こんな課題をお持ちのWebマーケティング担当者向けの記事です
BtoB企業でこれからコンテンツマーケティングを始めたい、またはコンテンツマーケティングで思うように成果が出ないことに悩んでいる企業のWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事です。
- BtoB企業の動画コンテンツマーケティングについてを知りたい
- 動画を活用したBtoB企業のコンテンツマーケティング事例を知りたい
この記事ではBtoB企業が動画コンテンツマーケティングを行なう目的や、近年広がっている動画コンテンツを活用したBtoB企業のおすすめマーケティング事例を紹介します。
BtoBコンテンツマーケティングについての概要はこちらのページもご覧ください。
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BtoBコンテンツマーケティングとは?メリット、最新事例、実践方法、おすすめ学習方法を解説
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BtoB企業が動画コンテンツマーケティングをおこなう目的とは?
スマートフォンやタブレットの普及とともに高速通信環境が整備された現代において、ビジネスの場面でも動画コンテンツをマーケティングに活用したい企業が増加しています。
アライドアーキテクツが2021年に実施した調査では、85.2%の方が動画の重要性が増していると考えており(注)、58.5%の方が「今後、あなたの業務において動画コンテンツの活用は拡大すると思いますか?」という質問に「拡大する」と回答しています。
(注)Q.普段の業務において動画の重要性は増していると感じますか?の質問に対し、「とても感じる」との回答が36.4%、「どちらかといえば感じる」との回答が48.8%、合計して85.2%。
【出典】アライドアーキテクツ、「企業のデジタルマーケティング施策における動画活用の実態調査 2021」を実施
BtoB企業のコンテンツマーケティングにおいても、動画コンテンツの活用を始める企業が増加しており、その理由として以下のような背景があります。
オフラインの営業活動から動画マーケティングへ
BtoBビジネスを営む企業はこれまで対面での営業活動や展示会への出展、セミナー開催などオフラインの手法を中心としてブランディングやマーケティング活動を行っていました。
また、インターネットにおいても、メールマーケティングや記事広告など、テキスト形式でのマーケティング活動が主流でした。
しかし、ここ数年の感染症の拡大により、オフラインの活動が制限されたことから、インターネット上でセミナーを行なう「ウェビナー」や、イベントをYouTubeなどで録画配信するなど、動画配信を活用する事例が増えました。
このような経緯から、BtoBビジネスにおいても、動画コンテンツを活用したマーケティングに注目が集まっています。
動画コンテンツマーケティングのメリット
動画コンテンツマーケティングを導入するメリットとしては以下の点が挙げられます。
- テキストよりも内容が理解しやすい
- 多くの人に繰り返し見せることができる
- 営業活動などでも再利用できる
BtoB向けの商品やサービスはBtoC向けの商品と比べて理解が難しいものが多く、商品理解度を高めたい場合に、テキストやプレゼン資料と比較しても動画コンテンツが優れています。
また、事前に動画を制作することで、同じ内容を繰り返し説明することができる、マーケティングスタッフ個々のプレゼン能力に依存しないという点もメリットとして挙げられます。
さらに、YouTubeに掲載した動画は自社Webサイト、オウンドメディア、SNSなど様々な媒体に利用することができ、他社に先駆けて導入することで差別化要因となることもあります。
最近のBtoB企業の動画コンテンツマーケティングの特徴
YouTubeなど配信プラットフォームを活用する企業の増加
これまでBtoBビジネス向けの動画はYouTubeなどの動画配信プラットフォームでも再生数が限られるため、YouTubeチャンネルの開設を見送ったり、積極的に活用しない企業が多い傾向にありました。
しかし現在ではBtoBビジネスにおける動画コンテンツが増加し、YouTubeなどのプラットフォーム経由の商談を増やせる土壌ができたため、ここ数年YouTubeチャンネルを活用する企業が増えています。
動画種類の多様化
企業が作成する動画は、企業紹介やCM動画など様々な動画コンテンツがこれまでも存在していましたが、BtoB向け企業の動画コンテンツとしては様々な動画内容が考えられます。
- 商材のメリットなどの紹介動画
- 事業に関わる社員インタビュー
- お客様(顧客)インタビュー
- ウェビナーやイベントの録画配信
文字だけでは伝わりにくい部分を映像で解説したり、経営者や社員インタビュー動画で企業への親近感を抱かせるなど、テキストで伝わらない部分を伝えることができる点が動画コンテンツの大きなメリットになります。
BtoB企業の動画コンテンツマーケティング最新事例10選
Sansan株式会社
Sansan株式会社は名刺管理などの営業活動におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している企業です。
同社のYouTubeチャンネルでは、テレビで放映されているCM動画のほか、自社で主催するイノベーションアワード受賞企業の紹介、大企業や官公庁、自治体などでの導入事例を紹介しています。
Chatwork
Chatwork株式会社(現株式会社kubell)が運営する国内No.1ビジネス向けチャットツール「Chatwork」に関するYouTubeチャンネルです。
このチャンネルではツールの基本的な使い方の解説動画や自社制作のショートドキュメンタリー、コーポレートブランドムービーなどを掲載しています。
MIRAI-LABO株式会社
MIRAI-LABO株式会社はCO2を削減する研究開発や、LEDを活用した製品の研究、製造販売などを行なっている企業です。
同社のYouTubeチャンネルでは、自社が製造した太陽光発電パネルや自律型ソーラー街路灯などの製品に関する紹介動画のほか、自社バスケットボール部などの活動報告、展示会などのイベント出展についての報告動画などを掲載しています。
→「MIRAI-LABO株式会社」のYouTubeチャンネルはこちら
東芝エレベータ株式会社
東芝エレベータ株式会社は全国の商業施設や公共施設、マンションなどで使用されているエレベータの製造販売を行なっています。
この会社のYouTubeチャンネルでは、エレベータで使われている様々な技術の紹介、製造体制についての解説動画、VRを活用した教育体制の紹介などを動画で紹介しています。
→「東芝エレベータ株式会社」のYouTubeチャンネルはこちら
オムロン株式会社
オムロン株式会社は医療機器や制御機器など様々な機械を法人向けに製造しています。
同社の制御機器に関するWebサイトでは、「動画ライブラリ」として、自社商品に関する様々な動画を「商品から探す」「工程から探す」「課題から探す」の3つの検索方法を用意し、ユーザーが求める動画が見つかるように工夫されています。
SEOならミエルカチャンネル
株式会社Faber Companyが運営する「SEOならミエルカチャンネル」は、同社が提供するSEO対策ツール「ミエルカ」の名称がついたYouTubeチャンネルです。
SEO対策について具体的に役立つ情報をスピーディに提供しており、SEOに携わる担当者が同社を知るきっかけになりやすい設計となっています。
→「SEOならミエルカチャンネル」のYouTubeチャンネルはこちら
株式会社Lumii
株式会社Lumiiはトップ動画クリエイターと企業をマッチングさせ、BtoB、BtoCを問わず様々なCM動画やサービス紹介動画を制作する企業です。
同社のYouTubeチャンネルは、自社の動画制作事業の実績に特化し、自社が関わった他社のサービス紹介動画やWebCMなどの動画コンテンツを掲載しています。
これらの動画で自社に興味を持ったユーザーについては企業WebサイトのURLを掲載し、商談に繋げる仕組みとなっています。
Google広告 公式
Googleが提供する「Google広告」の公式YouTubeチャンネルです。
このチャンネルではGoogle広告の基本的な使い方や用語解説のほか、Google広告を活用している企業担当者へのインタビューなど、Google広告を始めたい担当者に向けた動画が数多く掲載されています。
→「Google広告 公式」のYouTubeチャンネルはこちら
freee株式会社
個人事業主や中小企業を中心にクラウド会計ソフトなどを提供しているfreee株式会社のYouTubeチャンネルでは、freeeの新機能紹介のほかに、様々な動画コンテンツがアップロードされています。
様々な経営者が起業した頃を振り返るショートストーリーコンテンツや、お得な決算期の決め方、請求業務をめぐるスピンオフドラマなど、ストーリー仕立てにすることで視聴者の共感を得やすいコンテンツを多く掲載しています。
kintone
サイボウズ株式会社が提供するWebデータベース型の業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」の公式YouTubeチャンネルでは、基本的な使い方のほか、導入企業インタビュー、サービス紹介動画などを視聴することができます。
さらに、自社で開催したイベントやセミナーを録画したものを動画コンテンツとして見られるようになっています。
セミナーに参加できなかった担当者や、kintoneについて詳しく知りたい担当者にとって非常に有益なコンテンツとなっています。
BtoB企業の動画コンテンツマーケティングで成功するポイント
使用方法の解説動画など、ユーザーの役に立つ動画を作成する
商材の概要を紹介したり、自社のブランドイメージを上げるための動画を作成するよりも、自社の動画にアクセスするユーザーが知りたいことに沿った動画作成をおすすめします。
BtoB向けの商材をアピールする場合は「どのような課題を解決できるか」「費用対効果に優れているか」にフォーカスして動画を作成すると良いでしょう。
そのほか、ツールを提供している場合は使い方に関する解説動画、ウェビナーの録画配信や、ウェビナーのような解説動画を新規で作成するなどの例があります。
営業活動や採用活動で再利用できる動画作成を意識する
商材に関する詳しい内容を解説する動画や、社長インタビューなどの動画コンテンツは営業や採用の場面でも活用することができます。
また、高速通信環境が広がり、現在は電車やタクシーの中でも動画広告が流れるなど、数分の動画であればYouTubeなどの動画配信プラットフォーム以外にもSNSなどの様々な媒体で動画を再利用することが可能です。
最新テーマを取り上げる
動画の再生回数を増やすために必要な点としては「ユーザーが興味を持つテーマであること」や「最新の話題が取り上げられていること」が挙げられます。
思うように再生回数が伸びない場合、今業界で注目されているキーワードや商品などについて紹介したり、導入事例でも様々な事業分野の企業を紹介するなど、新しい切り口を見つけるようにしましょう。
まとめ
動画コンテンツを活用したマーケティングはこれまでBtoC分野が中心となっていましたが、近年はBtoB企業がYouTubeチャンネルを運営する事例が増えており、注目されています。
動画マーケティングは視覚的に訴えることで多くの情報を受け取ることができ、理解が深まりやすいメリットがあります。
コンテンツマーケティングとして動画を活用する場合は、企業紹介、経営者や社員インタビューだけではなく、商材のイメージを伝えたり、お客様事例(顧客インタビュー)などの動画が効果的です。
ユーザーが知りたい情報をコンテンツ化することが重要で、YouTubeオリジナルコンテンツとして最新トレンドを解説したり、ウェビナーに参加できなかったユーザーのために録画したものを公開する活用方法もあります。
ディレクターバンクでは、Webマーケティング全般について300名を超える人材が在籍しており、動画マーケティングを始めたい企業のご相談を受けたり、様々な支援を行なっております。動画コンテンツマーケティングに興味があるBtoB企業のご担当者様は、ぜひ一度ご相談ください。
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