こんな課題をお持ちのWebマーケティング担当者向けの記事です
認知獲得や集客を目的として、Instagram(インスタグラム)を運用することを検討している、またはインスタグラムアカウントを運用しているが思うように効果が出ずに悩んでいるWebマーケティング担当者の以下の課題にお答えする記事です。
- インスタグラムの「プロアカウント」について知りたい
- プロアカウントのメリットを知りたい
- プロアカウントに変更する操作方法を知りたい
この記事ではインスタグラム運用を始めたばかりのSNS担当者やプロアカウントについて知りたいWeb担当者の方に向けて、プロアカウントの概要や変更するメリット、具体的な手順について紹介します。
インスタ集客の概要についてはこちらのページをご覧ください。
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インスタ集客の始め方解説!成功のコツから最新事例まで紹介
認知獲得や集客を目的として、Instagram(インスタグラム)を運用することを検討している、またはインスタグラムアカウントを運用しているが思うように効果が出ずに悩んでいるWebマーケティング担当者の ...
インスタグラムのプロアカウントとは?
インスタグラムでアカウントを開設すると「個人用アカウント」の状態になり、企業・店舗などがビジネスで活用したい場合はプロアカウントに変更する手続きを行なうことになります。
個人用アカウントのまま運用することもできますが、様々な機能が追加されるため、ビジネスで活用する場合は、プロアカウントへの切り替えをおすすめします。
プロアカウントに切り替える場合は、ビジネスのカテゴリ(業種)や連絡先情報を追加して申請することになります。
プロアカウントに変更する際の注意点としては、プロアカウントはアカウントを非公開にすることができません。
店舗の閉鎖などを理由としてどうしても非公開にしたい場合は、プロアカウントから個人用アカウントに再び変更した後に非公開にすることが可能です。
企業用プロアカウントのメリット
個人用アカウントからプロアカウントに切り替えることで以下のようなメリットがあります。
プロフィールに連絡先に関する項目が追加される
個人用アカウントの場合、第三者のアカウントのプロフィール画面では「フォローする(フォロー中)」と「メッセージ」の2つのボタンが表示されますが、プロアカウントでは連絡先に関する情報を追加することができます。
アカウント切り替え時に登録したメールアドレスや電話番号など、プロフィール画面上でユーザーにわかりやすく「電話をかける」「連絡する」などのボタンを表示することで自社アカウントに興味を持ったユーザーが問い合わせを行ないやすくなります。
一例として、東京都文化振興部のアカウントでは、「連絡する」のリンクボタンが追加され、ボタンをタップすると電話とメールの問い合わせが表示されます。
また、飲食店のアカウントであればインターネットの座席予約画面へのボタンを設置したり、オンラインショップ連携を利用すればショップへのリンクボタンを設置できます。
投稿やフォロワーに関する分析機能が追加される
プロアカウントでは「Instagramインサイト」と呼ばれる機能が利用できるようになります。
この機能では以下のような分析データを無料で確認することが可能です。
- 投稿のインプレッション数(表示回数)
- リーチアカウント数
- プロフィール画面への遷移数
- フォロワーの属性に関する情報(年齢、地域など)
これらの情報を分析することで投稿の内容やプロフィールの文言の効果を確認し、より効果のある投稿が可能になります。
Instagram広告を出稿することができるようになる
インスタグラムで広告を出稿する場合はプロアカウントに切り替わっていることが必要です。
インスタグラムで広告を出稿するメリットや費用相場はこちらの記事にまとまっていますので、ぜひご覧ください。
Instagramの企業用プロアカウントの開設方法
アカウントを登録する
インスタグラムのアカウントを作成するときは、PC、タブレット、スマートフォンから新規登録作業を行ないます。
(既にアカウントを作成している方は一度ログアウトした上で新規登録を行ないます。)
アカウント登録は、以下のいずれかの情報を使って作成できます。
- 電話番号
- メールアドレス
- Facebook個人アカウントと連動(同端末にFacebookアプリインストールが必須)
企業用アカウントの場合、個人のFacebookアカウントとは連携させずに、切り離して運用するほうがよいので、電話番号またはメールアドレスから登録しましょう。
電話番号かメールアドレスを入力すると、認証コードが届きます。(電話番号の場合はSMS、メールアドレスの場合はそのアドレス宛に届きます)
認証コードを入力したら、名前、パスワード、と順に設定していきます。
次に誕生日を入力します。公開される情報ではありませんが、インスタグラムには年齢制限があり13歳未満のユーザー登録はできませんのでご注意ください。
次にユーザーネームを設定します。このユーザーネームは、インスタグラムアカウントのURLの一部となるため、企業名やブランド・サービス名を想起しやすいものが望ましいです。
半角英数字と基本の記号、最大30文字が使用できます。なお、既に使用されているユーザーネームでは登録できません。
このあと、プロフィール画像の追加や「アカウントをフォローしよう」と表示されますが、スキップして構いません。
プロフィール画像は非公開にできないため、画像が確定していない場合は、ここで設定せず後で設定します。
また、企業やブランドの公式アカウントであれば、どんなアカウントをフォローしているか、も戦略立てて考える必要があるため、気軽に誰かをフォローしないようにしましょう。
また、アカウント開設のプロセスの中で、連絡先やFacebookの同期を勧められますが、プライベートな友人の連絡先やFacebookの友だち情報まで連携されてしまう可能性があります。誤って同期しないように注意してください。
以上が基本のアカウントの登録です。
プロアカウントに切り替える
プロアカウントへの切り替えは、「プロフィールを編集」もしくは、「設定」の「アカウント」から、「プロアカウントに切り替える」に進みます。
まずはカテゴリを選択します。カテゴリはおすすめから選ぶか、検索して選びます。
カテゴリをプロフィールに表示するかどうかは選択できるので、ピンとくるものがない場合は近しいカテゴリを選び、非表示設定にするとよいでしょう。
カテゴリ設定後は、連絡先を追加します。
この情報はプロフィールに表示されますので、問い合わせ用のメールアドレスや電話番号を登録してください。連絡先がない場合は「使用しない」を選ぶことも可能です。
このあと、Facebookページとの連携(または新規作成)が求められますが、必須ではありません。
ページを持っている場合は、連携させておくと広告管理などの機能が使用できるようになります。詳しくはこちらをご覧ください。
以上で、プロアカウントの設定は完了です。
アカウントを編集する
アカウント登録、プロアカウントへの切り替えが完了したら、プロフィールを編集しましょう。
プロフィール画像、テキスト、自社サイトのリンクなどを登録していきます。
公式アカウントであることが伝わるように、以下の注意点も参考にきちんと情報を入力しましょう。
プロフィールテキスト
- 最大150文字まで
- メンションやハッシュタグも使用可能。関連アカウントやユーザーに使って欲しい固有ハッシュタグがあれば記入しておくとユーザーが投稿する際の参考になるでしょう。
ウェブサイト
- 自社のHPやブランドサイトなどのURLを入力します。
- フィード投稿のキャプションにURLを記載しても有効なリンクにならないため、期間限定のキャンペーンページなどがある場合は、プロフィールのURLを一時的にキャンペーン用のURLに変更した上で、投稿テキストに「詳細はプロフィールのリンクからどうぞ」と誘導すると効果的に使用できます。
ユーザーネーム
- 短期間に複数回変更すると、ロックがかかってしまう可能性があるので、変更は慎重に行なってください。
認証バッジとMeta認証
芸能人、著名人、人気ブランドなどのアカウントでは偽アカウントと区別するための認証バッジが付与されます。
有名企業でない場合でもプロアカウントへ変更後に認証バッジを申請することができますが、インスタグラム側の審査で承認されると付与される仕組みのため、申請すれば必ず付与される訳ではありません。
認証バッジがない状態であっても、企業として公式アカウントであることを示すため、プロフィールのURL入力欄に公式HPのURLを設定したり、アカウント名に「公式」と明記することが大切です。
一例として、無印良品のアカウントにはユーザーネームの「muji_global」の横に認証バッジがついています。
また、認証バッジの仕組みとは別に、本人確認ができていることを認証する有料の月額制サブスクリプション「Meta認証」という制度があります。
所定の料金を支払い、本人確認書類をアップロードすることで認証マークが付与されます。
現在日本では個人を対象としたMeta認証のみ提供されており、法人向けは今後提供予定となっています。
その他の設定について
・ダイレクトメッセージや投稿に関する設定
「アカウント設定」→「プライバシー設定」から、様々な機能制限の設定が可能です。
例えば、ダイレクトメッセージを受信しない設定にする/しないなど、運用戦略に応じて設定を確認しておきましょう。
・2段階認証
アカウントの乗っ取りを防ぐために、2段階認証の設定は必須です。
「アカウント設定」→「セキュリティ」→「二段階認証」で設定できます。
認証方法は、SMSか認証アプリ(Google認証システムなど)を選択できます。
・最低年齢の設定
アルコールなど年齢制限がある製品を取り扱う企業の場合は、20歳以上のみが閲覧できるようにするなど、年齢制限を設けておきましょう。
「アカウント設定」→「ビジネス」→「最低年齢」で設定できます。
アカウント開設前に検討すべきことは?
SNSマーケティングとしてインスタグラムを活用する場合、アカウント作成後に「どうしよう?」と考えるのではなく、開設前の戦略が重要となります。
- アカウントを開設する目的
- 具体的な目標(フォロワー数やコンバージョン数)
- 目標に到達するための投稿内容の検討
- 運用する人員をどう確保するか(人数、具体的な作業時間など)
などを事前に検討すべきでしょう。
運用目的とターゲットユーザーを決める
インスタグラムを運用する前に「なぜインスタグラムを運用するか」「どのようなユーザーに届けたいか」を明確にします。
インスタグラムは画像を中心としたSNSで、若年層や女性のユーザーが多いことが特徴です。
自社のビジネスや商材との親和性があるかや、主な顧客層とインスタグラムを利用している主なユーザー層に乖離がないかを確認しましょう。
また、ターゲットユーザーを検討する際は性別などの属性よりも更に行動などを深掘りする「ペルソナ分析」を行ない、コンテンツの方向性を検討しましょう。
KGIとKPIを設定する
インスタグラムを活用して集客したいと考える場合、KGIとKPIを設定することが非常に重要です。
KGIとは「経営目標達成指標」で売上や成約件数などがKGIに該当します。
KPIはインスタグラムを運用する中でKGIを達成するために必要な指標であり、インスタグラムにおける主要KPIとしては以下のものが挙げられます。
- リーチアカウント数
- プロフィールアクセス率(プロフィール訪問数÷リーチ数)
- フォロー率(フォロー数÷プロフィール訪問数)
- ストーリーズ閲覧率(閲覧数÷フォロワー数)
これらのKPIを測るためには、プロアカウントに変更してインサイト機能を利用することが必要不可欠です。
アカウントやコンテンツ戦略の設計
自社のアカウントをフォローしてもらうためには、プロフィールで「何をどう書くか」が非常に重要です。
フォローするメリットやアカウントの世界観などを説明し、ハイライトやフィード投稿にも興味を持ってもらえるようなテキストを設定しましょう。
また、インスタグラムではフィード投稿、ストーリーズ、リールなど様々な投稿の仕方があり、ユーザーに興味を持ってもらうための投稿の仕方も様々です。
1つ1つの投稿で誰にどのような情報を提供したいか、どのようなユーザーに興味を持ってもらいたいかなどを考えながら投稿するようにしましょう。
まとめ
企業の公式アカウントとしてインスタグラムを運用する場合、無料で連絡先情報の追加機能やインサイト機能を利用できることから、個人用アカウントからプロアカウントへ変更することをおすすめします。
また、オンラインショップ連携を利用する場合や、広告出稿を行なう場合にはプロアカウントへの変更が必須となります。
さらに信頼度を高めたい場合は認証バッジまたはMeta認証の仕組みを使い認証マークを付与することができます。
インスタグラムで集客することを目的とする場合、プロアカウントのインサイト機能は特に重要な機能となります。
公式機能として、投稿への反応やユーザーのプロフィール遷移数などが数値化されているため、様々な指標を確認する際に利用できます。
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