昨今、Webマーケティングに力を入れる企業が増えており、その流れはコロナ禍において加速しています。自社製品・サービスをより効率的にターゲットへ訴求し、販売促進するため、LPやコーポレートサイトを改善したいと思う半面、限られたリソースをどう活用し、どんな施策を優先するべきか、判断に迷うケースも多いと思います。
そこで、今回は、CVR(コンバージョンレート)の最適化をサポートするツール導入の相場について、CVR最適化ツールの開発元・株式会社ブロックの坂田一生氏へインタビューしてきました。また、記事後半では同社提供のABテストツール「CROセレクター」の導入費用やツール特長についても伺いましたのでご紹介します。
ページ最適化ツールの相場観
ABテスト機能を持つようなWebページ改善のためのツールには、無料や有料ツール、また有料ツールにコンサルティングが込まれて提供されるものがあります。
無料ツールは、コストをかけずにできることから始められることがメリットです。一方で、基本的に1ヵ所について2パターンのみの分析(ABテスト)となり、必要最低限のデータしか取得できないため、本格的にWeb施策を行うとなると物足りないところがあります。
有料ツールは、一般的に数万~数十万円の利用料金がかかり、その分、ヒートマップ分析や複雑な分析、レポート出力など、高機能でできることが多いのがメリットです。専門知識やノウハウを持つWebマーケティング専任者がいる場合におすすめと言えます。一方で、予算や人材に余裕がない場合、使いこなすのが難しいツールでもあります。
コンサルティング込みで提供されるツールは、一人の人件費程度、月数十万円程度かかるのが一般的です。コストは大きくなりますが、社内にツールを運用できる担当者が一人もおらず、ノウハウもまったくないため、ページ改善を丸ごと任せたいという場合には助けとなるサービスだと思います。
弊社が提供する「CROセレクター」は、無料ツールと従来の有料ツールの中間に位置するようなツールで、これから詳しくご紹介します。
Webページのファーストビュー最適化のためのABテストツール「CROセレクター」
弊社が提供するABテストツール「CROセレクター」は、Webサイトの最適化を手軽に行っていただきたいというコンセプトで、最低限必要な機能に絞り込み、知識や経験のない人でも直感的に使える設計になっています。
LPやコーポレートサイトを制作したものの、なかなか結果が出ない。限られた予算と時間のなかで、一から作り直すわけにもいかず、今あるものをどうにか活かしたいが、どうしたら良いか分からないというご相談が増えています。
そんな課題を解決するため、我々が注目したのがファーストビューの最適化です。ページを訪問した際にユーザーが最初に目にするファーストビューで、まずユーザーの感情をつかむことが重要です。Webページの見出しや画像を、最大5カ所×5パターンでABテストし、どの組み合わせの効果がもっとも高いのかを検証するのがCROセレクターです。最適な組み合わせをAIのスコアリングにより自動で判断します。
新たにWeb集客に取り組みたい企業や、今後本格化する企業におすすめ
CROセレクターをぜひご利用いただきたいのが、Web施策に新たに取り組む、あるいはこれまであまり取り組んでいなかったが今後本格的に実施したいというケースです。そういった中小企業や担当の方が、PDCAを回していくために相性が良いと思います。これまで無料のABテストツールを使ってきたけれど、もう少し本格的な分析がしたいというときにもおすすめです。
CROセレクターを使うことで、知識や経験がなくとも、お客様自身でページの効果検証と改善ができ、コストを抑え、スピード感のある対応が可能です。WebサイトのなかでもLPの分析に一番向いているとは思うのですが、コーポレートサイトであっても、見出しや画像を変えるだけで、CVRの向上に貢献できると考えています。
正確な分析をするためには、一定のアクセスが必要にはなりますが、最低1万PV程度のアクセスがあれば、正確なスコアリングが可能です。アクセスが多いページであれば1週間程度でも最適なパターンが見えてきます。
問い合わせが1~2件増えるだけでペイできるような業種であれば、ぜひご利用いただきたいです。
追加料金なし、月額19,800円で利用可能
CROセレクターの利用料金は、1アカウントあたり初期費用30,000円(税抜)、月額費用19,800円(税抜)となっています。1アカウントあたり3URLまで登録可能です。また、弊社はもともと制作会社ですので、オプションでキャッチコピーのご提案やLPの制作、改修も可能です。
CROセレクターは、多変量テストにより、無料ツールより踏み込んだ分析を可能にしつつも、必要最低限の機能に絞り込んだシンプルな設計となっています。従来の有料ツールよりもコストを抑え、知識や経験がない人でも直感的に利用できるようになっています。このあたりが、無料ツールと従来の有料ツールの中間のツールといえます。
ただ、5×5パターンのフルで正確に分析するには一定のアクセスが必要になります。最初は2×2パターン、2×3パターンなどから始めていただき、最適なパターンを見つけてアクセスが増えてきたら、さらに組み合わせを増やしてPDCAを回していくことをおすすめしています。
利用の際は、最初に計測用のタグをWebサイトに埋め込んでいただく必要があります。タグの埋め込みに関してはマニュアルも用意しています。タグさえ設置できれば、初期費用決済とアカウント発行後、即日利用開始可能です。
今、Webマーケティング施策について、できる限りコストを抑えながら、内製化を進めるために自分達でできることから始めようという企業様が増えています。CROセレクターがそんな企業様を後押しできれば良いなと考えています。
また、年内は無料でツールを開放することも検討しており、多くのお客様にご利用いただき、フィードバックを頂くことで、さらに改良を進めていこうと考えています。
編集部のまとめ
Webマーケティング施策においては、PDCAをいかに早く回して改善を重ねるかということが非常に重要です。人材も予算も潤沢で、高機能なツールを自社で使いこなせるのであれば、それに越したことはないのですが、そのような理想的環境ではないケースもあります。
限られたリソースで、経験やノウハウも少ないなか、できる限り早く効果を上げたい。そんなときに、CROセレクターはとても役立つツールだと感じます。また、成果が上がらないことからWebページに改善が必要という意識はあるけれど、どこから着手したら良いか分からないというときにも、分かりやすいツールなのではないでしょうか。
Webマーケティングのツール選びにおいて、万能なツールというものはなく、現場や企業の状況によって最適なツールが異なります。名前をよく聞くツール、いろいろできそうなツールでも、自分たちに合っているかどうかが重要です。Webマーケティングをこれから本格化する場合、特に注意してほしい点です。トライアルや無料期間がある場合は特に、その機会を活用して見極めましょう。
株式会社ブロック
御社のWeb担当者として日々のWebサイト運用業務を代行
ディレクターバンク(株)のWebサイト運用代行は、Webサイトの更新業務をはじめ、メールマガジン配信業務、SNSへの情報投稿業務など、御社のWeb担当者として、日々のWebサイト運用業務を代行するサービスです。