SEO対策、またインハウスSEOを進めるにあたり、そもそもSEO解析データ収集が追いついておらず、SEO対策において何が良い結果、悪い結果となったのかが分からないという問題がよくあります。特に、ページ数の多い大規模サイトにおいて、この問題は起こりがちです。そんな問題を解決するSEOモニタリングツールが、「DemandMetrics」です。このツールを提供するDemandMarkets株式会社 Japan Country Manager 黒瀬 淳一氏に、ツールの特長や活用法、ツール利用中心価格帯などを伺いました。
大量のデータを分かりやすく可視化するSEOモニタリングツール
DemandMetricsは、SEOの課題や効果を可視化してくれる、ダッシュボードのようなツールです。
一番の特長は、いろいろなデータを分かりやすく可視化できることです。SEOに詳しくない人でも、自社サイトの評価や、検索結果順位が良くなった、悪くなった、競合に勝った、負けたといったことが、直感的に分かりやすく可視化されます。
単に検索上位順位を取るための施策ツールは他にもありますが、DemandMetrics はデータのリソースの種類が豊富です。Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどのツール、FacebookなどのSNS、日本でははてなブックマークなど、また外部リンクなど、いろいろなデータを集めてきて、分かりやすく可視化できます。
また、大量のキーワードモニタリングに対応できるのも大きな特長です。
何百ページ、何千ページ、何万ページ……とページ数が多いWebサイトの場合、ページ数が多すぎて、そもそもどの対策キーワードのページの評価が高い、または低いということが、ツールを使わないと把握できない状態になりがちです。
DemandMetricsは、そういった大規模なWebサイトに効果があります。大規模サイトになると、全体で数百万ページあるようなサイトも多く、モニタリングするキーワードも重要なキーワードに絞っても数千や数万キーワードに及ぶことが普通です。
このように大規模キーワードのモニタリングも問題なくできるので、DemandMetricは大規模サイト向きといえるのです。
他には、Webサイトのサイト構造のモニタリングも可能です。Webサイトというのはツリーの構造をしていますが、キーワードとは別に、この構造がきちんと検索エンジンに理解されることが大事です。
たとえば、「渋谷」と検索した人が渋谷のページにきちんとランクインできているか、そういったことをモニタリングします。渋谷ではなく新宿でランクインしているのであれば、そのズレを修正することが必要です。
ページ数が多い大規模サイトのモニタリングに最適
DemandMetricsが向いているのは、先ほどお話ししたように、ページ数が多くサイト規模の大きい会社様のWEBサイトです。
具体的には、求人サイトや不動産サイト、ECサイト、旅行サイトなど、サイト内検索が必要なほどページ数が多いサイトです。会社の規模は関係なく、2~3人のスタートアップの会社様から大手企業様まで、幅広くご利用いただいています。
よくある課題としては、ページ数が多すぎてそもそも何が課題か分からないということが一番多いです。次いで、データの集計が大変だったのが、DemandMetricsを使うことよって便利になったという話もよく聞きます。SEOやWebサイト運営を複数人で行っている場合、データの共有が簡単というところも評価いただいています。
また、インハウスSEOを強化したいという会社様にもよくご利用いただいています。
インハウスSEO対策は二段階あると考えています。
最初の段階としては、Webサイトの最低限の土台ができておらず、社内に詳しい人もいない場合、いったん外部の専門家などに相談してみるのが良いと思います。
一通りの対策を行って、マイナスからゼロ地点になったら、次の段階として、社内でSEO施策を進めたほうが、サービスや事業についてよく分かっていると思うので、成果を出しやすくなります。
月額10万円の利用多数!2,500キーワードまで管理可能
DemandMetricsには3つの料金プランがあり、利用数が一番多いのは、月額 10万円 (税抜)のプロフェッショナルプランです。アカウント全体で2,500キーワード、10サイトの管理と、競合2サイトの比較、またGoogle Analyticsとの連携が可能です。
いずれのプランもユーザー数の上限はなく、 2週間の無料トライアルが可能で、利用企業様のうち6~7割はトライアルをまず利用されています。
導入手順としては、まず、モニタリングしたいキーワードを用意して、グルーピングを行った上で登録すると、データの集計が開始されます。そこから利用しやすいようにダッシュボードやレポートを作成して、業務にフィットさせていただく形になります。
キーワードリストの作成は、簡単な内容であれば弊社の営業がお手伝いさせていただきますし、本格的な調査が必要であれば、有料のコンサルティングもご提供できます。利用開始後は、カスタマーサクセスのチームが、成果を出せるようアドバイスさせていただくこともあります。
DemandMetricsはあくまでもモニタリングツールなので、自動的に成果が上がるわけではありませんが、1~2週間で現在のWebサイトの良し悪しが分かってくるので、問題点を改善していけば、小さな成果であれば1~2ヶ月で出てくるかと思います。コンテンツ作成やサイト修正など、社内に体制が整っているほど、成果が出るのは早いですね。
編集部のまとめ
Webサイトは、あらゆることが数字で出せるからこそ、データ収集の手間は大きく、どのデータをどう活用するのかという点が重要であり、難しい点でもある。SEO対策においてもそれは同様です。
SEO対策は、かつてのような小手先の対策では順位を上げることは難しくなっており、コンテンツやWebサイトの使い勝手、UI、UXなど、ユーザーにとって本当に使いやすいサイトが求められていると言われます。また、最近ではSEO対策を外注するのではなく、内製化するインハウスSEOも増えています。
そういった状況にあって、SEO対策の第一歩となる、データをいかに効率的に分かりやすく収集するかという点で、DemandMetricsは役立つツールです。記事中にも何度も出てきたように、ページ数が多い大規模サイトには非常に向いています。
SEOモニタリングツールは他にもあるが、それぞれ特長と向いているWebサイトが異なるので、自社のWebサイトと目的に合ったツールを選ぶようにしましょう。
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