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Salesforce導入支援会社の最新相場調査:2019年7月版

2019年7月17日

CRM、営業の効率化、データクラウド化のシステムとして世界的に有名なSalesforce。さまざまな機能・情報の管理・連携が可能で、幅広い企業の顧客関係構築、営業活動を支援しています。しかし、幅広いからこそ何ができるのか具体化できない、導入が不安なので支援会社にサポートしてほしいという声も多いようです。本記事では、Salesforceの導入支援を依頼できる主要な会社とその相場観を調査しました。

Salesforce導入の支援会社最新相場調査

Salesforce(セールスフォース)は、米国カリフォルニア州に本社を置くセールスフォース・ドットコムが開発・提供する、クラウドベースの世界No.1CRMソフトウェア。スタートアップから中小企業、大企業まで、世界15万社以上に導入されています。

Salesforceの機能と導入メリット

Salesforceの機能を一言で言えば、顧客育成のための顧客情報管理ソリューションということになりますが、範囲は広いです。基本となるのが、営業支援およびCRM支援ソリューション「Sales Cloud」とサービスプラットフォーム「Service Cloud」。これに加えて、マーケティングソリューション「Marketing Cloud」があります。

これらのサービスを基本として、必要に応じてアプリケーションにより機能を追加できる他、カスタマイズ、アプリ構築のサービスもあります。外部データの統合や基幹システムとの連携も可能です。また、EC向けのソリューションや業種別カスタムソリューショも用意されています。

Salesforce導入により、営業支援やCRMに関して、やりたい施策にシステムが対応できないということほぼなくなるのではないでしょうか。事業が成長しても、機能追加や拡張、カスタマイズにより対応できます。

Salesforce導入時の課題

Salesforceは、さまざまな機能があるが故に、導入時、何からどう利用したら良いか分からないという問題にぶつかることがあります。シンプルな機能のみの利用なら簡単ですが、いくつかの機能を利用したい、データを統合・連携したい、事業の成長に合わせて機能を追加したいといった場合の利用は難しくなります。それをサポートするのが、Salesforce導入の支援会社です。

セールスフォース・ドットコム社では、コンサルティング企業、システムインテグレーター、 独立系ソフトウェアベンダー(アプリケーションベンダー)と協力関係を築き、Salesforceの導入や連携、アプリケーション構築に関するユーザーのニーズに対応しています。

そのなかで、Salesforceの各種機能やSalesforce Platform(プラットフォーム)についての専門知識を持つコンサルティング企業については、コンサルティングパートナーとして公式に紹介されています。導入に不安がある場合、こういった企業に相談すると良いでしょう。

Salesforce導入の支援会社最新相場調査

1.インフォテック・サービス株式会社

SalesForce、AWS、Microsoftなど、大手ベンダーの認定パートナーである、独立系Slerの会社。経験豊富なエンジニアが、クラウドサービス導入支援、セキュリティ対策、システム構築・運用までワンストップでサービスを提供する。40数年に渡り、大手損保会社のシステム運用、数多くの損保業界向けEUCシステム開発を行ってきた。

※公式サイト掲載情報より

サービスの特長

  • Salesforceのインプリメンテーション(コンサルティング)パートナー
  • Salesforce認定上級Platformデベロッパー16名など認定資格者多数
  • 2013年度以降、5年連続で実績数増加
  • 高品質・短期間・低コスト
  • 保守・改定・修正の一括実施

利用者の特徴

<よくある課題>

  • Webシステムを短期間、低コストで構築したい
  • EUCシステム(Excel、Accessなど)をWebシステムに移行したい
  • サーバーなどのハードウェア資産を外部のものを利用する方式に変更したい
  • 営業管理・顧客管理システムを低コストで導入したい

<導入実績の一例>

  • 大手金融会社グループの総合不動産管理会社にクラウドアプリケーション構築:電話・FAX・メールで依頼・発注していた小口の営繕工事の管理をSalesforceで構築
  • →トラブル減少、受注件数が2倍に
  • 東京海上日動メディカルサービス株式会社クラウドアプリケーション構築:MS-Accessで作成された旧システムをForce.comにて再構築
  • →手作業で行っていたメール送信や承認業務の自動化

料金体系

初期導入費用 数十万円~(内容による)
ライセンス費用 数千円~/ユーザー・月

  • 複数のアプリケーションを実装してもライセンス費用は同一料金

→ 詳しくはこちら(インフォテック・サービス株式会社のサイトへ)

2.テクバン株式会社

幅広いITサービスを提供、企業のIT投資をサポート会社。業務システム開発、ソフトウェア品質サービス、ITプラットフォーム、ITネットワーク、コミュニケーション&コラボレーション、クラウドサービス、マネージメントサービスなど幅広い事業内容。自社開発のサービスもある。

※公式サイト掲載情報より

サービスの特長

  • 認定 Sales Cloudコンサルタントをはじめとした有資格者が多数在籍
  • Sales Cloudを始め、Pardot、Analytics Cloud、Heroku、App Cloud の導入支援も対応
  • データ活用の提案、基幹システムとの連携など、さまざまなニーズに対応可能
  • アジャイル開発手法を採用
  • 運用サポートサービスあり(別途料金)

料金体系

スタータープラン 650,000円~

  • 初期設定
  • ユーザアカウント登録
  • 標準オブジェクト(取引先/取引先責任者)設定
  • 管理者トレーニング

スタンダードプラン 900,000円~
※スタータープランに下記内容を追加

  • 標準オブジェクト(商談)設定
  • レポート/ダッシュボード作成

プロフェッショナルプラン 1,300,000円~
※スタンダードプランに下記内容を追加

  • ワークフロー設定
  • カスタムオブジェクト追加
  • ユーザートレーニング

→ 詳しくはこちら(テクバン株式会社のサイトへ)

3.toBeマーケティング株式会社

Salesforce Pardotの導入・活用支援を専門として、導入コンサルティング・初期設定支援・伴走活用支援などを行っているマーケティング支援会社。MAとCRMを組み合わせたサービス提供を強みとしており、その効果をより高めるためのアプリケーションやサービスを「MAPlus」シリーズとして提供もしている。

※公式サイト掲載情報より

サービスの特長

  • MAツール「Pardot」とSalesforceを連動して最適なチューニングを行う
  • Pardot導入支援の専門会社として設立し、1,000社を超える提供実績あり
  • 24時間365日質問受付のお客様専用コミュニティグループあり
  • マーケティングに精通したコンサルタントチーム

利用者の特徴

<導入実績の一例>

  • 株式会社ホテルおかだ(宿泊業):顧客満足度向上
  • タイガーモブ株式会社(人材育成支援):商談数2倍
  • ユーロポート株式会社(販売サービス):見込顧客客情報に優先順位とフォロー体制を構築、販売機会の損失を軽減
  • NOCアウトソーシング&コンサルティング株式会社(アウトソーシング):営業とマーケティングのシームレスな情報連携で、問い合わせからの商談化率50%達成
  • 平林印刷株式会社(販売サービス):「MAPlusDirectMail」導入で営業効率化、デジタル施策との併用で22,000人の顧客へコミュニケーション可能に
  • 株式会社 KOMPEITO(OFFICE DE YASAI)(販売サービス):メルマガの効率化とスコアリングによる質の高い商談発掘で、営業1名体制のままで成約数7%アップ

料金体系

900,000円~

→ 詳しくはこちら(toBeマーケティング株式会社のサイトへ)

4.株式会社テラスカイ

クラウドとシステム連携を主軸として最先端テクノロジーを活用したソリューションを提供する会社。クラウド・インテグレーションサービスにて、Salesforceの導入支援を行っている。その他、クラウド・コンサルティングや、さまざまな開発支援ツール、クラウドサービスを提供している。

※公式サイト掲載情報より

サービスの特長

  • プロトタイプによる要件定義
  • 長期的な運用に耐えうるシステム構築
  • Salesforceの標準機能を第一に考えたシステム設計
  • ハイブリッドな開発手法によるプロジェクトマネジメント
  • 内製化のための運用体制立ち上げ、定着化支援

利用者の特徴

<導入実績の一例>

  • 株式会社日本M&Aセンター
    ―Salesforceの画面開発プラットフォーム「SkyVisualEditor」とテラスカイ提供のアドミンカフェで業務効率化
  • 株式会社Memoris
    ―Salesforce、AWS、Herokuでポータルサイトを構築、顧客満足度向上
  • ゆこゆこホールディングス株式会社
    ―基幹業務システムをSalesforceとAWSを中心とするマルチクラウド構成に刷新、コンタクトセンターの業務効率20%向上

料金体系

要問い合わせ

→ 詳しくはこちら(株式会社テラスカイのサイトへ)

5.TDCソフト株式会社

2005年よりSalesforceの導入コンサルティングサービスを提供している会社。Salesforce以外に、自社開発のクラウド型プラットフォーム提供、Amazon Web Serviceの開発支援サービスも行っている。その他、クラウドアプリケーション、予測分析、基幹系情報システム・顧客管理などのソリューション、ツール提供など幅広いサービス展開。

※公式サイト掲載情報より

サービスの特長

  • 業界問わず100以上のプロジェクト導入実績あり
  • 基盤プラットフォームからSales Cloud、Service Cloud、Analytics Cloudを中心としたアプリケーションまで幅広いサービスに対応
  • 他システムとのデータ連携、保守・サポートまでワンストップサービスを提供

利用者の特徴

<導入実績の一例>

  • 金融業界:Sales Cloud 営業支援
    ―対面営業時のペーパーレス、キャッシュレス化、シミュレーションによる提案実現
    ―Partner Portalを利用してお客様専用ポータルサイトを構築
  • 電機業界:Sales Cloud 営業支援
    ―ETLツールを利用して全社の顧客情報を統合顧客DBに集約、営業プロセスを改革
    ―統合顧客システム連携を実現、最新顧客情報がリアルタイムに入手可能に
  • 運輸業界:Salesforce Platformプラットフォーム
    ―TDCソフトのモバイルCRMツール「MoobizSync2.0」を利用、業務状況をリアルタイムで可視化
    ―お客様訪問前にモバイルで注意事項や依頼事項を確認、クレームの減少と顧客満足度の向上を実現

料金体系

要問い合わせ

→ 詳しくはこちら(TDCソフト株式会社のサイトへ)

6.株式会社サンブリッジ

Salesforce日本法人設立以来、そのパートナーとしてSalesforce導入支援を行ってきた会社。クラウドソリューション事業として、Salesforceの導入支援を行っている。その他、クラウドマーケティング事業においてMA製品Pardotの導入支援、クラウド製品開発事業にてSalesforce一体型名刺デジタル化サービスを行うなど、Salesforceに関する幅広い支援が可能。

※公式サイト掲載情報より

サービスの特長

  • 国内7社のみのSalesforce Platinum Consulting Partner(2019年6月時点)
  • 最上位資格テクニカルアーキテクトなど、延べ180以上の資格保有(2019年6月時点)
  • 500社2,000プロジェクト以上の導入支援実績あり
  • アジャイル手法を取り入れた導入プロジェクト
  • エンドユーザ研修およびオペレーションガイドの提供

利用者の特徴

<導入実績の一例>

  • 株式会社リンクアカデミー

料金体系

要問い合わせ

→ 詳しくはこちら(株式会社サンブリッジのサイトへ)

編集部のまとめ

今回の調査概要

  1. 調査母数(問い合わせした企業数):6社
  2. 有効回答数(調査にご協力いただいた企業数):0社
  3. Salesforce導入支援会社へ依頼する場合の中心的価格帯は次の通りとなりました。
  • 数十万円~100万円

※公式サイト掲載情報を基に算出

Salesforce導入支援を依頼する場合、初期費用としてまとまった金額が必要です。

料金を公表しておらず、要問い合わせという会社も多いですが、調査した体感としては、初期費用としては同じような価格帯になるのではないでしょうか。月額費用については、導入後も継続して保守・運用支援を受けるのかどうかで料金に差が出るものと考えられます。

Salesforce導入支援が必要となるのは、機能連携やデータ連携を活用したい場合、規模の大きいプロジェクトとして動く場合などです。

今回調査した会社では、Salesforceの認定資格取得者が多数在籍しており、支援実績も一定数ある会社が多くなっています。違いとしては、機能やデータの連携にどこまで対応しているのか、得意な分野はなにかといったところになります。ソフトウェア会社か、マーケティング・コンサルティング会社かで、強みも変わります。

Salesforceで自分達が実現したい目標とそれに必要な機能に強そうな会社、あるいは自分達の苦手を補ってくれそうな会社を選ぶと良いでしょう。とはいえ、Salesforceはできることがかなり幅広いので、まずは2~3社に問い合わせをしてみて、感覚をつかむのも良いかもしれません。

調査実施概要

  • 期間:2019年6月27日〜2019年7月13日
  • 調査方法:インターネット調査及び電話・メール取材にて実施

編集部では、調査にご協力いただける企業を随時募集しています。
調査協力に関する問い合わせは以下のフォームよりご連絡ください。
https://www.webtanguide.jp/contact

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