客ではないユーザーが訪問している(良く見られているページから類推)
- サイトがわかりにくく、訪問者が必要な情報にたどり着けない(離脱率や行動フロー)
- 見込み客の問合せに繋がるだけの十分なコンテンツがない(離脱率)
- 情報発信や更新がタイムリーに行えていない(社内フローや役割分担)
【仮説2】今回取り組むべきWEBサイトの改善ポイントは何か?
ボトルネックを解消するために、今回のリニューアルで取り組むべきWEBサイトの改善ポイントを考えます。ここでの改善ポイントは具体的に何をするか?という施策レベルで考えていきます。
改善ポイントの例)
- SEO強化のコンテンツを増やす
- 広告出稿で訪問者数を増やす
- 商品ページへの導線を改善する
- 商品情報を充実させる(スペック、価格、事例)
- CMSなどコンテンツ管理のシステムを組み込む。
このフェーズでは、サイトのデータ分析やWEBマーケティングのノウハウがあるとスムーズに進めることが出来ます。必要に応じて、外部の専門家にアドバイスを求めてみても良いでしょう。
RFPを作って提案依頼をする
改善ポイント=今回のリニューアルの目的になります。目的が決まれば、リニューアルプランは自ずと見えてくるでしょう。
社内でプランをまとめていくためのリソースや知見が足りてない場合は、下記のテンプレートを参考にRFPを作成し、WEB制作会社2−3社にリニューアルプランの提案依頼をしてみてはいかがでしょうか?
https://www.webtanguide.jp/oyakudachi/rfp-template/
まとめ
WEBサイトリニューアルのプロジェクトは、サイトが完成したらゴールではありません。
リニューアルしたサイトを活用して、ビジネスの課題を解決していくプロセスがそこからスタートします。
特に、これからWEBマーケティングに取り組みたい、強化していきたいという企業の場合、WEBサイトリニューアルを検討する時に「どんなWEBサイトを作るか?」ではなく「WEBサイトをどう運用していくか?」という視点がとても大切になってくると思います。
Webマーケティング運用支援を行うディレクターバンク株式会社では、WEBサイトリニューアルのご相談も受け付けております。リニューアルプラン作りから、RFP作成代行、御社に適した制作パートナー探しまで、お気軽にご相談ください。
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