企業はTikTok運用に着手すべき?TikTok社員を直撃インタビュー

2020年12月4日

今回の記事は、若者を中心に幅広い世代に人気を博するショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」を取り上げてみたいと思います。

「TikTokってどんなアプリ?」「企業はTikTok運用に着手すべき?」など、基本的な質問を、TikTokを運営するTikTok Japanさんに直撃インタビューしてきました。

インタビュー担当:ディレクターバンクの高野。
新米SNS担当 高野

TikTokって、そもそも何?

ディレクターバンク高野(以下、DB高野):見積もり相場ガイド初のTikTokについての記事となる、記念すべきインタビューです。よろしくお願いします。

TikTok Japanさん(以下、敬称略):こちらこそよろしくお願いします。

DB高野:そもそもTikTokってどんなアプリなんですか笑?

TikTok Japan:TikTokはショートムービープラットフォームで、YouTube様やニコニコ動画様などに近いUGC(User Generated Contents)をシェアする場です。現在150の国と地域で展開され、世界中の幅広い層の方々に楽しんで頂いています。

DB高野:いつのまにか話題になっていた印象がありますが、いつ頃から流行り始めたのですか?

TikTok Japan:2017年のサービス開始からユーザー数は順調に増え続けていますが、日本で特に注目され始めたのは2018年ごろからですね。最初はダンスやリップシンクの動画が中心に盛り上がっていましたが、現在では様々なジャンルのコンテンツが展開されるようになりました。例えば、動物の動画やスポーツの動画、そして教育動画やHowTo動画といった「ためになる動画」も一般的になっています。

DB高野:たしかに。幅広いジャンルの動画が見られる印象です。若い子のダンス動画だけでなく、子育て術やDIYなど私も楽しく閲覧しています。

TikTok Japan:ありがとうございます。

企業はTikTokをどんな風に活用できるの?

DB高野:ちなみに企業のTikTokアカウントも最近増えましたよね?

TikTok Japan:はい、増えてきています。例えば、若手の採用活動の一環としてTikTokで動画を投稿し、自社の認知度の獲得・好意度の向上を目指した企業様の有名な事例があります。部長クラスの“おじさま”たちが軽快にダンスする動画が人気を博し、実際に「TikTokを見て面接に来ました」という方がいたそうです。

DB高野:それはすごいですね!でも、面白い動画なら他のSNSで投稿しても同じ結果が得られたんでしょうか?何かTikTokならではの特長はありますか?

TikTok Japan:TikTokの特長の一つにフォロワーがゼロでもバズる仕組みがあります。他のプラットフォームは、アカウント開設後に、まず誰かをフォローしないと何も始まらないことが多いですよね?また、フォロワーがゼロの状態で投稿しても、誰にも届かない状態がほとんどです。

TikTokの場合は、フォロワー数に関わらず投稿した瞬間に必ず何人かに見られる仕組みになっており、反応が良い動画は自ずとより多くのユーザーへ届くようになっているため、始めたばかりのユーザーでも多くの人にリーチ可能なのです。

DB高野:フォロワーゼロでも動画が見てもらえるんですね。でも、それってどんな仕組みなんですか?

TikTok Japan:TikTokには、ユーザーごとにカスタマイズされているおすすめフィードがあります。ユーザーがどのような動画に対して反応するのかを見て、どのようなジャンルのコンテンツを好むかを判断します。その結果に基づいて、ユーザーが関心を持ちそうなコンテンツをフィードに表示させています。

TikTok独自のアルゴリズムがあり、例えば、犬の動画を公開した場合、最初は犬好きなユーザーへのおすすめ動画として紹介されますが、ここで再生回数が伸びると、今度はさらにペットや動物好きユーザーへとカテゴリーのジャンルが広がっていくのです。伸び続ければ100万回以上、さらに伸び続ければ1,000万回以上の再生回数に到達することもあるんです。

DB高野:フォロワーがゼロでも拡散の可能性があることがよくわかりました!

KPIや動画制作など、運用スタート検討のポイントは?

DB高野:企業がTikTokに参加する場合は、やはり再生回数をKPIと置くべきですか?

TikTok Japan:各企業様の目的によりますが、自社や自社商材の認知拡大を目的にTikTokアカウントを運用される場合は、再生回数にフォーカスすることが多いです。再生回数が増えれば、より多くのユーザーに見てもらえるということですから。

DB高野:私を含め、企業担当者はすでに、Twitterやインスタグラムなど他のプラットフォームの運用をしている上で、TikTokを始めるかどうか検討することになると思うのですが、手軽に運用していけるのでしょうか?

TikTok Japan:手軽な運用方法はいくつかあります。例えば、すでにお持ちの動画コンテンツをTikTok用に短尺(最長1分)・縦型に編集して投稿したり、逆にTikTok動画を別のプラットフォームで展開したりすれば、効率が良いかと思います。ただ、どんなプラットフォームにも特性はあるのでTikTokに適したコンテンツの仕様・コンテンツになっているか、という視点は大切です。

DB高野:TikTokの場合はどんなことに配慮すれば良いのでしょうか?

TikTok Japan:TikTokのユーザーは、動画の冒頭0.5〜1秒の間で面白いかどうかを判断すると言われています。面白くないと判断されるとすぐにスワイプされて次の動画に進んでしまいます。

冒頭のアテンションが得られたら、そのあとは、どれだけ飽きさせずに最後まで視聴させるかという点も大事です。例えばカット割りを2秒に1回入れるなど、短尺動画ならではのノウハウが必要です。

お試しなら、広告出稿やクリエイターの起用がおすすめ

DB高野:な、なるほど。意外とテクニックが必要なのですね…。もうちょっとお試し感覚で利用はできますか?

TikTok Japan:お試し感覚のスポット利用であれば、広告出稿の場としての活用もご検討ください。起動時画面広告やインフィード広告など、様々な広告メニューのご用意があります。

その他に、クリエイター「PR動画」の作成と投稿を依頼するのも一つの手段です。

TikTokには、広告主とクリエイターのマッチングを行うTikTok Creator Marketplace(TCM)というプラットフォームがあり、直接クリエイターに案件依頼をすることも可能です。企業様にはぜひご活用頂きたいです。さまざまなカテゴリーごとに多様なクリエイターが紹介されていますので、自社の商材に親和性の高いクリエイターの選定が可能です。

DB高野:ありがとうございます!早速みてみます!

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福田貴子

WebメディアやSNS企業アカウントの運用中心にコンテンツ企画、制作ディレクション、ライティングまで幅広くこなす。元PRプランナー、デジタルマーケティングコンサルタントを経て2016年に独立。2020年より見積もり相場ガイド2代目編集長に就任。