こんな課題をお持ちのWebマーケティング担当者向けの記事です
オウンドメディアの立ち上げ時に直面する課題として、以下のようなお悩みの方は多いのではないでしょうか?
- BtoC向けオウンドメディアの作り方を知りたい
- BtoC向けオウンドメディアを構築する際のポイントを知りたい
- BtoC向けオウンドメディアの参考事例を知りたい
このような課題をお持ちの方に向けて、この記事ではBtoC向けオウンドメディアの特徴や参考事例について解説します。
なお、オウンドメディアの効果的な構築方法と最新事例については、以下の記事も合わせて参考にしてください。
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BtoC向けオウンドメディアの特徴
認知獲得型、リード獲得型、採用特化型
BtoC向けのオウンドメディアは大きくわけて以下の3つの類型があります。
■認知獲得型
企業、商品、サービスなどの認知を獲得することを目的として、消費者や見込み顧客に向けた情報を発信するオウンドメディア。
KGIはペルソナに合致したユーザーからのアクセスとなるケースが多い。
■リード獲得型
認知獲得と比較すると一歩踏み込み、商品、サービスの購入につながる情報を提供した上で購入や契約に繋げることを目的としたオウンドメディア。
KGIは商品、サービスの売り上げや契約数となるケースが多い。
■採用特化型
近年増加しているのが採用目的に特化したオウンドメディアです。
オウンドメディアを通じた採用活動である「オウンドメディアリクルーティング(OMR)」は大学生向けに情報を発信するだけでなく、中途採用にも対応できる「社員インタビュー」や社内活動の紹介などを発信することで、採用後のミスマッチを防ぐことを目的としています。
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BtoC向けオウンドメディアを運営する際の注意点
■コンセプトとペルソナを整理する
BtoC向けメディアを構築する場合は、オウンドメディアを運営する目的と、ペルソナ設計を重視する必要があります。
オウンドメディアのコンセプトとして自社商品、サービスの内容に特化するだけでなく、自社のビジネス領域に捉われないコンセプトを設定して成功している例も多くあります。
コンセプトの内容によって、オウンドメディアが想定する「ペルソナ」が変わるため、まずコンセプトを深く検討することで、ペルソナの精度を高めることができます。
■サイト構成
オウンドメディアの作り方として、
- サブドメイン(column.directorbank.co.jpなど)
- サブディレクトリ(directorbank.co.jp/column/など)
- 新規ドメイン
の3つがあります。
サブドメインとサブディレクトリで運用すると自社のWebサイトのドメインパワーを活用して早期に立ち上げられる、新規ドメインの場合は自社Webサイトのデザインに捉われず、自社のビジネス領域以外にも展開しやすいなどのメリットがあります。
■集客施策
BtoC向けのオウンドメディアの場合、SEO以外にも特にSNSアカウントを活用した集客施策が有効です。
X(旧Twitter)、Instagram、Facebookなど様々なSNSが存在しますが、予算や工数が限られる場合はオウンドメディアのテーマやペルソナにとって最適なSNSを活用しましょう。
また、動画を作成してYouTubeに公開し、オウンドメディアに掲載すると利用者の満足度が高まります。
■コンバージョンの測定
BtoC向けのオウンドメディアでは、見込み顧客を育成する「リードナーチャリング」型のオウンドメディアとして展開し、あえてWeb上から直接申し込みをさせず、店頭での購入へ誘導するケースも多くみられます。
この場合、成果を測定しづらいため、KPIを設定する際は、自社サイトへの送客数や、サイトの存在価値を測定できる指標(記事毎の表示回数や、メルマガ登録数)を設定することが重要です。
認知獲得型BtoC向けオウンドメディア事例4選
THE BAKE MAGAZINE
「THE BAKE MAGAZINE」は2015年にスタートした株式会社BAKEのオウンドメディアになります。
同社は洋菓子の製造、販売事業を展開していますが、このオウンドメディアのコンセプトは「おいしいは、しあわせにBAKEる」をコンセプトとしており、自社製品の紹介だけでなく、「食」に関する独自の取り組みを行なっているブランドや企業、生産者、業界関係者へのインタビューなどの情報を幅広く発信しています。
運営会社:株式会社BAKE
wisdom
「wisdom」はNECが運営するビジネスパーソンに向けた情報を発信するオウンドメディアです。
ドローンやAIなど最新のIT技術を活用した事例の他、注目されている最新技術など国内外のビジネストレンドを紹介しています。
運営会社:日本電気株式会社(NEC)
サイボウズ式
「サイボウズ式」はビジネス向けクラウドサービスを展開するサイボウズが運営するオウンドメディアです。
「新しい価値を生み出すチームのメディア」をオウンドメディアのテーマとして、IT業種に限らず様々な分野のビジネスパーソンに向けて、働き方、生き方や企業における女性活躍など幅広いビジネスパーソンの悩みを解決する記事が更新されています。
運営会社:サイボウズ株式会社
KYOTO SIDE
「KYOTO SIDE」は京都府が運営する京都の魅力を発信するオウンドメディアです。
京都府内の観光スポットやおすすめの飲食店を紹介するWebサイトは数多く存在しますが、京都府がオウンドメディアを運営することで、穴場のスポットや普段陽が当たらない名所に関する記事が読めるなど、京都に関心がある幅広い層の読者が満足できるオウンドメディアになっています。
また、「観る」「食べる」以外にも「体験する」「手にとる」「学ぶ」など観光スポット以外のおすすめ情報も数多く紹介されています。
運営主体:京都府
リード獲得型BtoC向けオウンドメディア事例3選
北欧、暮らしの道具店
「北欧、暮らしの道具店」は2007年に開設されたECサイトですが、オウンドメディアとしてだけではなく、あらゆるコンテンツマーケティングの成功事例となるサイトであることが知られています。
2006年に設立された株式会社クラシコムが北欧の暮らしのようなグッズを取り揃えるだけではなく記事などで商品紹介やレビュー記事、連載コラムなどECサイトとしての機能以外にも多くの記事が用意されており、北欧グッズを使った暮らしに興味のある人なら必ずチェックしたいオウンドメディアになっています。
現在は専用アプリが300万ダウンロード、SNSも数百万人にフォローされる巨大メディアとなっています。
運営会社:株式会社クラシコム
BIC SIMコラム
「BIC SIMコラム」ではビックカメラが提供する格安SIMサービス「BIC SIM」で取り扱われているスマートフォンのおすすめ情報や5Gなどのスマートフォンに関する仕組みなどを解説しています。
スマートフォンの機種名や通信量を節約するポイントなど、利用者が気になる情報を発信することで検索流入を増加させ、認知の獲得とWeb上からの契約申し込みにつながる効果があります。
運営会社:株式会社ラネット(株式会社ビックカメラの100%子会社)
Yorimichi AIRDO
「Yorimichi AIRDO」は航空会社のAIRDOが運営する北海道に関する情報を発信するオウンドメディアです。
北海道のおすすめ観光スポットや地元住民がすすめるラーメン店など、北海道旅行を計画する読者に参考となる記事を配信し、各記事に航空券予約へのリンクで誘導することで、自社の主力ビジネスである羽田と北海道を結ぶ路線へ誘導しています。
運営会社:株式会社AIRDO
採用特化型オウンドメディア事例3選
mercan
メルカリが運営する「mercan」は2016年にスタートした採用に関する情報に特化したオウンドメディアです。
メルカリで働く様々な業種の社員にインタビューや社内イベント紹介など「生の声」を掲載することで、入社を検討する人が企業風土や企業理念を理解しやすいWebサイトになっています。
運営会社:株式会社メルカリ
OnLINE
「OnLINE」はLINE株式会社の採用活動や社内イベントに特化したオウンドメディアで、入社式の様子や社員インタビュー、プロジェクトマネジメントを行う社員が参加する会議の様子の紹介など、入社を検討している学生やエンジニアなどにとって有益な情報発信が特徴です。
運営会社:LINE株式会社
マクドナルド クルー採用ページ
マクドナルドは正社員を含む総合採用サイトとは別に、クルー専門の採用ページがあります。
学生からフリーターまで幅広い世代にとって親しみやすいデザインで、クルーへの特典やサポート体制の紹介だけでなく「スキマ時間で働ける」など、アピールポイントを動画で紹介するなど、堅苦しい採用情報サイトとは一線を画す、見やすく使いやすいWebサイトになっています。
運営会社:マクドナルド株式会社
まとめ
BtoC向けオウンドメディアは幅広い世代の読者を対象とすることが多いため、目的がリード獲得であっても、SEOで上位表示できるコンテンツを多数作成する必要があります。
また、BtoC向けの場合は集客手段としてSEOの他、SNSアカウントの運用も必須になります。
さらにWebデザインに力を入れたり、記事更新頻度を高く設定するなど、BtoC向けオウンドメディアは運用工数が多くなりがちです。
BtoC向けオウンドメディアを構築する場合はコンセプトとペルソナ設計をしっかり行ない、コンテンツ設計においては読者のニーズや集客手段など様々な検討を行いながら、PDCAサイクルを回す必要があります。
自社の運用体制だけで心配な場合は、ノウハウを持つパートナーに相談しながら進めることも重要です。
ディレクターバンクでは様々なオウンドメディア運用の経験を基に、BtoB、BtoCを問わず様々な業種においてリード獲得方法や集客アップについてノウハウを提供しております。
「今からオウンドメディアを作りたい」「SNSを使ってオウンドメディアの集客を強化したい」などオウンドメディアに関するあらゆるお悩みがありましたら、ぜひ一度弊社までご相談ください。
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