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検索順位チェックツールの最新相場調査:2018年10月版

2018年10月3日

(2017年11月版のレポートに追加調査を行い、更新したものです)

Webマーケティングにおいて欠かせない、SEO対策。そのために、狙うべきキーワードの選定と、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおける検索順位のチェックは欠かせません。その業務を効率化するのが、検索順位チェックツールです。ただ、検索順位チェックツールといっても、無料のものから格安のもの、それなりに料金がかかる有料のものなど、料金だけでなく機能にも違いがあります。本記事では、主要な検索順位チェックツールについて、それぞれの特長と相場感を調べました。

検索順位チェックツールとは

検索順位チェックツールは、下記項目を元に、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおける検索順位を抽出するツールです。Webマーケティング、SEO対策において利用されます。

  • URL(または特定のドメイン)
  • 検索キーワード

基本の機能はシンプルですが、ツールによってさまざまな追加機能があります。たとえば、以下のような機能があります。

  • 対策キーワード検索順位を、毎日自動的に調査・保存
  • 検索順位の履歴をグラフで可視化
  • 競合サイトの検索順位比較

無料プランと有料プランを用意しているツールも多く、URL・キーワード・機能の追加に伴い、料金が上がります。

また、検索順位チェックツールには「インストール型」と「クラウド型」とがあります。インストール型は、クラウド型に比べデータが多くても軽快に動く傾向にありますが、利用端末が限定されてしまいます。

一方、クラウド型は、インターネットにつながる端末があれば、どこでも利用でき、業務を効率化できるとして主流になりつつあります。

検索順位チェックツールの最新相場調査

1.Gyro-n SEO(株式会社ユニヴァ・ペイキャスト)

株式会社ユニヴァ・ペイキャストが提供するSEOツールで、Webサイト改善・運営サポートツール「Gyro-n(ジャイロン)」シリーズのひとつ。他にも、LPOやEFO、ABテストなどのツールが揃っている。同社は、Gyro-nシリーズの他に、決済事業やコールセンター事業など幅広い事業展開を行っている。

ツールの特長

  • キーワードごとの検索順位を自動取得
  • 過去に遡って検索順位の確認が可能
  • 競合サイトのSEO順位との比較が可能
  • 注意すべき検索順位の変化をアラート

「クラウド型ツールで、夜間に検索順位の取得を自動で完了するので、マーケッターは業務開始と共に検索順位のチェックが可能です。また、競合サイトのページ分析や、ローカル検索機能による特定の地域にカスタマイズした検索結果の調査などができるのも、Gyro-n SEOの特長と言えます」。(株式会社ユニヴァ・ペイキャスト 担当者)

利用者の特徴

以下の業種・事業・ケースの利用が多い。

  • EC・不動産・人材系など、対策キーワードが多い業種
  • 地域展開している事業
  • インストール型SEOツールからの乗り換え

価格、導入イメージ

中心価格帯:月額5,000円~10,000円

  • 500円から利用できるスタータープランは10キーワード・1サイト・1競合の管理が可能
  • プランによって、管理できるサイト・キーワード・競合サイトの数が異なる
  • オプションでサイト・キーワード・競合サイトの個別追加が可能
  • 1~3ヶ月程度データを取得すると、分析や検証がしやすくなる

→ 詳しくはこちら(Gyro-n SEOのサイトへ)

2.Paddle SEO(株式会社プリンシプル)

株式会社プリンシプルが提供するSEOパフォーマンスモニタリングツール。プリンシプル社は、プレジデント社からの出資を受け設立された会社。データ解析を軸として、リスティング広告・SEO・LPOなどを支援する、オンライン戦略コンサルティングを行っている。その他に、通販事業や海外進出支援なども手掛けている。。

ツールの特長

  • Googleサーチコンソールのデータログを蓄積、分析結果をグラフなどで自動可視化
  • Adwordsなどの外部データとの連携も可能

「キーワードの順位だけでなく、正規表現でグルーピングしたキーワードの順位や表示回数などを見やすく可視化できます。 また、『2ページ目に表示されているが、表示回数は多いキーワード』など、結果に繋がったキーワードのリストアップも可能です」。(株式会社プリンシプル 担当者)

利用者の特徴

  • サーチコンソールの検索パフォーマンス(旧「検索アナリティクス」)を毎日チェックするSEO専任担当者に合っている

「Paddle SEOは、『検索パフォーマンス』のディメンションを多様にし、分析を可能にすることに特化したツールです。そのため、掛け持ちの担当者で、サーチコンソールの検索パフォーマンスを見る時間がなかなかない、SEOは外部に任せっきりといった場合は、持て余してしまうかもしれません」株式会社プリンシプル 担当者)

価格、導入イメージ

中心価格帯:初期費用9.8万円・月額4.9万円

「キーワード数に応じて従量制で月額費用が必要となるため、利用ユーザーとしてはキーワード数が多い、大規模サイトの担当者が多いです」。(Paddle SEO担当者)

→ 詳しくはこちら(Paddle SEOのサイトへ)

3.AZC(株式会社AZクリエイト)

株式会社AZクリエイトが提供する検索順位チェックツール。AZクリエイトは、社団法人全日本SEO協会認定のSEOコンサルタントが所属する、インターネット集客の支援を得意とする会社。SEOチェックができるAZCの他に、SEO対策サービスや補助ツール、経費削減サービスの提供なども行っている。

ツールの特長

  • クラウド型ツールで「5URL、5キーワード」までは無料
  • 検索順位チェック機能に特化、他サービスに比べキーワード追加のコストが安い

利用者の特徴

  • 中小企業の利用が多い

「あらかじめ多くのキーワードを登録いただき、順位がついたページから順にコンテンツを見直していくと、費用対効果の高いWEB集客が可能です」。(株式会社AZクリエイト 代表 昆野氏)

価格、導入イメージ

中心価格帯:2,980円/年

  • 1サイト50キーワードの場合、年間での申し込み
  • 50URL・50キーワードまで上記プランで対応可能

→ 詳しくはこちら(AZCのサイトへ)

4.BULL(株式会社ディーボ)

株式会社ディーボが提供する検索順位チェックツール。ディーボは、札幌市に本社を置く企業で、SEO対策を中心としたツール・サービスを開発提供している。「BULL」の他にも、低価格SEOサービスや無料SEO診断ツール、また、被リンクチェックツールやテキスト広告サービスなど様々なツール・サービスがある。

ツールの特長

  • クラウド型ツール
  • 他社の検索順位チェックツールからのインポート機能
  • 出力データにロゴ画像を追加するロゴ画像登録機能
  • 特定サイトだけ順位を見せるクライアントログイン機能(代理店向けオプション機能)

価格、導入イメージ

中心価格帯:21,600円/年(1,800円/月)

  • 登録キーワード・URL数ごとに30/50/100/200/500のプランあり
  • 上記は50のプラン、キーワード追加は10件につき+350円/月

→ 詳しくはこちら(BULLのサイトへ)

5.GRC(有限会社シェルウェア)

有限会社シェルウェア配布のSEO/SEMツール。ダウンロード型のクライアントソフトで、基本はWindowsでの使用を想定しているが、Macでも仮想化ソフトのインストールやBootcampの設定などにより利用可能。シェルウェアはソフトウェア開発・販売元として、長い実績のある会社。

ツールの特長

  • 2004年からサービス提供、13年以上の信頼と実績
  • クライアントソフトの特性を生かし、豊富な機能でも軽快に動作

価格、導入イメージ

中心価格帯:4,860円/年

  • 5サイト、500キーワードまで対応

→ 詳しくはこちら(GRCのサイトへ)

編集部のまとめ

今回の調査概要

  1. 調査母数(問い合わせした企業数):9社
  2. 有効回答数(調査にご協力いただいた企業数):5社
  3. クラウド翻訳サービスの中心的価格帯は次の通りとなりました。
    月額数百円~月額10,000円

検索順位チェックツールには、サイト数とキーワード数、そして機能を限定すれば、無料もしくは月数百円程度の安価な料金で利用できるツールも複数あります。まずは簡単に試してみたいという場合、そういったツールを使ってみると良いでしょう。

一方で、サイト数やキーワード数が多い場合や、利用したい機能がある場合は、対応しているツールを選ぶようにしましょう。料金は上がりますが、コンサルティングまで行ってくれる会社もあるので、検索順位のチェックだけでなく、本格的にSEO対策を行う場合は、そういった会社のツールを利用すると後々便利です。

編集部では、調査にご協力いただける企業を随時募集しています。
調査協力に関する問い合わせは以下のフォームよりご連絡ください。
https://www.webtanguide.jp/contact

調査実施概要

  • 期間:2018年9月3日〜2018年9月10日
  • 調査方法:インターネット調査及び電話取材にて実施

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