ユーザー属性まで分かる競合サイト分析が月額10万円~可能!【VALUES eMark+】

2019年11月28日

Webマーケティングにおいて、競合調査は非常に重要です。しかし、自社サイトを分析するツールは多いですが、競合サイトの詳細な分析ができるツールはなかなかありません。それを可能にするツールが「VALUES eMark+」です。本記事では、このツールを提供する株式会社ヴァリューズのマーケティングコンサルタント 中村祐介 氏にお話を伺いました。

競合を徹底分析!ユーザー属性、ディレクトリ単位の分析が可能

「VALUES eMark+」は、インターネット上のユーザーの行動ログデータを分析するソリューションです。いくつのラインナップがあり、一番オーソドックスなのが競合サイトの分析をする「eMark+ Site Analyzer」(以下 Site Analyzer)です。

サービスの開始は2016年頃で、もともとはオーダーメイド型で、分析したいWebサイトをご指定いただき、専用のデータファイルを作成していました。そんななか、お客様からのニーズが高いものを、より使いやすいウェブツール型として広く展開しはじめたのがきっかけです。

「VALUES eMark+」は、クレディセゾンのネット会員のうち、許諾を得た属性情報付きの30万人のユーザーのインターネット上の行動履歴を基に分析を行っています。それだけの規模で情報利用の許諾を得てユーザー属性付きのデータを分析できるツールはほかにありません。

Site Analyzerは、ツール画面上でURLを入力するだけで、自社・他社サイトのアクセス数、検索キーワードや広告媒体などの詳細な流入元、コンテンツの閲覧数などを分析できます。各サイトの訪問者の重複度合などもわかります。このように競合サイト分析を細かくできる点が「VALUES eMark+」の強みです。

特に評価が高いのが、サイト訪問ユーザーの属性が細かく分かる点です。年代や性別、エリア、未婚か既婚か、おおよその年収なども統計的に把握できます。また、Webサイトのドメインレベルではなくディレクトリレベルでデータを取得できる点も好評です。

最近はSSL化の影響で、自社サイト分析ツールを使っても流入元の自然検索ワードがnot providedになるケースが多いかと思うのですが、eMark+の場合は独自のデータ取得方法のため、自然検索ワードも取得できます。

さらに、有料契約であれば過去約2年間のデータを分析できるので、利用開始してから、過去の同じ時期とデータを比較することも可能です。

ナショナルクライアントの利用が多くを占めるなか、マーケ熱の高まりで中小企業の利用も増加

利用企業には2パターンあって、ひとつはB to Cビジネスを行っている事業会社様、もうひとつは広告代理店様やWeb制作会社様などB to Bビジネスを行っている企業様です。

Webサイトの規模が大きいと分析の精度が上がるため、事業会社様では比較的大規模の企業様が多いですが、最近は自社でメディアを運営しているような中小規模の企業様やBtoB商材を扱う事業会社様にもご利用いただくことが増えています。

分析の精度を考慮するとサイト規模として月間5万UUくらい必要ですが、3カ月など複数月のデータをまとめて分析することもできるので、もう少し規模の小さなWebサイトでも一定の精度で分析可能です。利用企業様の声を聞くと、分析の精度は7~8割といったところです。

利用目的はさまざまですが、競合のアクセスボリュームを知りたい、自社のポジションを把握したいという話は多いです。また、競合の広告の施策や出稿先、検索流入キーワードを知りたいという声も聞きます。自社が着手していない施策を他社が行っていたときに、流入ボリュームや直帰率などから、その施策の効果を予測するのに役立ちます。

事業会社様には、各ジャンル万遍なくご利用いただいていますが、そのなかでも特に挙げるとすれば、住宅や車、保険など、ネット上で情報収集をするような商材でよくご利用いただいています。他にも、たとえば日用品メーカー様などで、ターゲットとなるユーザーの検索キーワードからニーズを探り、プロモーションに活かすために活用される例もあります。広告代理店様などは、クライアント企業への提案に活用されることが多いようです。

中心価格帯は月額20万円、「eMark+ Keyword Finder」との併用も

「VALUES eMark+」の料金プランは、年間契約で、データの対象デバイスをPCもしくはスマートフォンのみとするか、その両方とするかで月額料金が異なります。

事業会社様の場合、初期費用は10万円で、PCのみもしくはスマートフォンのみを対象とする場合は月額10万円、両方を対象とする場合は月額20万円となります。利用が多いのは、PCとスマートフォンの両方を対象とするプランです。

また同じく「VALUES eMark+」のラインナップで、検索キーワードの詳細な分析ができる「eMark+ Keyword Finder」(以下 Keyword Finder)をSite Analyzerと合わせて利用されるケースも多いです。料金プランはSite Analyzerと同じで、PCのみもしくはスマートフォンのみを対象に、Site AnalyzerとKeyword Finderを合わせて使って月額20万円という利用も多くなっています。

「VALUES eMark+」の各ラインナップは同じ管理画面で管理できます。Keyword Finder では、検索キーワードの掛け合わせや検索流入先のサイト、検索流入数などを確認できます。ユーザーの性別や年代ごとにどのキーワードの掛け合わせが多いのかを視覚化できるマッピング機能なども便利です。

ツールを提供するだけでなくしっかりとご活用いただくために、勉強会など導入後のサポートも行なっております。事業会社様にはオプションでレポートサービスも提供しており、提供先企業も増えております。費用感としては、3カ月に一度のレポート提供で15万円になります。

広告代理店様やWeb制作会社様の場合は、人数や規模、利用回数に応じて都度見積もりとなります。

編集部のまとめ

Site Analyzerの管理画面を見せてもらうと、「そんなことまで分かるのか」と驚きます。自社サイトの運営のために使うのなら非常に心強いです。

そんな他にないツールの機能を支えているのが、情報利用の許諾を得たクレディセゾンの約30万人の会員。特にユーザー属性が細かく分かるところに魅力を感じました。

Webマーケティングにおいては、いかに情報を活用できるかが重要な点です。しかも、自社サイトを分析するツールやサービスはさまざまにありますが、競合サイトを分析できるツールとなると数が減ります。

だからこそ、競合の詳細な分析ができることは、大きな強みになります。Webマーケティング施策において新しいことを企画するときや、既存の施策にいまひとつ反応が得られないとき、「VALUES eMark+」のようなツールを使い、自社のポジションと競合との関係性を今一度確認してみると良いのではないでしょうか。

株式会社ヴァリューズ

「VALUES eMark+」

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i.kawamura

山口県出身。王朝文学が好きで研究者を夢見て大学で国文学を専攻するも、方針転換で就職。新卒で入社した会社でネットショップ運営に携わり、カスタマーサポートから商品開発、プロモーションなどを経験。その後、EC業界向けメディアに転職。編集部でメディア運営や業界紙の制作ディレクションを経験した後、フリーのライター・編集者として独立。