Webマーケティング施策の一環として、facebook運用を行っている企業は少なくありません。けれども、投稿を行ってもあまり反応がない、そもそもfacebookマーケティングは何をもって成功と言えるのか、何を目標として良いのか分からないという悩みもあるのではないでしょうか。そんなときは、facebookマーケティング支援サービスが解決のヒントとなるかもしれません。Facebookマーケティング支援では、戦略立案から日々の運用、レポート作成などをサポートもしくは代行してもらうことができます。本記事では、その主要なサービスと相場観を調査しました。
facebookマーケティングの成果とは
Facebookのユーザーは、TwitterやInstagramなどの他のソーシャルメディアに比べると年齢が高めです。株式会社ガイアックスが運営するソーシャルメディアマーケティングの研究機関「ソーシャルメディアラボ」では、Facebookのユーザーは「10代が極端に少なく、40代中心で男性がやや多い」とあります。調査企業によっては30代が中心としている場合もありますが、いずれにせよ年齢層は高めです。
※ソーシャルメディアラボ『Facebook・Twitter・Instagramの違いと使いわけ方まとめ!特徴からユーザー動向・運用方法まで徹底解説』(2018年8月24日)
企業アカウントも多く、ビジネス目的で利用しているユーザーが多い点も特徴です。そのためfacebookマーケティングは、ビジネスマン向け、toBのサービスのマーケティングにも有効です。
facebookは、ボリュームの大きい投稿内容であっても読まれやすく、記事の投稿にも向いています。この特徴を活かし、facebookマーケティングでは、サービスやブランドを掘り下げ、顕在顧客との関係性を深め、優良顧客を育成することが期待できます。
さらに、facebookは細かなターゲティングが可能で、潜在顧客へ効率的にリーチできます。顕在顧客との関係性が築けていれば、投稿のシェアによる潜在顧客へのリーチも期待できます。また、facebook広告についても、新規顧客獲得に一定の効果が見込めます。
facebookマーケティング成功事例
Facebookマーケティングの成功事例は、支援サービスを提供している企業や、Web関連のメディアでさまざまに取り上げられていますが、事例がパターン化してるわけではなく、企業のfacebookマーケティング施策によって事例がそれぞれ異なる傾向にあります。ただその中でも、成功事例は次のような傾向に分かれています。
- 知識系:商品やサービスに関して、単なる紹介ではなく、ユーザーにとって役立つ情報、興味関心を惹く情報を投稿する
- 動画系:ユーザーの共感を呼ぶ動画を投稿する。facebookでは、ある程度長さのある動画でも視聴されやすい傾向にある
- 共有系:メディアに多い。すでにある記事やコンテンツを投稿、共有する。興味関心の高いコンテンツはシェアされ、不特定多数のユーザーに拡散していく
facebookマーケティング支援の最新相場調査
1.株式会社World Wide System(ワールドワイドシステム)
1,500社以上、30,000件以上の制作・開発実績あり。デジタルマーケティング領域の集客・管理システムの開発・提供を得意としている。日本だけでなく、東南アジアにおける消費者向けセールス・プロモーションも手掛けている。SNSプロモーション、消費者リサーチ、WEB制作と、社内にそれぞれ専門チームがあり、幅広い提案が可能。
サービスの特長
- 自社開発のキャンペーンツール
- 年間の集客・キャンペーンプラン企画
- その他、投稿クリエイティブの作成・分析等
- facebookに関しては以下のツールを提供している
―Smart Kuji:facebookのアカウントで参加できるオンラインキャンペーン実施ツール
「弊社はそれぞれのSNSに対してのキャンペーンツールを持っており、数多くのキャンペーンツール導入の実績から、効果の高いキャンペーンの企画が強みです。アカウントのメインの運用案の中にキャンペーンツールを盛り込んでいるので、ユーザーにとって飽きにくく、担当者さんに負荷のかかりにくいご利用が可能です。また、アカウントの中だけでなく、ユーザーの動線を考えたSNSのアカウントとLPのシームレスな繋ぎ込も考案させていただいています」。(株式会社World Wide System 担当者)
利用者の特徴
下記のような課題を持ったクライアントが多い。
- 担当者はいるが、集客案が出てこない
- 企画はあるが、投稿文を作成・投稿する人手が足りない
「それぞれのクライアントに合わせてSNS選択のアドバイスを行い、それぞれのSNSに合った運用をご提案させていただいております」。(株式会社World Wide System 担当者)
facebookに関しては以下のような特徴を踏まえた利用が向いている。
- toCよりもtoB、パブリッシャー向けのPR
- 海外向けのSNSプロモーション
中心価格帯
初期:約30万円~
月額:内容によって変動
2.株式会社サイバー・バズ
ソーシャルメディアマーケティング事業に特化した会社。自社サービスとして、アカウント運用サービスの他、影響力の高いソーシャルメディアユーザーが集まる承認制会員サービスや、口コミを発生させるためのプラットフォームを提供。また、インターネットマーケティングなども手掛けている。
サービスの特長
- Instagramのマーケティング支援に特に強みを持つが、Facebook・Twitterアカウント運用も相談可能
- インフルエンサーによるUGCクリエイティブ制作、投稿管理・サポートを始め、企画からキャンペーンの運用、ソーシャル監視、インフルエンサーキャスティングやAD運用サポートまでをワンストップで提供
利用者の特徴
- コスメ、日用品、食品、ブライダル業界が中心
- 累計100以上のアカウントをサポート
中心価格帯
初期費用:20万円~
月額費用:35万円~
3.株式会社アライドアーキテクツ
SNSマーケティングの総合支援を行っている。累計4,000社以上のマーケティング施策支援実績あり。自社開発のSaaSプロダクトも活用。サービス提供の他、SNSマーケティング情報サイト「ソーシャルメディアマーケティングラボ(SMMLab)」の運営も行っている。
※公式サイト掲載情報より
サービスの特長
- いいね!獲得から、運用、広告出稿まで一貫支援
- 1,000社以上の支援実績
- Facebook Marketing Partners企業認定
- 専任コンサルタントによる高品質な支援体制
- SNSキャンペーン支援サービス「モニプラ」によるキャンペーン訴求が可能
利用者の特徴
- 広告代理店、Web制作会社、PR会社など多岐に渡る
- facebookページの効果的な集客方法、反応の良い投稿、効率的な運用方法について課題を抱えているケースが多い
中心価格帯
要問い合わせ
4.株式会社ティファナ・ドットコム
20年間の大手企業Web制作実績を有する会社。Web制作から派生して、Webサイト構築・運営に関するさまざまなサービスを提供している。近年では人工知能(AI)に強みを持ち、Webマーケティングの戦略立案や各種マネジメント、MA導入や常駐支援など、サービスの幅をさらに広げている。
※公式サイト掲載情報より
サービスの特長
- クライアントの目的に合ったfacebookマーケティングの提案
- 「明確なターゲットの決定」を重視、綿密なヒアリングを実施
- ペルソナ設計やプロジェクト計画書、PDCAサイクルの設定や経過レポートの報告まで、クライアントのさまざまな要望に対応できる体制あり
利用者の特徴、活用法
以下のような効果が期待できる。
- 既存ユーザーとのつながりを深める
- サービスやブランドのファン化
- ターゲット層をしぼった広告配信と新規ユーザー獲得
- 投稿のシェアによる不特定多数のユーザーへの情報拡散
料金体系
要問い合わせ
5.株式会社カーツメディアワークス
戦略PRとソーシャルメディアマーケティングを得意とするPR会社。テレビとWebを統合した効率的なPR戦略サービスや、コンテンツマーケティングに絡めたPR戦略サービス、また海外向けのPR戦略サービスを強みとする。ソーシャルメディアマーケティング事業の他、海外に向けたfacebookマーケティング支援も行っている。
※公式サイト掲載情報より
サービスの特長
- PR会社ならではの企画力
- ソーシャルメディアを熟知した専門チーム
- 一気通貫のPR&デジタルマーケティング
- 効果検証を適切にデザイン
- 海外PRを目的としたfacebookマーケティング支援あり
利用者の特徴、活用法
- 海外高級ブランドの日本国内向けキャンペーン動画を作成、最適化。分析を基にターゲティングを行い、FacebookおよびInstagramで配信。動画再生回数56万回、220万リーチ達成
- 海外向けfacebookマーケティングの代表的な成功事例として、有名映画のファンベース構築がある。この映画の人気が特に高かったイタリア、スペイン、メキシコを中心に、24万人のファンを獲得。ファン同士のコミュニケーションも活発化し、1つの動画が100万回再生されるほどに成長
料金体系
要問い合わせ
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編集部のまとめ
今回の調査概要
- 調査母数(問い合わせした企業数):7社
- 有効回答数(調査にご協力いただいた企業数):3社
- HubSpot導入支援を依頼した場合の相場は次の通りとなりました。
- 1)初期費用:20万円~30万円前後
- 2)月額費用:10万円~50万円前後
SNSマーケティング支援全般に言えることですが、最初から特定のソーシャルメディアに特化してマーケティング支援を行うよりも、Facebookを始めInstagramやTwitterなど、複数のソーシャルメディアから利用者に合ったものを選択もしくは組み合わせてマーケティング支援を行うというケースが多いようです。
ただ、FacebookはInstagramやTwitterに比べるとユーザーの年齢層がやや高めで、利用目的がビジネス寄りという特徴があり、向き不向きが分かりやすいところかもしれません。ビジネス利用でなくとも、他のソーシャルメディアよりもコンテンツをじっくりと読む、情報収集のために使われることが多い印象です。
Facebookマーケティング支援では、自社で運用を行ってサポートしてもらう場合と、運用そのものを代行してもらう場合があるので、自社の体制に合わせて選ぶと良いでしょう。
また、Facebookマーケティングでは、広告運用を一緒に考えるケースが多いようです。Facebookは細かなターゲティングが可能なため、広告についてもターゲットをしぼって効率的な出稿ができます。Facebookマーケティングを行う際は、広告運用も視野に入れて予算を考えておくと良いのではないでしょうか。
編集部では、調査にご協力いただける企業を随時募集しています。
調査協力に関する問い合わせは以下のフォームよりご連絡ください。
調査実施概要
- 期間:2019年3月25日〜2019年4月3日
- 調査方法:インターネット調査及び電話・メール取材にて実施
編集部では、調査にご協力いただける企業を随時募集しています。
調査協力に関する問い合わせは以下のフォームよりご連絡ください。
https://www.webtanguide.jp/contact
InstagramやXなどのSNS運用を経験豊富なディレクターが代行
ディレクターバンク(株)のSNS運用代行は、Instagram、X、LINE、Facebookなど、企業のSNSアカウントの企画、運用業務を、経験豊富なディレクターが代行。御社のファン作り、潜在顧客へのリーチを拡大させます。