インターネットを活用した採用活動としては求人媒体への出稿や求人専門検索エンジンへの登録だけでなく、近年は採用に特化したWebサイトを制作して継続的に採用情報や自社に関する情報を発信する企業が増えています。
オウンドメディアリクルーティング(OMR)では従来の求人サイトでは応募が集まらないという課題を解決するだけでなく、潜在層へのアプローチも可能です。
この記事では「オウンドメディアリクルーティング」の概要と、OMRを行なう上で参考となる記事を10件ご紹介いたします。
目次
- オウンドメディアリクルーティング(OMR)とは
- 採用オウンドメディアを制作するメリット・デメリット
- オウンドメディアリクルーティングに関する参考記事10選
- Owned Media Recruiting AWARD
- 採用サイト無料作成ツール5選【求人媒体との連携比較表つき】
- 採用オウンドメディアの成功事例8選。成功のポイントとは?
- 【記載例つき】ジョブディスクリプションとは?メリットや他社事例、作成方法を解説
- シェアードバリューコンテンツを使って選ばれる会社に!意味や活用術を紹介します
- かっこいい採用動画の事例を総まとめ!【2023年度版】
- 従業員インタビューのコンテンツを活かすには?採用成功のポイントと手順
- 流行の「リファラル採用」ってどうやるの? ~OMRで始めるリファラル採用入門~
- 採用サイトのSEO対策の必要性とは?取り組み手順やポイントを紹介
- 人材採用に使うリスティング広告「採用リスティング」とは?特徴や運用のポイント、求人掲載料金をご紹介
- まとめ
オウンドメディアリクルーティング(OMR)とは
中小企業が採用活動を行なう場合、インターネット上の求人媒体などに登録して応募を待つ企業もありますが、近年は自社のWebサイトに加えて採用活動のためのWebサイトを作成する企業が増えています。
自社で制作したサイトは「オウンドメディア」と呼ばれるため、オウンドメディアを通じた採用活動は「オウンドメディアリクルーティング(OMR)」と呼ばれます。
OMRの類型および「採用サイト」と「採用オウンドメディア」の違い
<OMRの主要3類型>
1.採用活動目的のSNSアカウント
→Twitter、Instagramなどで採用に関する情報を発信する
2.採用サイト
→採用情報に特化したWebサイト
3.採用オウンドメディア
→社員インタビューや事業ビジョン・活動などを記事コンテンツとして定期的に更新(蓄積)し、自社の魅力やメッセージを潜在的求職者に向けて発信するメディア
OMRは採用マーケティングの一種であり、SNSアカウントの運用と、採用サイトや採用オウンドメディアなどのWebサイト制作に分けられます。
採用活動目的のSNSは運用工数が少なくて済むことがメリットですが、Webサイト制作と比較して求人検索エンジンに登録できない、TwitterやInstagramのアカウントだけでは詳しい情報を掲載できないなどのデメリットがあります。
採用活動目的のWebサイトは職務内容のみを掲載して頻繁に更新作業を行わないWebサイト型の「採用サイト」だけでなく、近年は社員へのインタビュー記事や社内イベント活動などを記事化して定期的に更新するブログ型の採用オウンドメディアが注目されています。
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採用マーケティングの運用支援会社7選!2023年3月版
Web上で社員などのスタッフを募集する場合、求人プラットフォームや転職エージェントなどを利用する方法もありますが、自社のWebサイトやSNSアカウントを活用して募集を行なう企業も数多く存在します。しか ...
採用オウンドメディアを制作するメリット・デメリット
メリット1:幅広く応募者を集めたい場合に有効
優秀な人材を獲得することは採用活動の重要な目的となりますが、採用オウンドメディアを運用する効果として、採用に関する情報を広告料などを支払うことなく全国に発信することが可能です。
また、求人サイトに登録する場合と比較しても、求人サイトで掲載できる項目以外にも多種多様な情報を掲載できることがオウンドメディアを制作するメリットとして挙げられます。
採用オウンドメディアに掲載するコンテンツは、企業理念などの「パーパスコンテンツ」と自社の社風などの文化的要素を説明する「カルチャーコンテンツ」などを掲載します。
メリット2:入社後のミスマッチを減らし、採用コストを削減する
採用オウンドメディアを見て求人応募したスタッフは、職務内容だけでなく、企業理念や社風などについて深く理解しているため、入社後にミスマッチを感じて早期離職する可能性が低く、全体の採用コストを減らす効果があります。
また、現在転職などを検討していないビジネスパーソンに向けて、記事コンテンツを閲覧したときに自社への興味・関心を引くこともできます。
デメリット1:サイトのコンテンツ制作や運用コストがかかる
採用オウンドメディアを構築、運用する場合、自社の事業内容の紹介や社員インタビューなどをコンテンツとして制作し、定期的に掲載する必要があります。
掲載した記事への反応を確認しながら、採用活動につながるコンテンツを制作し続ける必要があり、構築費用だけでなくコンテンツ制作コストが継続的にかかることに注意が必要です。
オウンドメディアの運用を外部に委託する際のおすすめ企業については以下の記事をあわせてご覧ください。
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オウンドメディア運用代行会社15選!:2022年10月版
自社の認知拡大やリード獲得を目的にオウンドメディアを開設し、しばらくの間運用する中で、多くの場合以下のような課題が見つかります。 記事を増やしたいと思っても、ネタが切れてしまい、何を書けばいいかわから ...
デメリット2:中小企業の場合にサイトへの集客が課題となる
採用オウンドメディアを構築した後、訪問ユーザーを増やすためにはSEO対策やSNSを活用することによって訪問するユーザーを増やす必要があります。
知名度の低い中小企業が積極的な集客を行なう場合、採用に関する検索キーワードを入力したユーザーを対象としたリスティング広告(検索連動型広告)を出稿するケースでは月額数十万円単位の予算が必要となることもあります。
現在は大手企業が知名度の高さを生かして採用オウンドメディアを運用する事例が増えていますが、今後はユニークな特色のある中小企業にも採用オウンドメディアの波が広がると予測しています。
オウンドメディアリクルーティングに関する参考記事10選
Owned Media Recruiting AWARD
求人専門検索エンジンの「indeed」が毎年開催している採用オウンドメディアに関する表彰です。
2019年以降毎年開催されており、2022年度の受賞企業が昨年12月7日に発表されており、グランプリを受賞した株式会社はてな等の受賞各社のインタビュー記事も掲載されています。
採用サイト無料作成ツール5選【求人媒体との連携比較表つき】
求人サイトと連動させた採用サイトを立ち上げたい場合、無料の作成ツールを活用する方法があります。
採用オウンドメディアを低コストで構築したい場合にはこのようなツールを活用することもできますが、ドメインなど利用条件に様々な制約があります。
これらのツールでも、有料プランに登録すると企業ドメインで利用することができるサービスもあります。
採用オウンドメディアの成功事例8選。成功のポイントとは?
こちらの記事では採用オウンドメディアの成功事例を紹介した上で成功のポイントとして以下の3点が挙げられています。
- 社風・技術・取り組み・環境などをオープンにしている
- 感情が伝わるコンテンツがある
- 更新頻度が高い
【記載例つき】ジョブディスクリプションとは?メリットや他社事例、作成方法を解説
オウンドメディアリクルーティングを行なう場合、人材を募集する職種について詳細な情報をWebサイト上に記載することが重要です。
この記事では「ジョブディスクリプション」とも呼ばれる職務記述書の概要や書き方について具体例を含めて紹介しています。
特に「ジョブ型雇用」を実施する場合は職務内容を厳密に定義する必要があるため、この項目は企業側と応募者側双方にとって重要な内容となります。
シェアードバリューコンテンツを使って選ばれる会社に!意味や活用術を紹介します
採用オウンドメディアを制作する場合に重要な要素となる「パーパスコンテンツ」や「カルチャーコンテンツ」について解説している記事です。
近年は求人サイトに掲載される基本的な職務内容に関する情報だけでなく、これらのコンテンツを公開することでより自社にマッチした人材を獲得することが可能になります。
かっこいい採用動画の事例を総まとめ!【2023年度版】
こちらの記事では採用活動で動画を掲載している企業の事例をまとめて確認することができます。
経営者インタビューや社内イベント風景などのコンテンツはテキスト記事よりも動画形式にすることでよりユーザーに親しみを持ってもらうことができるため、参考となる事例があれば取り入れることをおすすめします。
従業員インタビューのコンテンツを活かすには?採用成功のポイントと手順
採用オウンドメディアを運用する場合に必要となるコンテンツとしては、経営者や従業員へのインタビュー記事があります。
これらのインタビューを採用担当者が行なう場合、どのような点に留意してインタビューを行なうべきかやどのような質問が読者に望まれているかなどを解説した記事です。
また、関連記事として経営者インタビューに関する記事も掲載されています。
流行の「リファラル採用」ってどうやるの? ~OMRで始めるリファラル採用入門~
Googleなどの大手企業が導入して注目を集めている「リファラル採用」についてもOMRを活用することが可能です。
リファラル採用とは既に入社している社員が自社に適していると思われる知人を、社員の紹介として採用プロセス後に採用する形態で、紹介した社員に紹介料などのインセンティブが支払われたり、優秀な社員を紹介した社員が社内で表彰される制度です。
自社でリファラル採用を始める場合、採用オウンドメディアを運用していると入社を検討する人への情報提供媒体として採用オウンドメディアを有効に活用することができます。
採用サイトのSEO対策の必要性とは?取り組み手順やポイントを紹介
採用サイトのSEO対策の必要性を解説した記事ですが、採用オウンドメディアにおいてもSEO対策は重要となります。
この記事で紹介されている求人媒体との連携やコンテンツ内容だけでなく、新規ドメインで制作するか企業ドメインのサブドメインやサブディレクトリで制作するかなど、採用オウンドメディア全体でSEO対策を継続して行なうことが重要です。
人材採用に使うリスティング広告「採用リスティング」とは?特徴や運用のポイント、求人掲載料金をご紹介
採用オウンドメディアへのアクセスを増加させる手法としてSEO対策を実施するほか、採用強化期間を中心にリスティング広告を掲載する手段もあります。
採用活動でリスティング広告を出稿する場合、どの程度の予算が必要か、広告運用の作業は外部に委託すべきか、などのポイントを解説しています。
リスティング広告を運用する場合はオウンドメディア運用と併せて外部に委託することをおすすめします。
まとめ
従来の手法では自社に適した人材を採用できない、などでお悩みの場合、より優秀な人材獲得のために採用オウンドメディアを始める企業が増加しています。
オウンドメディアを運用する中で、自社への関心を高めるだけでなく、社内の雰囲気や企業理念を伝えることができ、その記事を読んで応募して入社した社員はミスマッチが起きにくいため、採用コストを下げることが可能です。
採用オウンドメディアは記事制作コストや広告運用の費用がかかってしまいますが、コンテンツが増えることで検索順位で上位表示されやすくなるなど、長期的に運用することでオウンドメディアを運用するメリットが増大します。
ディレクターバンクには250名以上のWebマーケティングに精通したディレクターが在籍しており、様々なオウンドメディアの制作経験から得たノウハウをお客様にご提供しております。
オウンドメディアの構築から記事制作まで、オウンドメディアに関することなら一貫してお客様の運用をサポートすることが可能です。
「これからオウンドメディアを構築したいがどうしたら良いかわからない」などお困りの場合はぜひ一度弊社までお問い合わせください。
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