昨今、急速な拡大を遂げている動画広告市場。2016年の市場規模では、前年予想を上回り、前年比150%増の842億円となりました(デジタルインファクト調べ)。2020年には、2,018億円に達するとされており、動画はすでに営業ツールとして、広く認知・活用されています。また、「動画による情報伝達」は、社内マニュアルなどのペーパーレス化をはじめ、業務効率を向上させるツールとしても注目を集めています。
そこで今回は、大手から中小、ベンチャー企業までのさまざまな動画製作依頼に実績を築いてきた、InSync株式会社のアニメーション動画サービス「FILM BANK」に着目。代表取締役・慎 祥允(しん・しょういん)氏に、自社サービスの強みや顧客ニーズの傾向、さらにコスト感などについてお話を聞きました。
動画は、コマーシャル以外にも活用領域が年々広がっている
弊社の「FILM BANK」は、動画の中でも「アニメーション」に特化した動画制作サービスです。国内ではまだ少ないプレーヤーとして、さまざまなアニメーション動画を製作してきました。 「FILM BANK」の強みを一言で言えば、「コンセプトの明確な共有が可能」なことですね。文章では受け取り手の理解によって解釈に差が生じますが、アニメーションでは、コンセプトをそのまま視覚で共有することが出来る。また、実写素材ではなく作画を用いることで、伝えたいモノの強調や、抽象的なコトの表現を自在に行えるのも大きな特徴です。
動画広告市場は近年、急速な拡大を見せていて、「FILM BANK」の引き合いも年々増加しています。サービスローンチ当初のクライアント企業はベンチャー企業が主でしたが、現在では大手や中小企業からの依頼も増えていて、その内容も多岐に渡っています。 特に依頼内容については、ここ数年でかなり変化がありました。以前は動画の時間でいえば1分、内容は広告用がほとんどでした。しかし最近では、2~3分ものがメインとなり、「コンセプト動画」が多くなっています。コーポレートサイト上に動画を埋め込むことや、展示会でのプレゼンなど、その活用法は多彩です。動画内容についても、例えば「コンサルタント会社のサービス紹介」のような、抽象度の高いサービス説明のご依頼も増えてきています。 弊社は製作専門なので企画の提案は行っていません。それ故、動画は「コマーシャルだけでなく」「幅広い用途に活用できる」という意識が、世の中に広く浸透してきていると強く実感しています。ご相談をいただく担当者様の部署に関しても、営業に限らず広報や開発など様々です。動画製作予算に関しても、最初から社内で確保されているケースがほとんどです。
進捗確認もビジュアルで行える、「ストーリーボード」を使ったイメージ共有
動画製作の依頼で、生じやすいのが「不安」だと言われています。特に初めて依頼する場合、 「イメージ通りに仕上がるのか?」「どのくらい、打ち合わせが必要なのか?」など、複数の懸念を持たれるものだと思われます。弊社では、はじめてのご依頼でも安心でき、かつ内容通りのものを提供できるよう、独自の製作工程「ストーリーボード」を設けています。 これは、アニメーションをイラストとテキストで確認いただく工程です。いわゆる“コマ画”とイメージして頂くとと解りやすいと思います。「FILM BANK」は、このストーリーボードですべての内容を担当者さまと共有し、必要に応じ修正・ブラッシュアップを行い、了承を得てから製作に移ります。
担当者さまにとっては、いち早く「イラストやナレーションの内容を確認」でき、「全体の流れ」も把握できる。さらに、「考えていたのと違うものが仕上がった」という齟齬も生じません。弊社にとっては、「よりご依頼に沿うサービス」を提供でき、また、ストーリーボードはクオリティの高い依頼データにもなるので、例えば「以前の動画を少し変えて、プレゼンに使いたい」というリピートのご依頼にも柔軟に対応できるメリットがあります。
ご依頼から納品までの工程を紹介すると、「①スクリプト作成」、「②ストーリーボード製作」、「③アニメーション製作・納品」の3工程です。スクリプト製作では、担当者様からのヒアリング結果をテキスト化、草稿を作成していきます。いわばアニメーション動画の骨子を担う工程です。そして、先ほどのストーリーボード製作を経て、アニメーション製作・納品となります。 製作中の打ち合わせに関しては、初回のキックオフミーティング以外は、ストーリーボードを介して行います。ともに完成までのビジョンを共有しながら進捗していくので、打ち合わせを重ねる煩雑さを感じないとの評価も頂いています。納期は、案件により様々ですが、2〜3分ものであれば、ご依頼から1ヶ月半〜2ヶ月後が目安となります。
1分のアニメーション動画で36万円、分単位による明朗な料金
製作費用については、1分で36万円です。分単位のわかりやすい料金設定にしていて、ご依頼の多い2〜3分のアニメーションでは、72〜108万円となります。 分単位を採用している理由は、「ナレーションのボリューム」によるものです。1分で300文字程度のナレーションが可能ですが、この文字数については、人の意識にもっとも伝わりやすいナレーションという観点から算出しました。 よく企業担当者様より、“この費用で、アニメーション動画を製作できるとは”というお声も頂戴しますが、ストーリーボードや先ほどのナレーションに加え、クリエーターの内製化など、「FILM BANK」は品質・料金ともに満足いただけるサービス体制を構築しています。 はじめて動画を検討している担当者様も安心してご利用いただけるサービスでので、ぜひお気軽にご相談ください。
「FILM BANK」に多く寄せられる案件は、2〜3分のアニメーションで、相場は72〜108万円。さらに、1分=36万円の明朗な料金体系であることや、「コンセプト」や「ノウハウ」など、抽象度が高い動画案件も多く実績を有していることが分かりました。 アニメーション動画は広く浸透しているものの、実際にはどのような形で依頼すれば納得できるものが作れるのか、まだまだ発注の仕方や制作進行のハードルが高い制作物です。 「FILM BANK」は、ストーリーボードという独自工程により、「どう製作が進んでいるのか」を容易く把握でき、修正依頼もタイムリーに行えます。加えて、外注を使わない「クリエーター内製化」による一気通貫の製作体制で動画クオリティも担保しており、初検討でも安心して利用できるサービスと言えるでしょう。 単なる商品紹介に限らず、「言葉で伝わりにくいコンセプトやサービスを企画している」企業の方も、ぜひアニメーション動画を活用することで、顧客へのメッセージ訴求を深めてみてはいかがでしょうか。
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