(2017年12月版のレポートに、2019年11月・2021年11月に追加調査を行い、更新したものです)
メールはWebマーケティングの重要なツールのひとつです。顧客と連絡を取るだけでなく、メルマガやステップメールなど、商品やセールの案内、顧客との関係性構築に活用できます。多数の送信先にメールを送る場合、「メール配信システム」の導入をおすすめします。メール配信システムでは、送信先のメールアドレスや氏名など顧客情報のリストに基づきメールを自動配信できるので、配信ミスを防ぎ、メールの作成から配信、配信後の管理までを効率化します。その他、配信後の効果分析やHTMLメルマガの配信など、サービスごとにさまざまな機能があります。本記事では、メール配信システムについて、主要なサービスの機能とその費用相場について調査しました。
メール配信システムとは
メール配信システムは、企業・団体が顧客・会員など多数の送信先に対して一斉にメールを送るためのシステムです。
メール配信システムを使うことで、多数の宛先へ同時にメール送信する際に起こりやすい宛先不備やCCとBCCの間違いなどのミスを防ぎ、安定したメール配信が可能です。また、メール配信システムでは、配信先の追加・削除の自動化、日時指定による自動送信などが可能なので、メール配信に関する業務が効率化されます。システムによっては、開封率やクリック率などの分析や、セグメント分けした配信など、Webマーケティングに役立つ機能が備わっています。
メール配信システムの機能
システムによって差はありますが、メール配信システムの機能としては、以下のような機能が一般的です。
(1)メール作成
- テキストメール/HTMLメールの作成
- 変数によるパーソナライズされた内容の作成
メール配信システムでは、テキストのみのテキストメールの他、Webサイトのように画像挿入や一定のデザインが可能なHTMLメールの作成も専門的な知識がなくとも簡単に行えます。また「変数」を使うことで、メールの件名や本文に配信先一人ひとりの氏名を挿入するなどパーソナライズされたメール作成が可能です。
(2)メール配信
- 登録リスト宛に一斉配信
- 条件ごとにセグメント配信
- 配信日時指定
メール配信システムの基本機能は、登録された配信リスト宛に一斉配信を行うことです。さらに、Webマーケティング機能の強いメール配信システムでは、顧客の属性や過去の行動などのデータを基に、宛先をセグメント分けしてセグメント配信を行うこともできます。
また、メール配信システムでは配信日時を指定できるので、メルマガ配信のために時間を拘束されることがなく、勤務時間外でも配信が可能です。
(3)効果測定
- 到達率、開封率、クリック率などを測定
メールを配信しても、迷惑メールに分類されたり、宛先不備などですべてのメールが必ず届くわけではありません。メール配信システムでは、配信したメールがどのくらい配信先に届いたのかを表す「到達率」を見ることができます。到達率が低い場合は、配信リストの見直しが必要です。
また、HTMLメールでは、配信したメールの内何通が開封されたのかを表す「開封率」を見ることもできます。開封率アップはメルマガの効果を上げるための第一歩です。他に、メール本文中にあるURLがどのくらいクリックされたのかを表す「クリック率」も確認できます。
(4)配信リスト管理
- 顧客方法の管理
- 顧客情報によるセグメント
- 効果測定の結果を反映
メール配信システムでは、顧客の氏名やメールアドレスなど、配信先の顧客情報を一括管理できます。また、顧客の属性や行動履歴などのデータを基に、セグメント分けしたリストの作成も可能です。システムによっては、配信結果の分析をセグメント分けで反映してくれる機能などもあります。
有料版・無料版の違い
メール配信システムのなかには、無料で利用できるものもあります。Webマーケティング施策としてメール配信を行うなら、有料版がおすすめですが、セグメント分けを行わずただ一斉配信ができれば良いという場合は無料版でも十分です。
無料版の注意点として、到達率が低くなりやすいという点があります。到達率とは、送信したメールのうち送信先のメールボックスに届いた割合です。一斉配信のメールは、送信先のメールサーバーにブロックされることがあります。有料版のシステムは、通常、それを回避する機能を備えていますが、無料版では有料版ほどの対策が行われていないため、到達率が低くなりやすいです。
有料版・無料版それぞれの特徴を以下にまとめました。
有料版のメール配信システム
- 配信数、登録アドレス数など利用量に応じた料金体系
- 基本のメール作成・配信以外にも利用できる機能が多い
- 無料トライアル期間が設けられているサービスもある
有料版のメール配信システムは、メール配信数や登録アドレス数に応じて料金が上がる料金体系が一般的です。現状のメール配信数と将来的なメール配信数も考慮して、対応できるシステムを選びましょう。
料金の他にシステムによる違いが出やすいのが、操作性、メールのデザインや配信セグメントのカスタマイズ性、効果測定などの機能です。無料トライアル期間を設けているシステムも多いので、実際に使ってみて、自社の求めるメール配信ができるか確かめましょう。
無料版のメール配信システム
- 配信数、登録アドレス数など利用量に制限がある
- 基本のメール作成・配信以外の機能の利用制限がある
- サービス提供事業者などの広告が表示される場合がある
無料版のメール配信システムは、メール配信数や登録アドレス数など利用量に制限があることがほとんどなので、現状のメール配信数に対応できるかをまず確かめましょう。また、メール作成・配信以外の機能はあまり使えないことが多いため、本格的にメールマーケティングを行いたい場合には向きません。
一方、とにかくメールを一斉に配信できれば良い、まずはコストを抑えてメール配信を試してみたいという場合に使いやすいのが、無料版です。
メール配信システムの費用項目と相場
メール配信システムは、大きくオンプレミス型とクラウド型に分けられます。オンプレミス型は、システム構築に時間と費用が大きくかかるため、利用が多いのはクラウド型です。
オンプレミス型とクラウド型の違い
オンプレミス型は、自社でサーバーを用意してソフトウェアをインストールするメール配信システムです。メリットは、カスタマイズ性が高く、自社に合わせたシステムの構築が可能なことです。デメリットとしては、初期費用・固定費ともにコストが高く、システムの構築・運用保守に専門知識が必要なことがあげられます。大量のメール配信や複雑なカスタマイズを行いたい事業者、大きな予算を確保できる事業者におすすめです。
クラウド型は、オンライン上で利用できるメール配信システムです。サーバーは、システムを提供する事業者によって用意されます。メリットは、コストを抑え、システムに関する専門知識がなくとも簡単に利用開始できることです。デメリットとしては、システムごとにできることが決まっており、カスタマイズ性が低いことがあげられます。時間をかけずにメール配信を開始したい事業者、予算があまり大きくない事業者におすすめです。
オンプレミス型の費用項目と相場
オンプレミス型メール配信システムの導入・運用にかかる費用としては、以下があります。オンプレミス型は、システム導入時に大きくコストがかかります。
ライセンス料
インストールするソフトウェアのライセンス料がかかります。その後の月額費用が発生することはありません。
サーバー料
システムを導入するためのサーバーを自社で用意する必要があり、サーバー利用中は継続してサーバー料がかかります。
その他諸費用
システムのカスタマイズを行う場合、開発費用がかかります。また、システムの運用保守、セキュリティ対策を自社で行う必要があるため、そのための人員が必要です。システムによっては一定範囲での無料サポートや、オプションの有料サポートを提供しています。
クラウド型の費用項目と相場
クラウド型のメール配信システムの導入・運用にかかる費用としては、以下があります。
初期費用
クラウド型では、最初に対象サービスのアカウントを作成して、利用を開始します。利用開始にあたっては、初期費用が発生するのが一般的です。
月額費用
クラウド型では、メールの配信数やメールアドレスの登録数に応じて、月額料金が設定されるのが一般的です。自社のメール配信状況に合ったシステムを選べば、コストを必要最小限に抑えることができます。
メール配信システムの選び方
本記事では、メール配信システムで主流のクラウド型の比較検討を前提とします。メール配信システムを比較検討する際は、以下のポイントを抑えましょう。
メール配信数・登録アドレス数
前述の通り、無料のシステムはメール配信数・登録アドレス数に制限があることが多く、有料版のシステムはメール配信数・登録アドレス数によって料金が変動するのが一般的です。現状、どの程度の配信数・登録数を予定しているのかを踏まえ、それに見合ったシステムを選ぶようにしましょう。
また、数万件~数十万件の大量配信を行う場合、システムによっては配信スピードがかなり遅くなることがあります。大量配信を想定している場合、そういった実績のあるシステムを選ぶことをおすすめします。
デザイン性
メール配信システムによって、どのようなデザインが作成可能なのか決まります。テキストメールはあまり違いがありませんが、HTMLメールを利用する場合は、そのシステムでどのようなデザインのメールが作成でき、どこまでカスタマイズできるのかを確認しましょう。テキストのフォントやカラー、画像をどの程度使用できるかなども重要な要素です。
セグメント配信と効果検証
ただメールを一斉に配信するだけでなく、メールマーケティングを行いたい場合、どういった条件で配信先のセグメント分けができるかが重要です。実行予定の施策がある場合は、検討中のメール配信システムで対応できるかを確認しましょう。
また、効果検証をどこまで行えるかも、施策のPDCAを回すために重要です。到達率・開封率・クリック率の測定は基本ですが、配信先の属性や行動などを基にさらに詳しい効果検証を行えるシステムもあります。
メール配信システムの料金相場一覧
1.Cuenote FC(ユミルリンク株式会社)
「Cuenote FC」を提供するユミルリンク株式会社は、主軸としてeメールメッセージング・マーケティングソリューション「Cuenote®」をクラウドサービスとして提供。その他「ソフトウエアプロダクト事業」「システムインテグレーション事業」「ネットワークマネジメント事業」も展開している。
サービスの特長
- 「画像をドラッグ・アンド・ドロップで挿入可能」「レイアウトを自由に変更できる」等の機能で、素材が揃っていれば数分でHTMLメールを作成可能
- システム連携APIで、会員データーベースやECサイトと連携したメール送信が可能
- PC、携帯、スマートフォンなど、ISP(プロバイダー)を問わずメール送信が可能
- 独自開発の配信エンジン(MTA)で高速メール送信可能 ・導入実績1,200社、月間のメー・ル配信数36億通の実績
- 提供開始から10年以上の間で蓄積したノウハウ
「毎月1〜2回の頻度でメール配信システムについてのセミナーを開催しています。現在利用されている方はもちろん、検討中の方も参加されるので、実際の運用方法を含めて様々なことをアドバイスしております。」(ユミルリンク株式会社 担当者)
利用者の特徴
- EC事業者、メーカー、自治体、新聞社、金融関係など多様な業界で利用
- BtoCとしてのメール配信を利用するケースが多い
利用料金
初期費用:約50,000円
中心価格帯 :約10,000円/月
※月間配信数5,000件を想定
→ 詳しくはこちら
2.パレットCMS(株式会社リーフワークス)
「パレットCMS」を提供する株式会社リーフワークスは、アフィリエイト関連サービスから事業を展開してきた会社。現在では、CMS関連サービスの提供や、自社で通販サイトを運営するなど、幅広い事業展開となっている。
サービスの特長
- モジュールを組み合わせることで、さまざまな事業モデルが構築できるCMSシステム
- 導入目的に応じた「スケッチ=アプリケーションとして動く仕組みを構築する設計図」が用意されており、メール配信には「顧客管理メール配信システム」が活用できる
- 「顧客管理メール配信システム」では、顧客情報の一元管理と、それに基づくメールマーケティングが展開できる
「パレットCMSはWebサービスや基幹システムなど多くのニーズ、ビジネスモデルが実現でき、従来のSaaS型アプリケーションとは一線を画したPaaSなCMSシステムです。モジュールを組み合わせることで、フォーム送信や大量一括メール配信、検索データベースの構築やあらゆるシーンに決済機能が追加できるなど、1つのシステムで様々な事業モデルが構築できます。
『顧客管理メール配信システム』では、顧客情報の一元管理が可能です。それぞれのニーズに合わせたセグメント配信やアンケートフォーム配信で顧客ロイヤリティ向上を目指した集計・施策など、多彩なメールマーケティングを展開できることが特徴です。顧客リストへの配信をはじめ、Webページで会員管理もできるため、BtoBのみならずBtoCへのメールマーケティングの拡大も可能です」(株式会社リーフワークス 担当者)
利用者の特徴
- 主にBtoBでのメールマーケティング活用が多い
- サービス業、広告代理店、情報サービス・マーケティング系など業種を問わず利用
利用料金
- モジュール最小構成(エコノミープラン:3モジュール導入)
初期費用:無料
月額費用:54,000円~ - モジュール標準構成(スタンダードプラン:4モジュール導入)
初期費用:60,000円
月額費用:92,000円~
※モジュールの導入数(1モジュール:8,000円/月)によって月額費用が変動。
※一括大量メール配信はプランにより別途費用が発生。
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3.める配くん(株式会社ディライトフル)
「める配くん」を提供する株式会社ディライトフルは、Eメール配信システムをASPで提供。インターネットマーケティングやシステム構築のノウハウを活かしたシステム開発とEコマース事業をメインに展開。インターネットの活用に関するコンサルティング業務も行っており、ビジネス目標や、段階的な拡張ニーズにあわせたシステムを提案している。
サービスの特長
- 2021 年10月現在も2,000社以上の利用の実績あり
- ドラッグ・アンド・ドロップによる使いやすいHTMLエディタ
- 使いやすいインターフェースを念頭において開発されている
- 無制限のステップメール 誕生日メール
- 無料プラン有り(登録アドレス数120件まで)
「電話サポートにも対応しています。また、弊社でチームユニフォームのEコマース事業を行っているので、同種の業界については効果的な配信時間などの具体的なアドバイスが可能です」(株式会社ディライトフル 担当者)
利用者の特徴
- 大企業のIR PR、イーコマースを展開する企業や、観光庁、農協などの業種で活用、その他社団法人や個人でのサービス利用も多い
利用料金
初期費用:約8,000円
中心価格帯 :約2,300円/月
※月間配信数5,000件を想定
→ 詳しくはこちら
4.メール商人(株式会社イー・エム・ズィー)
「メール商人」を提供する株式会社イー・エム・ズィーは、インターネットマーケティングを支援する各種ASPサービスを提供している。メール配信システムの「メール商人」は、メールマーケティングに必要な機能をフル装備して、登録リスト数に応じてプラン別に提供。また、ホームページ制作のためのCMS「ウェブ商人」も提供。メールマーケティングの基礎と効果をあげる秘訣を学ぶオンラインセミナーを随時、開催している。
サービスの特長
- 「一斉メール配信・ステップメール・webフォーム生成」の3大機能を中心にメールマーケティングに必要な機能がオールインワンになったメール配信システム
- 「誰でも簡単、メールマーケティング!」をコンセプトに、直感的に操作ができるインターフェース
- セグメントメール、HTMLメール、パーソナライズメール、お誕生日・イベントメールなど、さまざまなメール配信形態に対応
- メール配信後のKPI測定機能により、メールマーケティングの改善がはかれる
- CRM機能によるリスト整備と、効果的なアプローチ
「メールマーケティングセミナーやメール商人の説明会をオンライン形式で毎月開催しています。また、電話、メールはもちろん、オンライン個別相談会も開催していますので安心してご利用下さい」(株式会社イー・エム・ズィー 担当者)
利用者の特徴
- EC事業者、セミナー運営事業者、不動産、コンサルタント・コーチ、自治体、学校など多様な業界で利用
利用料金
初期費用:約5,000円
中心価格帯 :4,000円/月
- 30日間すべての機能を無料で利用可能
※月間配信数5,000件を想定
→ 詳しくはこちら
5.配配メール(株式会社ラクス)
「配配メール」を提供する株式会社ラクスは、IT技術を駆使して、業務効率化を促進するクラウドサービスの提供を主軸にサービスを提供。主な事業内容は、「クラウド事業」「IT人材事業」の2つ。元々、IT技術者を育てるためのスクーリング事業を行っていたため、IT技術者を育成するノウハウを社内に抱えており、それぞれの案件に合ったエンジニアを自社で育成し、提案している。
サービスの特長
- 簡単な操作でPC操作に慣れない人でも、マニュアルなしで直感的に使うことができる
- 導入前には専属の営業担当が訪問による機能説明や運用提案、他社事例の紹介を行っており、導入後も専任のサポートスタッフに無料で電話相談することが可能
- 現在(2021年11月)の利用企業は9,000社以上
- 人的サポート体制で、メールマーケティングの導入を支援
「営業担当やサポートスタッフが、コンテンツの改善方法や配信のタイミングなど、具体的なアドバイスをすることも可能です」(株式会社ラクス 担当者)
利用者の特徴
- サービス業、情報サービス業、システム開発、広告代理店、ECサイト、マーケティング系の企業、EC企業、などの割合がやや多い
利用料金
初期費用+月額費用
- プラン・通数により価格が異なるため、要問合せ
→ 詳しくはこちら
6. コンビーズメールプラス(株式会社コンビーズ)
「コンビーズメールプラス」を提供する株式会社コンビーズ。メール配信システム「コンビーズシリーズ」を展開しており、導入実績が豊富。その他、Web接客サービス「Combeez」、レコメンドサービス「コンビーズレコ」なども提供している。
サービスの特長
- 経路探索型アルゴリズム:各サーバーの「ドメインごとの」エラー率・到達率と照合、配信予定のメールのドメインをどの配信サーバーに割り当てるのかを人工知能が判断
- 配信時刻最適化:過去のメール開封・URLクリックの時刻を基に、次回以降の配信時刻を一人ずつ1時間単位で自動調整。メール配信時には配信日だけを指定すれば良い。
利用者の特徴
- ECサイト運営者、企業広報担当者の利用が多い
- どちらかというと中規模~小規模の事業者が多い
「皆さま課題はそれぞれですが、CRMツールやECサイトのカートシステムに付属する
配信システムの利用料金が高い、性能的に追いつかないといった理由で乗り換えられる方は多いです」(株式会社コンビーズ 担当者)
利用料金
- カスタマイズプラン for ビギナー:利用者ごとにカスタマイズ・数千円~2万円以内が多い
- スタンダードプラン:初期費用50,000円(税込)・月額35,000円(税込)
- セキュリティ対策プラン:初期費用100,000円(税込)・月額50,000円(税込)
- カスタマイズプラン for エキスパート:大規模配信対応のカスタマイズ
- 無料トライアルあり
「サービスサイトの料金表では、参考金額として『スタンダードプラン』と『セキュリティ対策プラン』を例示していますが、ほとんどはカスタマイズプランforビギナーとして、数千円~2万円以内で使われている方が多いです。もちろん大規模配信にも対応しているので、月額数十万円でご利用いただいている企業様もいらっしゃいます」(株式会社コンビーズ 担当者)
→ 詳しくはこちら
7.さぶみっと!メール配信(株式会社イー・エージェンシー)
「さぶみっと!」メール配信を提供する株式会社イー・エージェンシーは、データ活用コンサルティングやデジタルマーケティングツールの提供に強みを持つ会社。GMPおよびGCPの認定パートナーであり、Googlアナリティクス360公認リセラーも務めている。また、中国・ASEAN地域に向けたEC運用構築の支援も可能。
※公式サイト掲載情報より調査
サービスの特長
- サービス開始から20年以上、現在5,000社以上の利用実績あり
- 自社で設定を完了できる操作が簡単な管理画面
- サーバー増強により配信遅延が起こらないような体制
- 全プラン初期費用無料
- 14日間の無料トライアルあり
利用者の特徴
- 個人から様々な業種・業態の企業まで幅広く使われている
<導入事例の一例>
- 構 設計企画室
- イエローテイル・オーシャン株式会社
利用料金
初期費用:無料
中心価格帯:2,000円/月
- ライトプランは1年~、それ以外のプランは6カ月~の契約
※月間配信数5,000件を想定
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8.VSP-NEO(ピーアールジャパン株式会社)
ピーアールジャパン株式会社が提供するメール配信システム。メルマガ、ステップメールを簡単に作成、配信できる。ピーアールジャパン社は、インターネット黎明期より時代のニーズに応じたサービスを提供してきた。現在はメール配信サービスの他、タスク管理ツールやフォーム作成・管理サービスも提供している。
サービスの特長
- ユーザー毎の専用サーバー・IPで到達率が高い
- 初心者でも使いやすいインターフェイスとサポート
- ユーザーの要望を基に実現した100以上の機能
- ステップメール・定期メールの細かな設定が可能
- 開封率・クリック率のデータが詳細
- 有料メルマガ機能がデフォルト、決済手数料なし
利用者の特徴
- 満足度95%・利用者の90%以上が一年以上継続利用
- マイビジネス(小規模法人事業種、個人事業主)の利用が多い
- 集客・集客からの顧客化が課題になっていることが多い
<活用事例の一例>
- 広告などで集めた見込み客に対して、ステップメールを配信、自社サービス・商品の良さを理解してもらい、販促につなげる
- 顧客へのアフターフォーローから、リピート販売、クロスセル、アップセルなどの自動化
- キャンペーンなどのプッシュ広告として利用
利用料金
- エントリーコース(リスト数4,000名まで):初期費用10,000円・月額費用6,300円
- ブロンズコース(リスト数7,600名まで):初期費用10,000円・月額費用7,800円
- リスト数に応じて初期費用・月額費用が変動
※月間配信数5,000件を想定
→ 詳しくはこちら
9.ワイメール(株式会社イグレックス)
株式会社イグレックスのメール配信システム。「ワイメール」の他にも、メルマガ・ステップメール配信ソフト「MilkyStep」の開発・提供実績もある。また、日本酒の情報を検索できる「日本酒.wiki」なども運営している。
サービスの特長
- ユーザごとに完全に独立した配信環境
- 配信数・読者登録数・ストーリー作成数無制限
- 独自ドメイン持ち込み可能
- 業界初のIDMS機能搭載
利用者の特徴
- 個人事業主・中小企業の利用が多い
<よくある課題>
- 複数のステップメール、メルマガを同時に運営したい
- 配信数に伴いコストが大きくなるのを避けたい
- 医院・サロンの予約リマインドや、契約更新のお知らせなど、特定の日付や期間を設定して自動でメールを送りたい
利用料金
下記の毎月自動継続の契約が多い。
初期費用:10,000円
月額費用:4,980円
- メルマガ作成数・読者登録数・配信数による料金変動なし
- 契約期間による料金変動あり
→ 詳しくはこちら
10. arara message(アララ メッセージ/アララ株式会社)
アララ株式会社のメール配信システム。アララ社は、キャッシュレスサービス事業、メッセージングサービス事業、データセキュリティサービス事業、その他の事業としてARサービスなど、Webマーケティングに欠かせない分野から、今話題のサービスやツールまでを含む幅広い事業を展開している。
サービスの特長
- 高速かつ到達性の高いメール配信を実現できる
- 大量配信からトランザクションメールまで配信用途に合わせたAPIを保有
- テンプレートが100種類以上。初めての方でもHTMLメールを簡単に作れる作成画面
- メールマーケティングにおいて必須となる効果測定機能等を標準機能として提供
- 10年以上の自社開発実績、運用ノウハウの提供やシステム構築サポートあり
<期待できる効果>
- 導入企業様の成長をサポートし、「売上アップ」や「コスト削減」に貢献
利用者の特徴
- コンテンツ事業者、EC事業者、金融機関、自治体など様々な業種・業界
- メールをフックに顧客に何かしらの発信をしたいという課題が多い
<代表的な活用事例>
- 予約確認などの業務系メールや販促系メールでの活用
- 地震速報など緊急性、速報性が求められるお知らせの配信
価格、導入イメージ
初期費用+月額費用
- 事業の成長に合わせて選べる通数課金
- 14日間の無料トライルあり
- プラン・通数により価格が異なるため、要問合せ
→ 詳しくはこちら
編集部のまとめ
- 調査母数(問い合わせした企業数):初回16社/2019年11月更新7社/2021年11月更新3社
- 有効回答数(調査にご協力いただいた企業数):初回6社/2019年11月更新更新3社/2021年11月更新1社
メール配信システムの中心的価格帯は次の通りとなりました
初期費用:5,000円~10,000円程度
月額費用:2,000〜10,000円程度
※月間配信数5,000件程度を中心に想定
メール配信システムを選定するにあたって大切なポイントは、まず、そのシステムを導入して何をやりたいのかを明確にすることです。そして、その施策を実施するのに適切なシステムを選びましょう。
そのために、本記事で解説したような、メール配信数・メールアドレス登録数、デザイン性、セグメント配信と効果検証などのポイントをチェックする必要があります。これらを明確にしないままシステムを導入してしまうと、余計なコストがかかる、やりたい施策が十分にできない、システムを使いこなせないなどの失敗が起こりやすくなります。
メール配信システムを使って何ができるかが具体的でない、やりたいことは明確だがどのシステムが適しているのか判断できないといった場合は、ディレクターバンクで支援も可能です。弊社では、Webマーケティング施策全体のなかで、メールをどう活用すると良いのか提案が可能です。お気軽にご相談ください。
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