ランディングページ(LP)は商品購入、資料請求、会員登録などを目的とした1枚の縦長のページです。
LPを作成して公開することで、広告や自社Webサイトから潜在顧客または見込み顧客を収集して目的を達成することができます。
LPを制作し運用することで最大限の成果を生み出すことができれば大きな売り上げを生み出すことができる反面、LP制作を外注した場合には1ページあたり数十万円単位の制作費用がかかることもあります。
自社にLPを作成するノウハウや時間がない場合でも、初心者が簡単にLPを作成することができる様々なデザインテンプレートを利用することで制作委託費用を削減することも可能です。
今回は初心者でもLPを作成できるテンプレートの種類を解説した上で、具体的なテンプレートおよびWebサービスをご紹介します。
コストを抑えたLP作成に興味があるマーケティング担当者は是非ご覧ください。
LPテンプレートを選ぶポイント
LPを簡単に作成することができるWebサービスやWordPressテーマなどが提供するテンプレートを活用することで、誰でも短時間でLPを完成させることができます。
LPテンプレートを活用すると、Webデザインやプログラミングの知識がない担当者でも画像やテキストを入れ替えるだけでLPを完成させることができます。
様々なLPテンプレートの中から自社に合うデザインを選ぶ際は、以下の点に注意します。
デザインのトーンが自社ターゲットに合っているか?
テンプレートによってはベースとなる色や強調する際に使用する色を変更できないものや、色の選択肢が限られるケースがあります。
会社のコーポレートカラーや商品・サービスのイメージカラーなどを理由に、特定の色を使用したい場合は、LPテンプレートが使いたい色に対応しているかを確認する必要があります。
また、LPテンプレートには「商品販売」に特化したテンプレートや、「メルマガ登録」に特化したテンプレートなど、目的が異なるテンプレートや、女性を対象としたデザインのテンプレートなど、様々な目的に合わせたテンプレートが存在するため、テンプレートが想定している対象や目的も確認しましょう。
自社のシステム環境、知識レベルで対応可能かどうか?
LPテンプレートがカスタマイズ可能な場合、プログラミング知識があればCSSを編集するなどして修正することが可能です。
具体的なカスタマイズ範囲はテンプレートにより異なり、テンプレートの改変が有料となるケースもあるため、事前の確認が必要になります。
一部のテンプレートではカスタマイズ方法を「マニュアル」として販売時にダウンロードできる場合や、電話やメールによるサポートが可能なものもあります。
レスポンシブデザイン対応の有無
LPテンプレートがPCブラウザとスマホブラウザに対応した「レスポンシブデザイン」に対応しているかを確認しましょう。
レスポンシブデザインに対応しているテンプレートでは、HTMLとCSSの記述をPCからアクセスした場合とスマートフォンからアクセスした場合で変化させて同じURLのまま最適な画面表示ができます。
通常のWebサイトのデザインに関してはレスポンシブデザインであることが多いですが、LPについては目的に応じてレスポンシブであるべきケースと、レスポンシブデザインであることがデメリットになるケースもあります。
一例としてはファーストビュー(LPの一番上の最も目立つ部分)で大きい画像を利用する場合、スマートフォンで表示させた際に画像が画面を占有してしまい見にくい印象を与える場合や、横に長い表を表示させるときに表示が崩れるなどのトラブルが発生することがあります。
日本製かどうか、サポートの有無
WordPressのLP作成プラグインやLP作成サービスの中には海外の企業が提供しているツールがあり、日本語表記や日本語によるサポートに対応していないものがあります。
LP作成に利用するツールが海外製の場合は日本語表記に対応しているかを確認した方が良いでしょう。
また日本語によるサポートに対応している場合でも、「WordPressテーマ購入後90日」などサポート期間が限られている場合もあるため注意しましょう。
LPテンプレートの種類
LP作成の際に利用するテンプレートについては大きく分けると「HTMLテンプレート」「WordPressテンプレート」「LP制作ツール」の3種類があります。
HTMLテンプレート
HTMLテンプレートとは、LPの基本構成となるHTMLやCSSが無料で配布されていたり、格安で販売されているものです。
自社に合わせてカスタマイズする際にHTMLやCSSに関する知識があれば極めて安くLPを制作することができますが、画像などの素材を全て自社で用意する必要があります。
また、無料配布の場合サポートがないテンプレートや、サポート対応は別途費用が発生するものもあります。
WordPressテンプレート
ランディングページをWordPressで作成する場合、以下の3つの選択肢があります。
- LP作成専用テーマを購入する
- LP作成補助機能がついたテーマを購入する
- LP作成用のプラグインを導入する
LP作成専用テーマはテーマを適用すると全てのページデザインがLP作成用のテーマになってしまうため、ランディングページを含むWebサイトを制作したい場合はLP作成補助機能が含まれているテーマや、LP作成機能を追加するプラグインの導入を検討することになります。
LP作成補助機能がついたテーマは企業や店舗のWebサイトを運用する中で、一時的にLPを作成したい場合などに便利なテーマです。
作成補助機能がついたテーマではLP作成サイトと管理ページを行き来する必要がないというメリットもあります。
LP制作ツール
LP作成に特化したCMS(コンテンツ管理システム)を利用できるWebサービスが存在しており、ブラウザ上でLP作成ツールを利用することができます。
WordPressなどWeb制作のノウハウがない店舗型ビジネスや、Webサイトとは別にLPを管理したい場合にLP制作ツールが選択肢となります。
月額制や年額制の有料プランを契約する必要がありますが、困ったときにはサポートを利用しやすいメリットがあります。
HTML版のLPテンプレートおすすめ2選
テンプレどん
こちらのWebページではLPや企業のWebサイトを作成するときに利用できるテンプレートを無料で配布しています。
商用利用可能で著作権表示フリーとなっており、HTML5やCSS3にも対応しています。
デザインのカスタマイズやサポートについては以下の通り別途費用が発生します。
▪️追加費用(一例)
カスタマイズパック:22,000円(配色やフォントの変更などに対応)
LPページ制作代行:110,000円
電話サポート(60分):6,600円
CLOUD TEMPLATE
「CLOUD TEMPLATE」は企業のWebサイトやLPに関する様々なテンプレートを販売しているWebサイトになります。
HTMLのLPテンプレートについては「ランディングページ用」として2パターン✖️3色の合計6種類販売されており、1,980円支払うだけで、何枚でもLPを作成することができます。
このテンプレートはメインとなるカラーによって商品が分かれており、色の変更ができないテンプレートになりますが、多くのテンプレートが格安で販売されているためおすすめです。
HTMLだけでなく、WordPressテーマも販売しています。
WordPress版のLPテンプレートおすすめ6選
Colorful
「Colorful」は初心者でも簡単にランディングページを作成できる定番のLP作成専用テーマで、販売開始以来15,000本以上の販売実績があります。
ライセンス買い切り型のため、このテーマを一度購入すれば複数LPを作成しても追加料金が発生することはありません。
また、こちらの記事で実際に「Colorful」を使ってランディングページを作成する手順と使ってみた感想を掲載していますのでご覧ください。
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LPテンプレート「カラフル」を使った感想【結論】LP作成初心者はこれでいいかも
「WordPress上でランディングページ(LP)が制作できるテンプレートで、ネット上での評価の高い、Colorful(カラフル)が気になる」 「Colorful(カラフル)を実際使ってみた人の感想を ...
価格は通常版が9,800円(税込)、1クリックでLPが完成するデザインテンプレート機能を搭載した上位版が12,800円(税込)です。
Danganページビルダー
「Danganページビルダー」は様々なWordPressテーマに対応したLP作成用プラグインで、購入後にこのプラグインをインストールするだけでLPを作成開始することができます。
登録フォームやお客様の声など12種類のデザイン済みパーツが用意されており、取得したメールアドレスを外部のメール配信システムと一発で連携させることが可能です。
購入後のサポートについても、公開されているマニュアルを見て問題が発生した時は、サポート窓口にメールで問い合わせることが可能です。
また、こちらの記事でメリット・デメリットやダウンロードまでの手順について解説していますので、併せてご覧ください。
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Danganページビルダーを使った感想【結論】初心者でも綺麗なLPが作りたい人にオススメ!
WordPressでLP(ランディングページ)を作成する場合、 LP専用テーマを使用する LP作成用プラグインを使用する テーマに内蔵されているLP作成機能を使用する の3つの手法がありますが、LP作 ...
価格は12,800円(税込)です。
LPtools
「LPtools」はWordPressの多くのテーマで動作させることができるLP作成用のプラグインになります。
ブロックエディタに対応しており、37種類のデザイン済ブロックが用意されているため、ブロックを配置してテキストを入力するだけでLPがほぼ完成します。
LPテンプレートとしては男女別に「オプトイン(メールアドレス取得)用テンプレート」「説明会用テンプレート」「セールスレター用テンプレート」など目的毎にテンプレートが用意されています。
価格は32,780円(税込)と他のプラグインと比較すると高額ですが、LPを複数作成することでお得になります。
LIQUID LP
「LIQUID LP」は本格的なランディングページを作ることができるテーマです。
WordPress公式有料サポートテーマにも登録されており、WordPressの最新エディター(ブロックエディタ)にも対応しているため、直感的に作成を行なうことができます。
「プロダクト」「リード」「サンプル」の3種類のテンプレートが用意されており、テンプレートを編集することでLPを完成させることができます。
価格はテーマ買い切り型の場合16,280円(税込)です。
OOPS!
「OOPS!」はまずトップページのファーストビューで、スタイリッシュな印象を演出できるパララックス効果を用い、ユーザーの目を惹きつけます。
そしてLPとして必須と言ってもいいCTA機能についてA/Bテスト(*1)機能があり、よりコンバージョン率の高いページに改善していくことが可能です。
(*1機械的に2種類の表示を出し分けてどちらの反応が良いかを調べるテスト)
価格は19,800円(税込)です。
Switch
店舗PRサイト用に特化したWordPressテンプレートで、サービス概要やプラン詳細ページが簡単に作成できる3タイプの固定ページテンプレートを搭載しています。
店舗や企業のホームページとして利用するのに適しています。
価格は24,800円(税込)です。
CMS版のLPテンプレートおすすめ4選
ペライチ
「ペライチ」はサーバーの設定などを行なう必要がない、LP作成サービスです。
無料プランも存在しますが、独自ドメインで表示したり、強制的に表示される広告を非表示にするためには有料プランを契約する必要があります。
一番人気のビジネスプラン(月額4,378円)を利用すると、様々なデザインカスタマイズやメルマガ配信、決済システム、予約システムなどが利用可能になります。
Wix
「Wix」はWebサイトやランディングページなど、無料で様々なWebページを作成することができるサービスです。
LP用テンプレートをはじめとした様々なデザインテンプレートが公開されています。
無料プランも用意されていますが、オンライン決済機能などを含む「ビジネス&Eコマースプラン」を利用する場合は月額1,800円以上のプランを契約する必要があります。
MakeLP
「MakeLP」はWeb上でLPを作成し、HTML形式のデータを書き出すことで、自社サーバーやクラウドサーバーにLPを設置させることができるサービスです。
自社でサーバー管理を行なっている場合にはサーバー維持費などを支払う分のコストを節約することができます。
月額2,970円で月30回まで書き出しが可能なので、1LP最安99円で作成することができ、現在は7日間無料トライアルを利用することができます。
HubSpot
HubSpotの「CMS Hub」を利用してLPを作成すると、取得した情報(リード)が顧客情報としてデータベースに蓄積され、効率的に商談管理を行なうことができます。
また、メール送信機能なども備わっているため、自社のWebサイトも合わせたWebマーケティング全体の効率化を進めたい企業におすすめです。
HubSpotの使い方がわからない場合や、始めてみたもののどう活用して良いかわからないなどお困りの場合は、HubSpot公式パートナーである弊社がHubSpotでのWebサイト制作やLP制作に関するご相談をお受けしています。
HubSpotのサービス概要や料金などについては以下の記事でご紹介していますので、合わせてご覧ください。
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HubSpot導入検討中のマーケ担当者に利用方法と料金プランを解説
企業がオウンドメディアなどのWebサイトを運用する際、商談に繋げることを目的として問い合わせフォームやランディングページを設置したり、メールマガジンを配信するなどのWebマーケティング施策を行なってい ...
まとめ
自社のWebサイトを通じてユーザーを集め潜在顧客の獲得や具体的な商談に繋げたい場合、ランディングページ(LP)を作成することでより効率的に目標達成に繋げることができます。
LP作成を外部委託する予算を確保できない場合でも、今回ご紹介したツールを利用することで、初心者でも簡単にLPを作成することができます。
プログラミング知識がない場合はLP制作ツールを利用したり、WordPressのテーマを購入することをおすすめします。
プログラミングに詳しい場合はHTMLテンプレートを活用するとより安くLPを制作することが可能になります。
ただし、LPは作成して終わりではなく、継続的にメンテナンスを行わないと効果が下がることが多く、CVRを改善させるためにLPをメンテナンスしていくことも重要です。
ディレクターバンクではBtoB、BtoCを問わず様々な業種においてLP作成の企画に関するご相談をお受けしたり、LP制作代行、LPに関するコンサルティングを行なっております。
「これからLPを作成したいが、どのようなコンテンツを作ればいいかわからない」「どのサービスを利用して作れば良いかわからない」などLPに関するお悩みがありましたら、是非一度弊社までご相談ください。
Webマーケティング視点で成果を出すためのLPを制作します
ディレクターバンク(株)のLP制作では、現状課題をヒアリングさせていただいた上で、LPのコンテンツ企画・制作から、公開後の広告運用、LP修正対応まで、LPで成果を出すための必要なサポートをワンストップで提供させていただきます。