オウンドメディアサイト企画制作費の見積もりの取りかた(前編)

2020年4月8日

受注側の現場Webディレクターに、いい見積もりをもらうためのアドバイスしていただく「Webディレクターに聞く!見積もりの取りかたノウハウ」。

今回は「オウンドメディアサイトの外部運用パートナーに依頼する時」がテーマです。

自社のWebサイトへの流入数増加、潜在層の獲得、ブランディングなどを目的として、オウンドメディアサイトを立ち上げるケースがよく見られますが、どこまでを自社でまかない、どこからを外部パートナーに依頼すれば、スムーズな運用が可能になるのでしょうか?また、実際に見積もり依頼をする際の注意点、外部パートナーを選ぶ際に気をつける点は?

これまでオウンドメディアサイトの企画、立ち上げを数多く手がけてきたWebディレクターの佐藤章太さんに詳しくインタビューしましたので、前編・後編に分けてお届けします!

インタビューに答えてくれたのはこの人!

佐藤 章太 さん

Webディレクター兼ライター

オウンドメディアの立ち上げから運用支援を中心にコンテンツディレクター兼ライターとして、さまざまな業種の企業のサポートを行う。

 

オウンドメディアの運用目的やゴールは明確ですか?

オウンドメディアの運用を検討する場合は、まずはじめに以下を明文化してみてください。

オウンドメディアを立ち上げたいと思った背景は?

オウンドメディアを通じて、どんなことを伝えたいのか?

オウンドメィア運用を通じて達成したいゴールは?

これらが曖昧な場合は、一度社内で検討していただくことをオススメします。

広告のような一過性の施策とは違い、オウンドメディアは年単位などの長期運用をして初めて価値が最大化されるもの。時間も人的コストもかかりますので、なんとなくスタートするにはリスクが高い施策です。

業種や商材によってWEB上での情報発信に向かないものがあったり、課題によってオウンドメディア以外の手法が適切だったりしますので、最初の判断がとても重要になります。

 

どんな社内リソースがあるかを整理しよう!

立ち上げ目的やゴールが明確になったら、次にチェックすべきは社内リソースです。

自社製品やサービスについて、最も熟知している人間は社内のスタッフです。新製品ローンチや、販促施策の実施予定なども社内にいる方だからこそ知り得る情報。オウンドメディアのコンテンツ作りも、いつ、どんな風に、誰に対して発信すべきかを正確に判断できるのは社内スタッフ以外にいないのです。

ですので、外部パートナーに発注すれば自動的に運用されるイメージをお持ちの場合は危険ですね笑。

どんなに有能なディレクターでも、業界の専門用語に慣れ、製品・サービスの知識を身につけるにはある程度時間がかかりますので、社内スタッフの中からオウンドメディアの編集長を立てて、外部パートナーに実作業を依頼する体制が理想的です。

とはいえ、最初は誰でも初心者スタートですし、兼務の場合は時間が限られますので、外部ディレクターからノウハウを吸収したり、外部パートナーへうまく業務を切り出したりして、現実的な体制を構築を目指してください。

何をどこまで外部委託するかに迷う場合は、仮に自社のみで行おうとした場合、何ができて、何ができない(またはやり方がわからない)のかを、可能な範囲でざっくりまとめ、現状をそのまま伝えて相談しながら決めていくのも一つの解決策です。

 

次回は具体的なRFP作成と外部パートナーを選ぶときのポイントについて!

社内担当者が決まり、ぼんやりと運用体制が描けてきたら、外部パートナーへ見積もり依頼!

次回は、見積もり発注時のRFP(提案依頼書)の作成方法についてご紹介します。また、提出された見積もりのどこをチェックすればいよいのか、またさまざまなタイプの外部パートナーの中から、自社にとってベストな選択をするためのコツなど、佐藤さんに語っていただきます。

どうぞお楽しみに!

>  後編に続く

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  • この記事を書いた人
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福田貴子

WebメディアやSNS企業アカウントの運用中心にコンテンツ企画、制作ディレクション、ライティングまで幅広くこなす。元PRプランナー、デジタルマーケティングコンサルタントを経て2016年に独立。2020年より見積もり相場ガイド2代目編集長に就任。