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Tableau導入支援の最新相場調査:2019年10月

2019年10月24日

世界的に利用されているBIツール「Tableau(タブロー)」。企業の経営に関わるあらゆるデータを集計・分析し、管理・共有でき、業務の効率化や売上・利益の向上に貢献します。しかし、さまざまなデータを扱うことができる分、導入時の設定を困難に感じることも多いこともあります。そこで本記事では、Tableauの導入支援を行っている主要な企業とその特徴を調査しました。相場については、価格を公表していない企業が多く、相場感は出ていませんが、企業選びの参考にしてみてください。

Tableau導入支援の効果

Tableauは世界的に利用されているBIツール。BIとはBusiness Intelligence(ビジネスインテリジェンス)の略で、経理、製造、営業、カスタマーサポート、Webマーケティングなど、企業の経営に関わるさまざまなデータを一元的に管理、集計・分析し、わかりやすく可視化した上で共有できる機能をもちます。

Tableauが優れた点は、管理できるデータの幅、操作性や可視化のわかりやすさにあります。Tableauは以下4つの製品から成り立っています。

  • Tableau Desktop:Tableauの機能の中心。データを管理し、可視化する
  • Tableau Prep:データの結合、変換、可視化など求める分析がしやすいよう準備する
  • Tableau Online/Tableau Server:ダッシュボード・データ分析を共有できる。自然言語での質問・AIによる説明などが可能

Tableauには基本的に以下3つの料金プランがあり(※)、プランによって上記製品のどこまでの機能が利用できるかが異なります。※TABLEAU SERVERでの展開(オンプレミスorパブリッククラウド)。TABLEAU ONLINEでの展開(Tableauによるホスティング)では各プランの料金が若干異なります。

  • Tableau Creator:1ユーザーあたり年間102,000円(税抜)
  • Tableau Explorer:1ユーザーあたり年間51,000円(税抜)※最低購入数5
  • Tableau Viewer:1ユーザーあたり年間18,000円(税抜)※最低購入数100

Tableauは便利なBIツールだが、さまざまなデータを管理できる分、どのデータをどう使うのか、最初の設定が難しく感じられることも多いようです。そんなときは、次に紹介するような導入時の支援や導入後の利用をサポートしてくれる企業のサービスを利用することをおすすめします。

Tableau導入支援の最新相場調査

1.株式会社シリウス・データサイエンス

(株)シリウス・データサイエンスは、2015年設立の会社。東京に拠点を置く。もともとTableauに関する支援サービスを行っていた株式会社シリウス1からTableauビジネスを引き継ぎ、Tableau Software専門の導入支援会社として作られた。

※以下、会社サイトより調査

サービスの特長

  • Tableau Software専門の導入支援会社
  • Tableauライセンス販売を行っており、導入検討の支援も可能
  • Tableauの導入からトレーニング・保守運用までワンストップでサポート
  • Tableau Desktopの基本機能・応用機能について企業ごとのトレーニングが可能

利用者の特徴

  • BtoC、BtoBいずれもさまざまな業界、業種で利用あり
  • ベンチャーから大企業まで利用企業の規模も幅広い
  • 一定量の顧客データを保有している企業がメイン
  • 次のような課題を抱えている企業の利用が多い
    ―データを活用して売り上げをアップしたい
    ―データを扱う工数を削減したい
    ―現在マーケティングツールを使っているが、ツールの操作性が悪い、必要なデータ連携がされていないため使いにくい、コストが高い(ROIが合わない)

<導入企業の一部>
※母体である関連会社(株)シリウス1での実績
自動車販売(外国車)ディーラー
国内自動車販売ディーラー
大手自動車部品会社
自動車OEM会社
DWH構築Sier
木材住宅販売(注文・分譲・リフォーム)
大手生活情報産業
一般財団法人 食品分析関連法人
自動車OEM エンジニアリング会社
プラント会社

料金体系

要問い合わせ

→ 詳しくはこちら(株式会社シリウス・データサイエンスのサイトへ)

2.株式会社インテージテクノスフィア

(株)インテージテクノスフィアは、1960年設立の(株)社会調査研究所のシステム部門が母体となった、インテージグループの会社。東京に拠点を置くほか、長野にも拠点がある。BI事業、リサーチテクノロジー領域、データサイエンス領域、情報システム領域など、データを活用したビジネスの課題解決を強みとしている。

※以下、会社サイトより調査

サービスの特長

  • マーケティングリサーチ業界国内No1*グループの知見を活かしたサービス
  • データ活用コンサルティング:データ活用に関する課題整理から解決案の構想策定、既存データを基にした簡易ダッシュボード作成、企業ごとのTableau研修トレーニング
  • データ分析:プロジェクト目的を前提としたデータ評価、前処理、統計解析・データ分析に基づく課題解決のための分析手法の提案
  • 分析基盤構築:データ活用のためのプロセス・基盤環境構築、企業規模に応じたプロジェクト組成、導入後の保守・維持管理、追加要件対応

*GRBN調べ(グループ連結売上高ベース)

利用者の特徴

データ活用に関して以下の課題がある企業におすすめ

  • 複数のシステムのデータを統合して分析したい
  • データ分析業務が属人化している
  • コストと目的に応じたデータ分析基盤を構築したい

<導入企業の一例>

  • 大手製薬企業にてTableauダッシュボード構築。20年以上使われてきたWEB帳簿を刷新、データの可視化を実現

料金体系

要問い合わせ

→ 詳しくはこちら(株式会社インテージテクノスフィアのサイトへ)

3.株式会社アゼスト

(株)アゼストは、1989年設立、東京を拠点とする会社。事業として、クラウドサービスの提案・構築・運用、映像配信サービスの提供、スマホアプリの開発、データ集計・分析などを展開する。Tableauのアライアンスパートナーとして、Tableauを活用したデータ関連サービスを提供している。

※以下、会社サイトより調査

サービスの特長

  • tableau.direct:アゼストからTableauソフトウェアライセンスのオンライン購入可能
  • 企業の状況に合わせたTableau導入計画策定から実際の活用推進まで支援
  • Tableauを活用してビジネスを展開する際の事業検討・構築支援

利用者の特徴

※Tableau導入事例ではないが、以下のシステム開発・提供実績あり

  • 医療法人社団 平成医会「ストレスチェック」
  • 国立大学法人 三重大学「地域医療実習システムとコミュニケーション連携」

料金体系

要問い合わせ

→ 詳しくはこちら(株式会社アゼストのサイトへ)

4.株式会社シャノン

(株)シャノンは、2000年設立、東京拠点の会社。大阪、宮崎、上海に支社がある。マーケティングに関するクラウドサービスやコンサルティング、アウトソーシングサービスを提供している。2015年にTableau Japan社と業務提携を行い、シャノンが提供するサービスにTableauの機能を活用したサービスをリリースした。

※以下、会社サイより調査

サービスの特長

  • シャノン提供のマーケティング業務の自動化・効率化サービス「SHANON MARKETING PLATFORM(以下「SMP」」をベースにデータ分析・ビジュアライズエンジンとしてTableauを活用して「マーケティングアナリティクス」を提供
  • 標準ダッシュボードに分析データをグラフィカルに表示
  • 専門スキル不要で高度なマーケティング分析、共有が可能に
  • 多角的なデータ分析とレポーティング

利用者の特徴

<SMP導入企業の一部>
SB C&S株式会社
エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア株式会社
NTTコミュニケーションズ株式会社
株式会社野村総合研究所
立命館大学校友会
ルネサス エレクトロニクス株式会社
株式会社時事通信社
スーパーストリーム株式会社

料金体系

要問い合わせ

→ 詳しくはこちら(株式会社シャノンのサイトへ)

5.株式会社デリバリーコンサルティング

(株)デリバリーコンサルティングは2003年設立の会社。東京に拠点を置くほか、福岡にもオフィスがある。RPA支援、IoT・PMO・クラウドのコンサルティングを行うほか、Tableauなど提携サービスの導入・運用支援、また自社でのツール・サービス開発も行っている。

※以下、会社サイより調査

サービスの特長

  • Tableauに精通、既存システムとの連携やデータ抽出など企業の要望に応じた方法を提案
  • 情報系システム構築の実績多数、各種データベースとの連携、データ分析の活用を提案
  • 導入後も利用状況に応じた複数データソースの統合、実装を支援
  • 国内最大規模案件でのチューニング経験を基にしたDesktop/Serverチューニング技術

利用者の特徴

サイト掲載なし

料金体系

要問い合わせ

→ 詳しくはこちら(株式会社デリバリーコンサルティングのサイトへ)

編集部のまとめ

今回の調査概要

  1. 調査母数(問い合わせした企業数):12社
  2. 有効回答数(調査にご協力いただいた企業数):0社
  3. Tableau導入支援の中心的価格帯は次の通りとなりました。
  • 非公表が大半。まずは問い合わせを

Tableau導入支援については、企業の状況により料金の変動が大きいようで、非公表としている企業がほとんどでした。まずは2~3社に問い合わせてみるほうが良さそうです。当然ながら、Tableauの利用自体にも料金が発生するので、それにプラスしてどこまで予算を組めるか考える必要があります。

今回は基本的に企業の公式サイトをベースとした調査となってしまいましたが、そのなかでもとくに、サイト内でTableau導入支援について一定のサービス説明がある企業を選んで紹介しています。

Tableau以外のBIツールも検討している段階であれば、いくつかのツール・サービスをもっている企業に相談したほうが良いかもしれませんし、ツールはTableauに絞っているが導入に不安があるというのであれば、Tableauをメインで導入支援を行っている企業に相談してみると良いのではないでしょうか。また、調査記事で紹介した(株)シャノンのように、自社開発のサービスをベースにTableauの機能を活用しているというパターンもあります。

自社にどのような導入が良いのかまだよくわからないという場合は、広く問い合わせをしてみるのも参考になるかもしれません。

調査実施概要

  • 期間:2019年10月1日〜2019年10月18日
  • 調査方法:インターネット調査及び電話・メールにて実施

編集部では、調査にご協力いただける企業を随時募集しています。
調査協力に関する問い合わせは以下のフォームよりご連絡ください。
https://www.webtanguide.jp/contact

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