デジタルマーケティング領域でマーケティングオートメーションが注目されるようになったのが、2014年頃。既に3年が経過し、国内ベンダーからも様々なMAツールが提供されるようになりました。
しかし、逆に選択肢が増えたことでまだ導入していない企業の担当者にとっては「どのサービスを選ぶべきか?」「費用対効果は?」など、悩んでいる要素も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、導入実績1,000アカウント超えを発表(2017/10/17時点)し、比較的安価な導入コストで多くの企業に採用されている「リストファインダー」を提供する、株式会社イノベーションの執行役員・宮村佳祐氏に、その特徴や費用感を聞いてみました。
導入後6ヶ月間で、成果を実感してもらうためのサポート体制
リストファインダーの導入実績は1,000アカウントを超えました。展示会やセミナーなどで知り、導入して頂くケースが多いようです。
導入の際は、最低契約期間は6ヶ月間でお願いしています。当社ではこの期間を重要な初期サポート期間と位置付けています。
実は、我々自身もリストファインダーを使ってメールマーケティングを実施していますので、一番のヘビーユーザーです。実際に自社で使いながら、サービス改善を継続しノウハウを蓄積しています。
初期サポート期間は、言わばこのノウハウを伝え、導入企業が成果を実感出来るようになることをゴールとしています。そのための専属部署「カスタマーサクセスチーム」を用意しています。このチームには、機能や操作方法に関することだけでなく、「配信するメールの企画が浮かばない、効果的な文章の書き方が分からない」というような運用面でのお悩みに対応することも少なくありません。
また、導入6ヶ月後も各種の相談や問合せに対応するために、専任のサポートメンバーを設置しています。
MAツールを活用してもらうには、WEBサイトのFAQコンテンツやメールサポートだけでは限界があり、やはり電話による対話が必要と考えています。ここには多い日で15〜20件ほどのご質問が寄せられます。
導入の2つのポイントは、メールアドレス数とコンテンツ
リストファインダーを導入するためのハードルは、コスト的にも、技術的にも、決して高いものではありませんが、運用面で2つのポイントがあると考えています。
1つめは、見込み客メールアドレスの数。
私は2,000人の見込み客リストが目安とお伝えしています。営業マンが引き出しにしまっている名刺や、メールマガジンの購読者、セミナーの参加者などを集計して、2,000人分のメールアドレスがあれば、MAツールを使ってメールマーケティングを始めてみる価値があると考えています。
2つめは、WEBサイトのコンテンツ。
自社WEBサイトに、商品やサービスのコンテンツが掲載されていることです。競合他社と比較して遜色ないレベルであれば問題ないでしょう。もしコンテンツが十分でない場合には、営業活動で使っている販促用のPDFファイルでも構いません。
リストファインダーには、PDFコンテンツの反響を分析する機能も用意しています。1万円/月の追加費用が発生しますが、新しくWEBコンテンツを制作するコストに比べれば、リーズナブルではないでしょうか。
WEB広告に投資する前に半年間28万円で試して欲しい
リストファインダーは、初期費用10万円と半年分の月額費用18万円(3万円/月x6ヶ月)、合計28万円から導入出来ます。
顧客データ数(メールアドレス数)やPV数によっては、3万円/月以上の場合もありますが、実際に導入企業の多くは 3万円/月からスタートしています。導入初期にカスタマーサクセスチームがサポートさせて頂く場合にも、最初はあまり欲張らずにミニマムスタートすることをお薦めしています。
導入企業が1,000アカウントを超えた現在も、サービス全体としては4-5万円/月で継続利用いただいているケースがほとんどです。 月額費用が3万円から増額されるケースとして多いのは、「フォーム追加」と「PDF閲覧解析」の機能追加です。メールマーケティングを試してみて、成果を実感出来た企業がさらにマーケティング活動を強化するために機能追加しているようです。
もし、運用面での2つのポイントをクリアしている企業のマーケティング担当で、WEB広告に毎月数十万円以上の投資を検討しているのなら、WEB広告の代わりにぜひリストファインダーでメールマーケティングを試していただきたいですね。
編集部のまとめ
MAツールが話題になり始めた2014年頃は、年間数百万円の高価格帯サービスが中心でしたが、ここ数年で中小企業、また大企業でも部署単位で導入可能な価格帯のサービスが増えてきました。
リストファインダーも、同様に導入しやすいMAツールの一つです。 今回のインタビューで分かった費用相場は下記の通りです。
- 導入半年間:28万円
- 継続利用:4-5万円/月
単に費用面だけでなく、導入初期6ヶ月間の専属チーム「カスタマーサクセスチーム」による導入支援、専任のサポートメンバー設置などサポート面を充実させている点が多くの企業に導入されてきた点でしょう。
「マーケティングオートメーション」の概念は新しいものですが、その本質は古くからあるメールマーケティングです。メールマーケティングは、Web広告出稿とは異なり自社内での運用を伴います。MAツールを活用しても、運営コストという面ではWeb広告出稿より高くなるでしょう。
しかし、見込み客と直接コミュニケーションする仕組みを持つことは、マーケティング活動上の重要なアセットになるはずです。宮村氏が指摘している通り、広告費用と勘案してMAツールに投資するのは一つの考え方ではないでしょうか。
リストファインダーの公式サイトはこちら
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