YouTuber

YouTuberの企業プロモーションタイアップの相場調査:2018年10月版

2018年10月17日

企業が動画プロモーションを展開する際に、既存の動画メディアとは異なる効果、ユーザー層を求める場合、その手段としてYouTuberを起用して話題性やシェア率を増やす方法があります。YouTuberを起用する場合、通常、YouTuberが所属、契約しているプロダクションやプラットフォームに依頼をすることになります。では実際にYouTuberの起用でどのようなプロモーションが出来、どの程度の料金が掛かるのでしょうか。当サイトが独自調査したところ、詳細な情報を公開できるという企業が少なかったため、回答を頂けた企業の他、公式サイトの情報も参考にその結果をまとめました。

YouTuberを企業プロモーションに起用する効果

若年層へのアプローチ

10代~20代の若年層へアプローチしたい場合、YouTuberを起用したプロモーションが有効だと言われます。特に、若年層をターゲットとしたB to C商材の場合の相性が良いです。

ユーザーへの親和性

YouTuber動画を見る人の多くは、少なからずそのYouTuberに対して親しみを持っており、ファンである人も多いです。そのため、ただの動画広告よりも、動画内で紹介された商品に対して興味を持ってもらえる可能性が高く、その商品について調べる、購入してみるといった行動に繋がりやすくなります。

YouTuberの拡散力

YouTuberは、YouTube以外にもTwitterなどSNSを活用していることがほとんどです。YouTuberを起用したプロモーションを行うことで、そのYouTuberのSNSでも拡散してもらえることが多く、拡散力が高まります。

YouTuberごとのユーザーセグメント

YouTuber はそれぞれ得意分野があり、その分野に興味のあるユーザーがそのYouTuberによる動画を追いかけています。プロモーション商材について、その分野が得意なYouTuberを起用することで、自然とユーザーもセグメントされていきます。

YouTuberの企業プロモーションタイアップの相場調査

1. E-DGE(株式会社BitStar)

1.Bitstar

(株)BitStarが提供するインフルエンサーのプラットフォーム。YouTubeなどで活躍するなどで活躍するインフルエンサーの発掘・育成・マネタイズの支援。BitStar社では、インフルエンサー広告事業を始め、プロダクション事業、メディア事業、海外事業など、インフルエンサーに関わる7つの事業を展開している。

サービスの特長

「3,000を超えるインフルエンサーのネットワークと過去2,500本以上の公開実績に基づく企画設計力により、定量的にも定性的にもクライアント様の課題にあわせて適切にインフルエンサーマーケティングの設計が可能です」。(株式会社BitStar 担当者)

利用者の特徴

  • スマホゲーム/スマホアプリのプロモーション活用が多い
  • その他、若年層へのリーチに課題を持つクライアントの利用も多い

「YouTuberを活用したPRは、スマホゲームのクライアント様がプロモーションに活用されることが多く、現在では大型タイトルのローンチ時には確実に組み込まれています。特にダウンロード促進や、コミュニティ醸成を目的にすること多いです。
また、非ゲームアプリのクライアント様や美容商材のクライアント様、その他ナショナルクライアント様など、若年層へのリーチに課題を持たれているクライアント様からの引き合いも多いです」。(株式会社BitStar 担当者)

利用料金

100万円前後で10万再生前後が見込める事例が多い

  • 純広モデルでYouTuberごとの金額設定
  • 大型プロモーションでは100人以上のYouTuberを同時起用する事例も

→ 詳しくはこちら(E-DGEのWEBサイトへ)

2. ブレイカー株式会社

2.ブレイカー

※以下、公式サイト掲載情報より
映画やテレビ番組、CMなどの動画制作を多数手掛ける会社。動画解析ツールも提供している。海外向けのインフルエンサーとのネットワークに強みを持ち、インフルエンサーマーケティング、インバウンドマーケティングの事業を展開、アーティストのマネージメントやイベント企画も行っている。

サービスの特長

  • 海外向けのインフルエンサーとのネットワークが強い
  • 動画制作、イベント企画の実績あり

利用者の特徴

  • 海外にプロモーションを行いたい企業

利用料金

別途相談
→ 詳しくはこちら(ブレイカーのWEBサイトへ)

3.UUUM(ウーム)株式会社

※以下、公式サイト掲載情報より
YouTube系の芸能プロダクションとしては一番の知名度を誇る会社。大規模なイベントも多い。ヒカキン、はじめしゃちょーなどのトップYouTuberを多数抱える。クリエイターのマネージメントや育成などの体制が整っている。インフルエンサーマーケティング、ゲーム・メディア事業なども展開。アジアBOPプラットフォーム」の構築を掲げるソーシャルワイヤー(株)が親会社。

サービスの特長

  • ヒカキン、はじめしゃちょー、佐々木あさひなど日本トップクラスのYouTuberが所属
  • 商品レビュー、お笑い、ビューティー、ゲーム実況など多種多様な4,300名以上のYouTuberネットワークを持つ

利用者の特徴

  • トップYouTuberを起用したい企業
  • 商材にマッチしたクリエイターを起用したい企業
  • 企業のメッセージの理解促進、キャンペーン訴求、サービスに関する理解促進などを課題とする企業(「YouTubeクリエイターを活用したタイアップ動画の態度変容効果を検証」にて効果検証あり)

利用料金

別途相談
→ 詳しくはこちら(UUUMのWEBサイトへ)

4.株式会社VAZ

4.vaz

※以下、公式サイト掲載情報より
「世界中の若者に良い情報を送り届け、未来を楽しめるひらけた社会を目指す」をミッションに掲げ、インフルエンサーマーケティングやエンターテイメント事業におけるYouTuberの支援の他、10代女子向けの美容メディア『Mel』、非大卒限定の就職支援サービス『バズキャリア』を運営している。

サービスの特長

  • 動画共有サービスVineで人気を得ていたクリエイターが多く所属
  • Tik Tokで人気のクリエイターも新たに所属している
  • ヒカル、禁断ボーイズなどが中心に立ち上げ

利用者の特徴

  • (公式サイトを見る限りでは)エンタメ系が強く、10代~20代の若いユーザー層向け

利用料金

別途相談
→ 詳しくはこちら(VAZのWEBサイトへ)

5.株式会社Kiii

5.Kiii

※以下、公式サイト掲載情報より
YouTuberの全面的なバックアップ、サポートを行っている会社。YouTuberの企業タイアップ、 動画制作、 イベント、 マネージメントを行っている。対企業では、YouTuberを起用した各種プロモーションはもちろん、YouTubeにおける動画ASPの提供、企業コンサルティングなどのサービスも展開。

サービスの特長

  • 以下のYouTuberが所属(2018年10月12日時点・公式サイト掲載順)

ブライアン/へきトラハウス/しばなん/きまぐれクック/
よさこいバンキッシュ/さなっち/はてにゃん/渥美拓馬/
ユニバーサルプライム/まみこ部/八丈冒険団/さんくーる/
MAKIHIKA/真野ゆりあ/NOBLEMAN/あーちゃる/
織姫/KenT/アクシデンターズ/ラファエル/りつ

利用者の特徴

  • クリエイターを指定したい企業は依頼しやすいのではないかと推察
  • YouTubeについていろいろと知りたい企業

利用料金

別途相談
→ 詳しくはこちら(KiiiのWEBサイトへ)

6. siLVer(Chill Out Works)

6.siLVer

※以下、公式サイト掲載情報より
「遊ぶように仕事しよう」をコンセプトに、スマホ時代のクリエイターの支援を行う専門エージェンシー。所属クリエイターの数は多くないが、インフルエンサーマーケティングやプロダクション、動画制作やプロモーションの他、スマホアプリやSNSコンサルティングに関するサービスも行っている。

サービスの特長

  • 以下のYouTuberが所属(2018年10月12日時点・公式サイト掲載順)

chocolatesmokers/ノーブランド/東京コンセントマジック/きっぺけフーカーズ

利用者の特徴

  • クリエイターを指定したい企業は依頼しやすいのではないかと推察

利用料金

別途相談
→ 詳しくはこちら(siLVerのWEBサイトへ)

編集部のまとめ

今回の調査概要

  1. 調査母数(問い合わせした企業数):8社
  2. 有効回答数(調査にご協力いただいた企業数):2社(ただし1社は詳細非公開)

様々なケースがあるようで、詳細を公表していただける企業はほぼありませんでした、回答していただけた1社では、100万円前後で10万再生前後が見込めるとのこと。

YouTuberの企業プロモーションタイアップに関する料金に関しては、明確な相場感は出せませんでしたが、それだけ今の時代YouTuberは、テレビタレントレベルの経済効果を持っているということではないでしょうか。

ただ、回答いただけた1社では、100万円前後の利用が多いとのことでしたので、既存のプロモーションよりはまとまった予算が必要と言えるでしょう。

気になるYouTuberがいる場合は所属しているプロダクション・プラットフォームに一度問い合わせてみると良いでしょう。

YouTuber起用について相談したい場合、なるべく多くのYouTuberが所属しているプロダクション・プラットフォームの方が、事例や実績が多く、自社に合ったYouTuber起用につながりやすくなります。

公式サイトなどを参照して、自社のユーザー層に合いそうなYouTuberが多いことが分かれば、まずはそこに相談してみるのも良いでしょう。多くのプロダクションでは、YouTuberのプロフィールや参考動画などを掲載しているので、そのYouTuberの得意分野を調べることができます。

編集部では、調査にご協力いただける企業を随時募集しています。
調査協力に関する問い合わせは以下のフォームよりご連絡ください。
https://www.webtanguide.jp/contact

調査実施概要

  • 期間:2018年10月1日〜2018年10月12日
  • 調査方法:インターネット調査及び電話取材・メールにて実施

InstagramやXなどのSNS運用を経験豊富なディレクターが代行

ディレクターバンク(株)のSNS運用代行は、Instagram、X、LINE、Facebookなど、企業のSNSアカウントの企画、運用業務を、経験豊富なディレクターが代行。御社のファン作り、潜在顧客へのリーチを拡大させます。

詳しくはコチラ

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
アバター画像

Web担当者のための見積もり相場ガイド編集部

Web担当者が知りたいデジタルマーケティングの見積もり相場をテーマ毎に独自に取材します。